茅ヶ崎 x Hawaii マイクラカッププロジェクト レポート#02 『海外とマイクラのワールドを共有する? ヤバイぞ、難しい💦』
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茅ヶ崎とホノルルの小学生6人でチームを組み、マイクラの全国大会『マイクラカップ2021』に挑戦中!
このレポートでは、茅ヶ崎とホノルルのキッズたちがオンラインでチームを組み、ひとつのマイクラの世界を作り上げていく模様をレポートしていきます!
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Minecraft: Education Edition!すごくない、これ!?
プロジェクトチーム発足! ということで、すぐにやらなくてはいけなかったのが、マイクラ共同制作の環境づくりです。
まずもっての前提として。
マイクラカップでは、Minecraft: Education Edition(教育版マインクラフト)を使って制作し、応募することが条件となっています。
Minecraft: Education Editionとは
”教育版”という名前の通り、教育現場で使うための機能が充実したマインクラフトのことで、基本的な遊び方は普通のマインクラフトとは変わらないのですが、普通のマインクラフトの機能に加えて、ライブラリの中に、様々な分野で使えそうなワールドが配布されていたりします。
「良いベッドルームの構築」のようなの面白そうな建築チャレンジのワールドがあったり、
数学や科学など、マイクラで遊びながらお勉強ができるような、授業に使えそうなワールドもたくさん配布されています!
コードビルダーというプログラミング環境が入っているのも教育版ならではですねー。いわゆるビジュアルコーディングでマイクラの自動建築や整地ができる、という。これも楽しいに決まってる〜。
しかも、チュートリアルの種類も豊富で、初めてでもプログラミングを学んでいける、という。至れり尽せり、という印象です。
教育版マインクラフトの存在は知っていたものの、実際に使ってみたのは今回が初めてでしたが、使ってみた感想は、いやぁ、これはすごい!!です。
マイクラカップの応募が終わったら、教室用にライセンスを買ってひとつマイクラクラスを作ろうかなぁ✨
ハワイ・茅ヶ崎キッズをマルチプレイで繋ぐ!
-海外と日本をVPN接続でつないでマルチプレイする方法
教育版のマイクラには様々な機能があることを書きましたが、今回の私たちのプロジェクトで一番大事なのが、みんなで同じワールドに入って遊べる”マルチプレイ”という機能です。
マルチプレイは、一般のマイクラにもある機能ですが、教育版では少し違う形で装備されています。
一般的なマインクラフトの場合、同じネットワークにつながっているWindowsやスマホ、タブレットであれば、ほぼ自由にそれぞれのワールドを行き来できるのに対し、教育版では管理者がワールドの「ホスト」となって、プレイヤーを招待することで、はじめて管理者以外のプレイヤーがそのワールドに参加できるようになる、という仕組み。
「教室モード」というワールドの環境設定ができる機能も充実していて、天候を常に一定にしておいたり、モブがスポーンしないようにしたりして、授業の目的に合わせて様々設定できます。
マルチプレイを開始するためには、ホストが「参加コード」というものを発行して、プレイヤーを招待するわけですが、この仕組みがなんとなくワクワク楽しいものでして。
発行された参加コードを、プレイヤーである子供たちが入れてワールドにアクセスするんですが、絵を合わせる感じがほら、なんか楽しいでしょう♪
こういうさ、ちょっとした粋な工夫が、マイクラってほんと好き。笑
教育版のいろいろが大体わかってきたところで、生徒たちのアカウント取得。
今年から学校以外の教育機関や非営利団体もライセンスを購入できるようになったそうなので、今後教室で取り入れることも見据えて購入するという方法もあったのですが(年間ライセンス 1ユーザー1425円)、とりあえず今回はマイクラカップが期間限定で貸与してくれるライセンスを使って制作することにしました。
人数分のライセンスIDをゲットしたあとは、さぁ全員で共同制作できる環境作り。
・・・ここの環境づくりが、なかなかの難題でした・・・😭
マルチプレイは基本、同じネットワークに入っているPCやタブレット同士が繋がるのですが、今回は、みんなそれぞれの家から制作するので、当然同じネットワークには入れない。つまりwifiを共有していないPCやタブレットを繋いでのマルチプレイ 、そしてさらに、海外からも入れる環境を作らなくてはいけません。
幸いなことに、今回のマイクラカップでは、コロナの感染防止対策上、基本的にはオンラインでの共同制作が推奨されているので、違うwifi環境にあるPCのつなぎ方もしっかりと説明されていました。
Q.インターネット経由(ローカルネットワーク外)のマルチプレイのやり方について教えてください。
A.ホストになるマイクラの家のルーターの設定でポート開放が必要となります。また参加者はWANのIPアドレス・ポート番号を指定していただく必要があります。ご自身の責任の範囲でご使用ください。
※VPNで接続する参考方法をマイクロソフト認定教育イノベーターの先生に作成いただきました。参考にご使用ください。ホストになる方は、zerotierでアカウントを作成する必要があります。
*マイクラカップFAQから引用
これによると、どうやら”VPN接続”っていうやつを使わなきゃいけないらしい。
VPNってなんだっけ。うっすら大学時代にやった記憶があるものの、全然わからーん💦
VPNとはVirtual Private Networkの略。VPN接続とは、インターネット上に仮想の専用線を設定し、特定の人のみが利用できる専用ネットワークです。
要するにホストのPCにつながっているwifiに擬似的に外部から接続してもらうってことだね、そういうことだよね??・・・とちょっと焦りつつも、とりあえず説明通りにやってみる。
説明はこちら👇
VPN接続ができるソフトがいくつかある中で、今回はZero Tier Oneというソフトを選びました。
生徒たちが使うデバイスが、windows、マック、iPadとOSが様々だったので、一番対応OSが広いZero Tierを選んだというわけ。
ホストとなる私はZero Tierのアカウントを作成して、必要情報を入力して、『Create a Network』でネットワーク作成OK! 設定もデフォルト設定のまま。かなり簡単!
ただ、ネットワークの種類には注意が必要そう。
・Private:一部の許可した端末からしか入れないネットワーク
・Public:誰でも入れるネットワーク
ということなので、セキュリティ上Privateにしておいた方が良いと思います。
ホスト側の設定はこれで完了。
プレイヤー側にお願いしなくてはいけない設定としては、
①Zero Tierのアプリをダウンロード
②端末ごとに割り振られるZero TierのNode IDを教えてもらう。(教えてもらったIDを構築したネットワークに追加します)
本来なら運営側がやらなくてはいけないネットワーク環境作りですが、今回はリモートでのプロジェクト。おうちの方々に本当に快くご協力いただき、無事に全員ダウンロード、設定完了👍
さて、いよいよ接続テスト!
Zoomで繋がりながら、みんながマイクラのワールドに入ってこられるかどうかのテストをしてみたものの、奇跡的に繋がることがあっても、ほとんどの場合つながらない、、という事態。
どーしよう💦
マイクラカップ事務局に聞いても「そこはサポート対象外」と言われるし(当たり前・・・)、知見がある知り合いに聞いてみても「OSがバラバラだと不安定なのかも」とバクッとしたことしか言われないし、ネットで調べてみても全然わからないし、でどうにもならず。
これができないとプロジェクト自体が破綻してしまうので、とにかく繋がるまで色々と試して、接続できた時の環境を記録する、ということを繰り返しました。
結論としては、こんな感じ👇
①Zero TierのAccess ControlはPrivateでもPublicでもどちらでもできる時はできる。
②Zero TierのネットワークIDは常に同じでOK
②ホスト側のマイクラを立ち上げ直す、というのは結構有効かも?
③接続する側のZero Tierを立ち上げ直したりすることも関係しているかも?
④ホスト側のwifiルーターの設定が関係しているかも? VPNを許可しているかどうか
⑤海外と日本との差はさほど感じない。できる時は海外からも日本からもできる
それでも不安定なことは不安定なので、根気強く再起動やらなんやらを繰り返しつつ、誰かが接続できるまでねばる。笑
それがすべて、です。
当然ですが、誰かがワールドに入れるとみんな入れるので、私の場合はうちにあるPCをiPhoneのテザリングで繋ぎつつ、自分のPCが繋がるのを確認してから、参加コードを発行するようにしています。
でもまぁ、この不安定な原因がまったくわからじまい、というのがなんとも悔しいところではありますが。
どなたかこの原因がわかれば是非教えていただきたい🤲!
ということで、海外との共同制作環境構築ーVPN接続が不安定すぎて焦った&今でも焦ってる、というお話でした♪
どなたかの参考になれば!
次回は、子供たちとのSDGsオンライン勉強会でいろいろ見えてきた、というお話しです。
お楽しみに♪