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あなたBillでしょ?Williamじゃないでしょ?

オリンピック中、某ホテルで関係者用のデスクで勤務してた時の話。

ある日、体格のよい男性がやって来て言った。「今日、17:30に羽田空港に行く車を予約してるBillだけど…。」首から下げたIDにもBillって書いてある。
確認のためラストを見てみるが、Billさんという名前では予約は入ってない。
「申し訳ないのですが、17:30の予約にあなたの名前は見当たりません。日にちは間違いないですか?」と声をかけると「リストを見せてくれ。」と。
で、太い指でリストを指差し、「コレコレ、あるじゃないかあ!」と。
「え?なんで?これ、Williamって書いてんだけど、あんたBillじゃん。」と不思議に思ったんだけど、そういえばFamily name は合ってる!
そこで気づいた!英語には、日本人には不可解な英語のニックネームがあるということを。
William→Will→Willy →Billy →Billって感じにかわるらしいのよ。
ついでに調べたら、ドイツ語のWの発音がヴに近くてヴィルがビルになったみたいなことが書いてた。
しかし、なんでIDがニックネームなんじゃ?
ま、まあよい。

ニッと笑った彼は、カタコト日本語で「ワタシWilliamデス。Billデス。OK?」と行っちゃいました。
いや、ElizabethがBethとか、AlexanderがAlexとかいうのは、なんとなくわかるじゃん。
でも、中にはなんでそうなるのかわからんニックネームもけっこうあるよねえ。
それって、日本人のひさこがチャコになるのが外国人にはわからないのと同じかあ。
なんか納得したわ。
Billさん無事に出発できたし、メデタシメデタシでした。

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