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「寂しさの感情が欠落している」

「寂しさの感情が欠落している」
というレッテルを貼られる
という夢を見た。

その夢のシチュエーションをはっきり覚えていない。
そこにいた登場人物だけ覚えている。

夢からさめて、
そのことに想いを馳せていると
昔のことを思い出した。

***********
小学生のとき、
学校から帰ってくると自分で鍵を開けて家に入った。
母親が保育士をしていて帰ってくるのは夕方だった。
そのことで寂しいと思った記憶がない。

ところが、私の弟は学校から帰ってくると
母の勤める保育所をよく訪問していたらしい。

ということを大人になって母から聞いて驚いた。
弟は寂しかったんだ。

私は、寂しさの感情が欠落していたのか?

小学生低学年の頃は、弟は私が友達と遊びに行くときに
よくついてきた。

そのことを私はときどき煩わしいと感じていたけど
私の友達は、私の弟とよく遊んでくれた。

私が高学年になったころ、弟はサッカーを始めて、
その頃から弟と一緒に遊びに行くことは
ほとんどなくなっていた。

今朝の夢をきっかけにとりとめもなく、いろんなことを思いだした。


***********
小学生低学年の頃、友達や弟と一緒に公園で遊んでいると、
生まれたばかりの猫が箱に入れられ、捨てられていた。

子猫たちは、みーみーと泣いていた。
それぞれ一匹ずつ持ち帰ることにした。

私も弟と一匹の子猫を持ち帰った。
親がなんといったか覚えていないけど、
弟と一緒に育てることにしたから、OKしてくれたんだと思う。

子猫はミルクをなかなか飲まないので、
脱脂綿にミルクを染み込ませて、口のところまで持っていった。

子猫がちょっとでも吸うそぶりを見せると、
私たちは安堵して、よかったよかったと喜んだ。

名前もつけたけど思い出せない。

弟はお布団に子猫を招き入れ一緒に寝ていた。

でも、子猫は日に日に泣き声が弱くなっていくのを感じていた。
数日後、いよいよ泣き声がか弱くなっていった。

命が終わっていくのを感じながら、弟と二人で一生懸命看病した。

看病といってもできることはほとんどなく
ずっと見守っていた。

とうとう泣き声が聞こえなくなった。
少しも動かなくなった。

二人で泣いて泣いて泣いた。

「寂しさの感情が欠落している」
というレッテルを貼られる夢を見たことから、

あのときの子猫のことを思い出し
40年後にまた泣いている


「寂しさの感情が欠落している」
というレッテルを貼られる
という夢を見て、

昔を思い出して、そして泣いている。


今日はどんな日になるのかな♡


*しらきなつこさんの素敵な画像を使わせていただきました✨

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