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リスクマネジメントと未来基準という考え方
先日、リスクマネジメントの専門家からリスクマネジメントはチャンスマネジメントだという話を聞きました。
これを聞いた時、まさに未来基準の考え方と通ずるなと感じました。
現状基準とは、今自分がおかれている状況や持っているものをベースに、
この先の行動を考えていくforecastingのこと。
そして未来基準とは、自分が最終的に達成したい目的や生きたい人生、やりたいことから逆算して、そのために今やるべきことを選択していくというbackcastingの考え方のことです。
コーチングという手法を勉強するようになって気づいたのは、若い時はちゃんと未来基準で物事を考えられていたんだなということです。
大人になるにつけて、現状基準で自分の行動を選択してしまうようになるのはなぜなんでしょうか。
最強の未来基準だった少女時代
私は学生の頃からバスケが大好きで、中学から大学まで10年プレーしていました。
特に高校では弱小チームで人数も少なかったし、楽しい思い出よりもただ辛いだけだったけど、不思議と辞めることは考えなかった。
その理由は、ただ単純に、どうしてもうまくなりたかったし、強いチームにしたかったという一心でした。
上手い自分、強いチーム、というどうしてもかなえたい目標があって、
上手にドリブルして相手を抜くイメトレも毎日のようにしていたし、
大会で勝ち進んで、キャプテンとしてインタビューを受けてる妄想なんかもよくしていました。
当時は、今自分が何がやりたいのかとても明確だったし、本気で強くなりたかったので、それに向けた努力は不思議と続けられるんですよね。
もっと小学生の頃に戻ってみれば、自分は何にでもなれると本気で信じていたし、そのために何をすればいいかが分かっていなかっただけで、その夢がかなっている状況における妄想という意味では、最強の時代だったんじゃないかと思います。
リスクを冒さないことのリスク
でも、経験を積んで大人になるごとに自分が手にするものがだんだんと増えてきてしまうと、それを失うことにとても不安を感じるようになるんですよね。
それは脳には現状維持装置がついているからある意味仕方がないんですが、
だから、今ある現状をベースにして、それのちょっと斜め上の延長上にある未来しか見なくなる。
それが昔のように思い切りよく行動ができなくなる理由なんじゃないかと思います。
現状の延長という意味のforecasting圏内であれば、確かにリスクは侵さないけれど、もしそれで自分が何かモヤモヤしている思いがあるんであれば、きっとそれは一生解消されることはないでしょう。
それはつまり、リスクを取らないことの人生におけるリスクだし、もし自分にも可能性というチャンスがあっても、それを活かさずに終わってしまうんだろうなと思います。
これは正にリスクマネジメントとはチャンスマネジメント。
未来基準で行動していかないと、チャンスマネジメントはできない、ということだと思います。