離人症(サッカーの試合中)
相手のセットプレーの時だった。相手選手のマークにつくはずが、、記憶がとんだ。何で今試合中で、なんで立っているのかがわからなくなった。
相手のセットプレーでのチャンスは、味方のキーパーのボールキャッチで終わる。そしてカウンターに転じるのだが、自分だけ走れない。ベンチからは「走れ」と怒号がとぶ。
相手選手も味方の選手もマネキンにみえる。感情が抜けた人形がボールを蹴る。グラウンドがグネグネする。空がおもちゃにみえて全て無意味なものに感じる。
そしてこの地獄の時間が永遠に感じる。