ウミネコを喰う少女

象も眠る夜のあいだだけ、わたしはこのブランコで遊んだの。きいきい漕ぐと外は雨がふったり星がふったり。
ある昼ま、つな渡り男に見つかってナントカワラシだと髪を触られた。その日から頭が痛くてたまらずに、ブランコのおうちから出て行ったの。
あの日おうちの玉乗り女が落ちて、ぜんぶ土になったよとウミネコが教えてくれた。
わたしのせいと騒ぐウミネコの羽をむしって肉をかじりながら、次のブランコのあてを考えた。
次もウミネコのいる街がいいなぁ。
#創作

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