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デザイナー的バイアス解放宣言

「バイアスがかかる」とは、考え方や意見が他の影響を受けて偏りを生じさせることを言いますが、普段の仕事の中であなた自身が「バイアス」をかけてしまっているケースはないですか?

例えば、ブレインストーミングの際に、若いメンバーの青いアイデアや自分の考え方と違う意見が出てきたときに即座に否定し論破したり、イライラを表に出したり、やる気のない雰囲気を醸し出したり。
もしかしたら、その青いアイデアの中に光るものがあったり、自分と違う意見の中にも何かしらの新しい気づきがあったとしたら勿体無くないですか?
特にキャリアがあったり、スキルが高い人ほどバイアスをかけてしまうケースが多いかなと思います。

だからと言ってバイアスをかけてしまっている人が、全て悪いと言う訳ではなく、バイアスをかけさせてしまう原因をつくっているのは周りの人のせいでもあります。日々の仕事の中で、何かしらの配慮が足りてなくて信頼されずにバイアスをかけられてしまっているのかもしれません。

僕はデザイナーなので、制作チーム内でのバイアスをできるだけ解放するために配慮した方が良いことをまとめてみようと思います。

● 非エンジニアが配慮すること
・技術的にわからないならわからないと正直に言う。わかったふりをしている人はタチがわるい。
・技術的にできる・できないを、知識がない状態で勝手に判断しない。
・技術的なことを知識として学ぶ。一生懸命学ぶ姿を嫌うエンジニアはいません。何よりも共通言語で会話できるようになるのでコミュニケーションが取りやすくなります。
・エンジニアに渡すデザインデータは丁寧につくる。
・エンジニアに実装をお願いする場合は、その案件の予見からコンセプトまで丁寧に説明する。
・エンジニアを都合のいい時だけ宛にしない。普段からリスペクトを持って接するようにしましょう。
・ブレストの時にアイデアを必ず持ってくる。何も用意していない人に発言権はないので。
・時間を守る。特にミーティングなどの他の人と時間を共有する場合は厳守。タイムイズマネー。時間泥棒は罪です。

非デザイナーが配慮すること
・企画やコンセプトを伝えずに、参考サイトを見せてデザインさせない。
・デザインの意図も把握せずに、クライアントの言われた通りに修正依頼しない。
・デザインの4大原則や色の持つ意味などの基本的な知識を学ぶ
・デザインを無視した実装はしない。ピクセルパーフェクトで実装する必要はないが、デザイナーは1px単位で時間をかけてグラフィックやUIを調整していたりするので、デザイナーの意図を汲み取る努力をしましょう。
・ブレストの時にアイデアを必ず持ってくる。何も用意していない人に発言権はないので。
・時間を守る。特にミーティングなどの他の人と時間を共有する場合は厳守。タイムイズマネー。時間泥棒は罪です。

非営業が配慮すること
・その組織のKPI・KGIや目標金額(売り上げ/利益)と現状の進捗を把握する。
・自分だけの物差しで持ってきてくれた仕事を軽視しない。
・技術やデザインについて丁寧に説明する。
・営業のフォローになるツールやフローの策定に協力的な姿勢を見せる。
・金額の大小に営業が興奮してたとしてもひかない。
・時間を守る。特にミーティングなどの他の人と時間を共有する場合は厳守。タイムイズマネー。時間泥棒は罪です。

● 非若者が配慮すること
・自分の若かった頃を思い出す。もっとひどかったかもしれない。
・無知であることや、失敗を咎めるよりも、「なぜそうしたか」を考え、彼・彼女が成長できる仕組みや職場をつくる。
・「若者の意見」=「稚拙な意見」といった考えは捨てる。自分たちとは違う世代を生きてきたから、新しい切り口や気づきが得れるかもしれない。
・ミスしたことをみんなの前で大きな声で指摘しない。
・自分のプライドを守るためにマウンティングしない。逆に器が小さく見えるし、すんごくかっこ悪い。

……とかエラそうに言っておいて、実はこの記事、僕自身への戒めとして書いてたりもします。
誰かがミーティングに遅刻したり、ナメたこと言ってたりするとイラッとして、諸々咎めて、自分の尺度で正そうとしてしまいがちなので、言葉を選んで同じ目線で会話ができるようにならないとなと、この記事を書きながら改めて思いました。

プロジェクトを進めるときは、年齢とかキャリアとか職種とか気にせず発言して、ワイワイやれるような空気作りをした方が、さまざまな切り口のアイデアや気づきが見つかったりもするし、なによりもその方が楽しくないですか?

文化祭とかみたいにワイワイやりたい。お客さんも巻き込んで。
その方が絶対に楽しいし、そこから産まれたものは人の気持ちを動かすという確信がある。

最後はみんなでキャンプファイヤーしながら踊り狂って笑いあえれば、最高の思い出になるに違いない。

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Atsushi Sekigawa
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