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言語処理するときの脳内プロセス

第二言語を習得するのに必要とされる学習時間ってどれくらいかご存じでしょうか??

FSI(アメリカ外務職員局)によりますと、2200時間と言われています。
毎日1時間やって足掛け6年・・・ なかなか遠い道のりですね。
つまり、「一日たった5分で英語ペラペラ~」なんてうたわれている商品もありますが、常識的に考えてちょっと現実的でないなということが分かります。

しかも、大人になれば仕事や家事、育児にただでさえも時間のない毎日ですから、英語力を短期で上げていくためには、必然的に学習効率を上げて学習時間の短縮を狙っていく必要があるわけです。

そのためには何が必要か?

それは、今の自分に何のスキルが足りていないかを見極めて、段階的に勉強していくということなのです。

脳の言語処理プロセス

こちらの画像は言語処理するときの脳内のプロセスをイメージ化したものです。

まず一番下には常に情報を出し入れするための受け皿となる【知識データベース】があります。
語彙、文法など、その言語を話す上で必ず必要になる基礎知識です。

そして左半分がインプットのステップ。
インプットの領域のプロセスは大きく3つに分けられます。

まずは【音声知覚】
これは聞こえた音が何という単語なのかを認識するための領域です。

次に【意味理解】
これは認識した音声が繋がってどういう意味になるのかを考える領域です。

そしてこの意味を理解していくために必要になるのが【短期記憶】という領域。コンピュータでいうフラッシュメモリの役割で、聞こえた音声をある程度記憶保持できていないことには意味を理解することはできません。

右半分はアウトプットの領域領域で、これも3つに分けられます。

1.まずは何か言いたいことを概念化する。
2.次にそれを文章に組み立てる。
3.最後にそれを発話していく。
というわけです。

これが言語処理における脳の一連のプロセスです。
なので、学習ステップもできるだけこのプロセスの順番に即して勉強していった方が断然効率が良いんですね。

中級レベルの方は特に今更中学生の文法なんて不要と思われがちなのですが、リスニングにせよスピーキングにせよ、常に基礎となる知識データベースにアクセスして情報をやりとりしていますから、語彙、文法があやふやなままでは学習効率は上がりません。

知っていることと、実際に使えるということは違います。
知っている文法を自分は実際に使いこなせているのか?という観点で文法をやり直すことには、そのあとの学習成果に大差がつく要因となります。

そういう意味でも、私の英語コーチングでは、クライアントさんの現在位置と、目標とするゴールがどこかということをしっかり把握したうえで、スタートからゴールまでの地図を描くようにコーチングしていくよう心がけています。

一般的にコーチングと言われるものは、答えはクライアントさんの中にある、という前提で進められていきますが、英語コーチングはちょっと違います。
クライアントさんのゴールに対し、いかに最短ルートで到達できるように促していくかが英語コーチの腕の見せ所であり、ゴール達成までしっかりと伴走していくということが使命だと考えています。


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