キレイに効くお話5 小建中湯(しょうけんちゅうとう)
今回からは、小建中湯(しょうけんちゅうとう)という漢方薬に使われる生薬に、食べ物としていただいているものがあるというお話をしたいと思います。まずその前に、この小建中湯というお薬についてのご説明をします。
小建中湯は、小さく、建てる、中、湯(薬湯)と書きます。中というのは、体を上中下の三つに分けた真ん中のことで、胃や小腸、大腸のことです。このお薬は、これら消化器を建て直すお薬です。消化器がしっかりするということは、食べ物から得たエネルギーが、体をつくることや活動力にしっかり回るので、健康と美しさのための基本となります。
このお薬は六つの生薬から構成されていますが、大きく分けると上の三つの作用が組み合わさったものです。漢方薬というものは、このようにいくつかの生薬がそれぞれのはたらきをして、ひとつの効果をあらわします。そのひとつの効果というのが、このお薬の場合は消化器を建て直すことです。それによって、消化器の弱い子どもの体質改善や、大人でも夏バテなどでやせてしまった時に利用されます。
次回から、これらのシャクヤクやショウガ、シナモンなどについてお話をしていきたいと思います。
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