ランパード解任について思うこと
こんにちは。atsudです。昨日の夜、25日の20時ごろ、友達からランパードが解任されたというニュースを聞いて急いでチェルシーのTwitterを見てみると、正式にランパードを解雇したとのアナウンスがされていました。残念です。最近の結果とオーナーの気質を鑑みればシーズン折り返しのこの時期の解任はあり得ることだとは思っていましたが、その嫌な予感が当たってしまいました。
今シーズンのプレミアリーグ、1,2節を一通りみて優勝候補に挙げたのが紛れもなくランパード率いるチェルシーでした。タレントはそろっているし、選手層も分厚かったです。ただし、指揮官の手腕次第。
今夏2億€の大金をつぎ込んで、ハフェルツ、シエシュ、チルウェル、ベルナーなど、いずれも若くてワールドクラスの選手を獲得し、フリートランスファーでチアゴ・シウバも獲得しました。その中で始まった今シーズン、序盤は選手の個のミスや新戦力のコンディション不良などが響き出遅れてしまいましたが新守護神にメンディを加え、タレントのそろった攻撃的なサッカーで一時は首位を走っていました。しかし、その後12節のエバートン戦(1-0敗戦)を境に勝利から遠のき、単独首位になってから僅か約50日、19節のレスター戦(2-0敗戦)を終えて首位との勝ち点差11の9位まで落ちた段階での解任となりました。
ボールを支配しながら、縦に速い攻撃もできるチェルシーでしたが次第に攻撃が機能しなかったこと、それに伴って相手にボールを握られることが多くなり失点が増えてしまったことが急失速の要因だったと思います。
今回の解任は会長であるアブラモビッチの短気な部分が悪く出てしまったと思います。というのも、そもそもすぐに結果を求めるのであればランパードの招聘をもう少し後にするべきだったのでは、と思うのです。ランパードは2016年の現役引退後、解説業を経てから2018年に英2部ダービー・カウンティで監督業をスタートさせました。そして、ダービーで結果は残しましたが、2年目の段階で古巣チェルシーを率いることになりました。ここで気になるのがアブラモビッチの計画です。クラブのアイコンであるランパードを招聘しランパードで一時代を築かせようとしたのではないでしょうか。19/20シーズンはランパードのお試しシーズンで、上手く行った(プレミアリーグ4位)から2億€の投資を行った、という経緯が僕の中ではしっくり来ています。もしランパード時代を築き上げたかったのであれば、監督招聘はもう少し経験を積んでからの方がよかったと思います。急ぎ過ぎた結果なのかもしれません。
そして最後に付け加えるのなら、今シーズンにもしランパードを解任していなかったとしてもチェルシーは最低EL出場圏内には残ったでしょう。実際、スパーズやリバプールが調子を上げている中で首位に立ったという結果を残しています。あのペップでさえリーグ序盤は10位以下をさまよっていましたし、昨季から今季序盤にかけて酷かったスールシャール率いるマンUは現在首位です。終盤の内容は良くは無かったですが決して悪くは無かったですし、もう少し待っても良かったのではないかと思いました。
後任にはトゥヘルが就任する見込みとのことです。以前から気になっていた前からの守備の部分はトゥヘル招聘によって改善するでしょう。しかし、またチェルシーが不調に陥ったとき、すぐにトゥヘルのクビを切るようなことがあれば、チェルシーファンは今度こそ悪魔のオーナー、アブラモビッチをロンドンから追い出す準備をしなくてはならないでしょう。
今後、ランパードがどのように活動していくのかは分かりませんが是非新たな場所で、監督としては上手く行かなかったチェルシーで学んだことを生かして、活躍してほしいです。