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軸の所在

後輩にもらったヨックモック抹茶味を頬張る。
通常の葉巻状になっているシガールもおいしいけど、抹茶味もおいしい。
亀田製菓の柿ピーにしても、ハッピータンにしても、チョコ味や柚子胡椒味など、スタンダードなものとはまた違う味のお菓子を販売している。
各社が新しい味に挑戦できるのも、そのお菓子の軸となる味が確立されていているからだと思う。

デザイナーの職域やスキルもきっとそういうもので、自分の中で軸となるスキルや職域、考え方などがあることで、しっかりと他の領域にピボットできるのかもしれない。そしてピボットした先で新たな軸を確立して前へ進む。もし軸足が不安定であればピボットするたびにフラフラするから簡単に前進できないし、同じ位置から動けずその場でクルクル回ることしかできなくなる。

しかも、スキルや知識は時間制限付きで、今いる地面は時間が経つにつれてなくなっていく。今は軸として機能していたとしても、5年後にはその軸足を置いている地面はなくなっているかもしれない。

だから『石の上にも3年』で軸をつくるだけではだめ。
現在、自分の軸はどこなのか?そして、この軸は将来的に何年後になくなるものなのか?なくなるのであれば、どこにピポッドするといいのか?など、常に軸の所在を確認しながらピボットする場所を見据え行動に移していかなければならない。

抹茶味か。チョコ味か。それが問題だ。

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Atsushi Sekigawa
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