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『デザインする』と『恋愛する』は似てる

僕はデザインを練るときラブレターをクライアントやユーザーに送るつもりで設計するようにしている。
好きなあの子(以下「クラ子ちゃん」という)のことで頭の中をいっぱいにして、自分の想いを愛の言葉に置き換えて便箋にしたためるように相手へ送る。
なので送り手にデザインや企画を説明するときは
「本当にこの内容で受け入れてもらえるのか?」
「言葉はたりているか?」
「愛が重すぎるので引かれてしまわないか?」
と不安になったり、愛の告白さながらに試行錯誤する。

ひとりだけでラブレターを書いていると、クラ子ちゃんのことを深く考えすぎて大事なことや見落としてはいけない相手の気持ちなどが視野から外れてしまうことがある。『深夜のテンションでラブレターを書き上げ、翌朝見直したら気恥ずかしい内容になっていた』というのと一緒。
そうこうしているうちに約束した告白の期日も迫り、ラブレターの内容に白い靄がかかった状態で告白するはめに。……そんな状態で告白しても闇に鉄砲。下手したら大好きなクラ子ちゃんを怒らせてしまうかも。

そうならないように、ラブレターをしたためるときはラブレーターの内容(クラ子ちゃんについての説明も含めて)を社内のメンバーにレビューするようにしている。
下書きレベルの段階で見てもらうのがベスト。

すると

・「クラ子ちゃんは緑が好きなのに、赤い便箋でいいの?」
・「お父さんが厳しい人らしいから、文体はもうすこし硬くしたほうがいいんじゃない?」
・「面識ないの!?いきなり告白されても迷惑じゃない?」
・「クラ子ちゃんはメガネ男子が好きなんだって!よかったね!」

など、知らなかった情報や大事なことに気づかされたり、確信が持てていなかったことに自信が持てたりする

そして、聞いた意見を取捨選択しつつ、必要であれば告白前にクラ子ちゃんと直接コミュニケーションをとって気になるポイントを確認してラブレターに反映する。そして、再度メンバーに確認してもらう。そうしたことを細かく繰り返してラブレターの質を高めると、自分だけで思考していたときよりも、クラ子ちゃんの姿が鮮明に浮き上がって見えるようになる。

相手のことがはっきりと見えるようになれば、あとは告白をするだけだ。真剣に向き合って書き上げたラブレターだからこそ、告白するときは緊張してしまうとおもうけど大丈夫、みんなのおかげで最高のラブレターに仕上がってる。自信もある。

ただ、文字(造形)が汚いとせっかくのラブレターも台無しだから、綺麗な文字が書けるように練度を高めよう。

さあ、恋せよデザイナー

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Atsushi Sekigawa
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