
メキシコの仮装コンテストで、本気で賞を狙ってみた
バレエスクールからのそのメッセージは、「本番当日」のわずか2日前に送られてきました。
「10月27日と28日は仮装コンテストをするから、仮装してレッスンに来てね!」
私は今年のHalloweenは特に何もする予定はなく、もちろん衣装も持っていませんでした。でも、こんなお知らせがWhatsAppのグループチャットで届き、女の子達が「了解っ(^_−)−☆」と返信しているのを見ると、
「私だけ仮装しないでレッスンに行くわけにはいかない!」
という気持ちが湧き起こりました。コンテストは2日後の夕方。準備期間は2日しかありませんでしたが、メキシコ人の友人がコスチュームをいっぱい売っているお店を紹介してくれたおかげで、無事気に入ったのを見つけることができました♬
仮装コンテストは2日間連続でありました。私は2日間とも同じ仮装で参加することにしました。私の衣装は「ハチ🐝」です。
カチューシャ、羽、レッグウォーマーまでそろっていて、可愛かったので、
「ひょっとして、私、賞がもらえちゃうんじゃない!?」
と思いました。でも、審査のポイントは衣装だけではありませんでした。レッスンの後、1人ずつ短いパフォーマンスをして、ダンスがうまい(or おもしろい)4人が賞をもらいました。景品はお菓子屋さんのクーポン券でした。
2日目。私は賞をもらうためには、パフォーマンスに工夫をしなければならないと思いました。私はバレエ以外のダンスはできないので、まともにダンスで勝負したら負けてしまいます。そこで、ウォーミングアップ中にYouTubeを見て即席で覚えた空手の形(の真似っこ)を披露しました。
それが「KARATE」だとメキシコ人達にわかったのかどうかは知りませんが、私は決勝に進出する4人に選ばれました!1日目は4人が受賞していましたが、2日目はそこからさらに1人にしぼられるようです。(ルールがよくわからないまま、身を任せていました 笑)
最終審査では、4人が同時に音楽に合わせて好き勝手に踊ります。空手はもう予選で使ってしまったので、私はまず深々とお辞儀をしてから、GANGNAM STYLEのダンス、その後、盆踊りをしました。バレエスクール唯一のアジア人として、恥を捨てて真顔で踊りました!
残念ながら優勝はできませんでしたが、決勝に残れたこと、スクールのみんなと一緒にイベントを楽しめたこと、そして何より、いろんな女の子達に
「その衣装、可愛い!!」
と言ってもらえたことがうれしかったです。また一歩、メキシコという国に踏み込めた気がしました。