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難が有るから有難い
昔、先生から、「どちらか道に迷った時は大変な方を選べ」と教わった記憶があるのですが、当時はなぜそんなマゾ的なことをしなければならないのかって全然意味が分かりませんでした。
でも最近、その意味が少しずつ分かってきた気がします。
私は23年間、ずっと同じ会社で勤めてきました。
でも正直、好きだと思ってやっていたわけではなく、トータル嫌だと思っている時間の方が断然長かったです。
与えられた仕事の責任を全うしなければならない、という思いだけで、粉骨砕身、深夜早朝問わずとにかく期待に応えようといつも頑張っていました。
基本的に飽き性な私が、本当によく続いたなと自分でも感心します。
でもどうしても、このまま会社員のキャリアを積み上げていくことに違和感をぬぐい切れなかった私は、1年半前に退職するという決断をしました。
まだ子供も小さいしとても迷ったけど、人生の折り返しを過ぎたこの先を考えた時に、このままでは何か違う気がする・・という心の声を無視できなくなってきたからです。
でも今まで経験のない領域で新しいことを始めるというその私の挑戦は、「怖い」という思いと常に隣り合わせでした。
今までは、会社が用意してくれた研修をこなして、先輩に教えてもらいながら実践を積んで進んでいけばよかったので、常に自分のできることを少しずつ今の延長で増やしていけば良かったという感覚でした。
でもフリーランスとして新しい世界に入った時、できない自分と正面から向き合わないといけないことが、とても「怖かった」です。
最初から上手くいかないのは当たり前なのですが、それはこれまでの自分の在り方そのものを変える必要があるくらい大きな壁でした。
なので、途中でなぜこんなに大変な道を選んだんだろう?と、時々くよくよ考えてしまう時もあります。
確かに、あのまま会社員を続けていくという道もあったでしょう。
あの時、退職なんかせずに自分の枠を超えた挑戦をしなければ、きっと無難な人生となっていたと思います。
でも挑戦していると、新しいご縁があったり、色々な人が助けてくれます。
そういう方たちに対する感謝の気持ちは、挑戦したからこそ芽生えた感情であり、それこそ難が有ったからこそ感じられる「有難い」という思いなんではないかと思います。
きっと無難な選択をしていたら分からなかったであろう有難さであり、当たり前が増えて、有難いということを感じられなくなっていたのかもしれないです。日常が当たり前になっていくことは、怖いことだな、と思います。
常に有難いと思える毎日にするためにも、今日も私は挑戦し続けます!!