10年周期のオーナーチェンジ:長崎のテーマパーク
澤田秀雄氏率いるエイチ・アイ・エスは、ハウステンボスの負の歴史を変えた功績は大きい。今回は、エイチ・アイ・エスの経営危機を開始するため、売却できるハウステンボスを手放すことになった。
いかなるファンドが、エイチ・アイ・エスから買収しても、インバウントやIR(カジノ)の動向を見極めながら、5年から10年先には、再度、譲渡先を探すのだろう。それが、ファンドビジネスである。
1993年、佐世保市内のなかなか売れない工業団地をテーマパーク「ハウステンボス」として活用するため、尽力したのは、1983年に長崎オランダ村を設立させた神近義邦さん。リゾート法を背景にして、長崎県、日本興業銀行、日本開発銀行などを巻き込んで、今度は、バブル経済の盛衰とともに語り継がれた。
2003年、野村プリンシパル・ファイナンスは、宮崎のシーガイヤを買収した米投資会社リップルウッド・ホールディングスに競り勝つ。
2010年、エイチ・アイ・エスが買収。佐世保市は10年間の固定資産税減免の支援で迎える。
そして2022年、エイチ・アイ・エスがファンドと売却交渉。
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