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僕が「愛する」プロダクトと、僕を「愛してくれる」プロダクト

明日の午後から土日を使って、伊豆大島に行く。釣り合宿だ。
さっきまで明日からのことを考えながら釣り具の準備をしていた。長年愛用してきた相棒たちの手入れもバッチリ。リールにロッド、ルアーも嬉しそうにケースの中に納まっている。

そんな、かわいい相棒たちを眺めながら、僕はふと思った。

釣り具のような物質的なプロダクトって、使っていくうちに愛着が湧いてくるけど、Webサービスやアプリなどのオンスクリーンのプロダクトってどうなんだろう?昔から使っているお気に入りのSNSやアプリはあるけど、パーソナルな部分で愛しているかというと、ちょっと違う気がする。

物質的なプロダクトは、見た目や性能、レビューなどのスペック評価で購入されて、その後は惚れた弱みで購入者の愛を一心に受ける。
あたりまえのことだけど、そのプロダクトから何かしらの愛を購入者に注ぐことはない。もちろん、購入したエンドユーザーからの評価などを加味して、後継機が出てきたりはするけど、購入者の目線からすると、それは別モノ。
もっと言えば、全く同じモデルのモノでも、それはこれまで愛でてきた子とは違うモノ。
注いできた愛や思い出が定着して、その人にとっての世界にひとつしかないプロダクトになる。

だけどWebサービスやアプリなどのプロダクトって、ユーザーに愛されるように、常に変化してくれる。すごく僕らを愛してくれる。

両方とも人が使うモノであるにもかかわらず、ユーザのパーソナル部分との距離感に、性質上違いがあるなと思った。

情熱的な恋がしたければロッドとリール。
結婚するなら尽くしてくれるWebサービスかな?

いやいや。
ユーザーのパーソナルな部分に寄り添えて、かつユーザーから愛されるプロダクトと僕は付き合いたいし結婚したい。

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Atsushi Sekigawa
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