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対策委員会編3章「夢が残した足跡」感想

※以下の内容にはブルーアーカイブ 対策委員会編3章「夢が残した足跡」のネタバレが含まれます










 いやーーー遂に完結しましたね、アビドス3章。色んな人の感想を見ていると結構賛否両論なのかなと思うのですが、個人的には大満足な内容でした。このゲームやってて本当によかった…

個人的に「大切な人を喪った者が、痛みを受け入れて前に進んでいく物語」が大好きなのでかなりブッ刺さりました。最高。

この辺とか

「今」と「これから」

 今回のシナリオを読んでて全体的に感じたんですが、意図的に「過去」に意識を向けさせるように誘導されているように思えます。2年前に何があったのか、ユメ先輩はあの日何をしようとしていたのか、手帳は何処へ行ってしまったのか。そもそも最初の告知の時点で過去編やるよ!みたいな雰囲気バチバチだったのでこの辺は思いっきりミスリードされてましたね。

 今回の黒幕だった地下生活者が本命の策(=ホシノテラー化)をカモフラージュするために、砂漠横断鉄道だの列車砲だのを持ち出してきたこともあり、道中は正直掴みにくい内容になっていたと思います。同時期にやっていたアニメ版がちょっとアレな出来だったのもあり、話が二転三転するpart2,3を読み進めていた頃は「これ本当にちゃんと収拾つくのかな…」と不安になっていたりもしました。

part4が公開されてからはこれまでのシナリオの意図も判明し、それ以上に本編の展開がとんでもないことになったので、不安も考えていたことも全部吹っ飛んじゃいました。ヤバすぎ

 「過去」が本題でないとするならば、話の本質はどこにあったのかとすると、自分は「今」と「これから」なんじゃないかなと考えてます。ホシノがユメ先輩を喪った痛みを受け入れて前を向いたように、クロコが元居た世界の仲間の武器を捨て新たな一歩を踏み出したように、過去を変えることは出来ないけど「今」生きているこの時間と、「これから」過ごす日々を大切にしていこう。ブルーアーカイブらしい前向きなテーマだったなと思います。

クロコからこんな言葉が聞けるの本当に泣いちゃう

 part5ではナラム=シンの玉座を模倣して生み出されたホシノの精神世界の中で、ホシノはユメ先輩と再会を果たしますが、恐らくこのユメ先輩もホシノが見つけた手帳も、ホシノ自身が作り出したまやかしの存在だと思ってます。

ここの""ついてない方の台詞はユメ先輩の言葉だと解釈してます

ホシノ自身が生み出したユメ先輩だから、ホシノ自身に対して一番欲しい言葉をくれる、背中を押してくれる。傍から見たらただの意味の無い一人芝居です。
現実世界の私達も身近な人が亡くなった時、葬式をしてその人と最後の別れを告げています。死者を見送るためとは言いますが、死んだ人がどう考えているかなんて誰にも分からない、そもそも死んだらもうそれで終わりなのにこんなことに意味があるのか、それは亡くなった人のためだけでなく、「今」生きている人が死者への気持ちに区切りをつけて前へ歩き出す、そういった意味合いもあると思います。
2年前のあの日、ホシノとユメ先輩は突然の別れで、気持ちの整理をつけることができずに、先輩の最後の想いを知りたくてずっと苦しい気持ちを抱えて生きてきました。こんなことをしても先輩が本当にどう思っていたのかを知ることはできません、でもホシノがこの再開を通じて自分の気持ちに向き合い、前へ歩き出すことができました。これこそが唯一の選択であり、奇跡。

 展開として、死者を復活させるような展開になるのは個人的に凄く嫌だなという思いがあり、今回の話がどういう着地の仕方をするのかずっとハラハラしていながら見ていましたが、凄く納得のいく素晴らしい結末だったように思います。この辺ホシノだけじゃなくクロコの話ともリンクして描き切ってるのが本当に上手だなあと。

 余談ですが、ホシノ*テラーの胸の紋様を見た際に、クロコが初めて見たと言っていたこともあり、プレ先世界のホシノはユメ先輩の手帳を見つけることができたが、先輩の真意を知ることはできず失意のまま散っていったのでは、という考察を見かけてなるほどな~って思ったりしました。
なんでそんな人の心がないこと思いつくの?


演出周りのあれこれ

 ノベル面でもゲーム面でもどんどん演出がパワーアップしていくブルーアーカイブですが、今回は特にそれが光っていました。part1のシュポガキ戦の時点で今回は凄いことになりそうだな~ってワクワクしてました。

特にpart4のアニメーション連発は度肝を抜かれました。更新分始まっていきなり超ハイクオリティのCGアニメ始まるのヤバくない?今回の話だけでどんだけリソースつぎ込んだんだってくらい豪勢に使われてて大満足。

ちょっとモッサリしてたけど作画のまであってビビった

 それとブルアカ恒例の選択肢ウインドウを複数並べた演出も一歩上を行く使い方に。ここ下側の台詞がプレ先としての言葉なのに気づいて泣き崩れました。こんなのズルいじゃん。

同じ状況、同じ選択


 戦闘演出だと制約解除決戦がこのタイミングで来たのが本当に熱かったですね。3月頃から実装されていて、ボス名が「セトの憤怒」だったこともあり、もしかしたらシナリオ内でも来るかもな~って思ってたら最高のタイミングで来てくれました。私はあまり熱心な先生ではないので、総力戦やら対抗戦やらもほぼほぼサボっているのですが、最初の1回くらいは触れておいてよかったなあと思いました。

ここの台詞見てこれは!!!ってテンションブチ上がりました

 音楽周りは毎回本当に最高すぎて今更言うようなこともないのですが、40話ラストの「ユメ先輩のテーマ(仮)ピアノアレンジ)」⇒「Welcome School」⇒「Unwelcome School」と繋いでいく流れが本当に美しくて、ずっとボロボロ泣いてました。愛おしい日常にドタバタと回帰していくブルーアーカイブが大好きです。

全然変わってなくて爆笑してました

本当はクロコ周りのあれこれだったり2年次ホシノのカッコよさだったりピカおじへの感謝だったり色々書きたかったのですが、まとまりつかなくなりそうでこの辺で。ブルーアーカイブ、これからもよろしくお願いします。


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