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無印家具の無意識のデザインと余白

突然だが僕は無印良品のファンである。
特に家具は最高だと思う。

理由はいくつかあるけど、なんと言っても
無印で全て揃えても、他のメーカー家具と組み合わせても、個として置いても、群として配置してもなんだかいい感じの空間になるところが素晴らしい。

無印家具は、この“なんだかいい感じ”のクオリティがとにかく高い。

今ある家具や収納を総合的に考えてインテリアを選ぶのが苦手で
「この椅子かわいい!」「この置物最高!」と
出会いのテンションに任せた僕の選択を全て受けきりつつ、なんだかいい感じにマージして空間に馴染ませてくれる。
そして、花を飾ったり壁にポスターを飾ったりして、空間をどんどんデザインしていってもいい感じの空間が崩れることはない。

そんな買手の無意識の部分までをフォローし、空間デザインとしての余白を買手に残してくれる無印家具は本当に素晴らしいと思う。

なぜ、無印家具だといい感じの空間になるのか。
僕なりに考察したことを下にまとめてみた。

1.拡張性

棚や収納用品にしても、用途や場所に合わせてサイズを選び自由に組み合わせられ、購入した後でもベースを維持した状態で足りなければ足すことが可能。

2.シンプルで素材感を重視したデザイン

各素材でプロダクトを用意しているだけでなく、異なる素材の組み合わせでもデザインが成立するように設計されているので、深く考えなくてもなんとなくいい感じになる。

3.流行と距離を置いたデザイン

空間での役割や佇まい、他の家具との共存などをきめ細やかに設計されていて、シンプルではあるが、家具としての存在感と安心感を放つデザイン。
昔からブレずに貫き通していることがとにかくすごい。

無印家具は長く利用しても古さを感じさせないデザインであることはもちろんだが、買手にそっと寄り添い空間づくりを手助けしてくれる優しいデザイン設計が無印良品家具の最大の魅力だなあと思いながら、無印週間の始まりを、春の訪れ以上に待ち望んでいる昼下がりに書いたnoteでした。

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Atsushi Sekigawa
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