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夢が生まれた瞬間
TAKiBiBAの本棚を眺めていた。
(一箱本棚制度のスタートは3月ですが、お試しで何人かが本など置いてくれています。)
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「月とコーヒー」という本が気になって手に取る。
目次をめくると、短編集だった。
「三人の年老いた泥棒。空から落ちてきた天使。」
このタイトルに妙に惹かれて手に取った。
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気づけば、椅子に腰掛けて読み始めていた。
本を読むのは久しぶりだ。
盗みを極め尽くした3人の泥棒は、とうとう盗むものがなくなってしまう。
そして最後に彼らが選んだ行動は——なんてロマンチックなんだろう!
余韻に浸りながら、本を棚に戻す。
ふと目に入ったのは、同じ本棚に置かれた一冊のノート。
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表紙には、手書きの文字で 「誰かと誰かの交換日記」。
気になって、つい手に取ってページを開いてしまう。
「あっ……!しまった!」
1ページ目に、エッセイのような文章が並んでいる。
そして、その最後に
「あなたの夢は何ですか?」
夢!? ここで!? 今!?
一瞬、くじ引きで、とんでもないものを引き当てた気分になった。
でも
次の瞬間、私の中で 夢が生まれた。
間違いなく、その瞬間だった。
ロマンチックな3人の泥棒の行動。
月とコーヒー。
そして、「夢は何ですか?」という問い。
そして、夢が生まれた!
私はノートにペンを走らせる。
「コーヒーに月を浮かべること」
そして、問いを返した。
「コーヒーにどんな月を浮かべたいですか?」
翌日もTAKiBiBAへ足を運ぶ。
「誰かと誰かの交換日記」、誰かが開いてくれただろうか?
そっとノートを開く。
そこには、
「やっぱり満月でしょ」
……その瞬間、私の夢は確定した!
「コーヒーに満月を浮かべること!」
次の満月は、2月12日(水)。
月が最大になるのは、2月12日(水)22時54分頃。
南東寄りの夜空に、大きな満月が浮かぶ。
2025年2月12日、コーヒーに満月を浮かべよう!