競輪選手のワザがわかる(その2)
お疲れ様です、あつたです!
初心者にもわかりやすく競輪選手のワザを紹介するワザがわかるシリーズ。
その2は、選手がいかに自らコースを作り出して走っているかの話。
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いきなりですが
佐藤慎太郎選手って、なんであんな強いんですかね?
どういうレース展開になっても、ゴール前もつれても
気づいたら、なんやかんや
3着までに入ってくるイメージがあるんですよね…
で、彼の過去のレースをいくつかみてたら
強さの真骨頂みたいな
いかついレースを見つけたので紹介しますw
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今日フィーチャーするレースは
2018年2月9日に四日市競輪でおこなわれた全日本選手権競輪(G1)初日特別予選11R。
↑レース映像はWinTicket会員じゃなくても見られるから見てみてね
このレースでは、佐藤慎太郎選手のコースづくりの巧さをお目にかかれます。
さすがG1の特別予選だけあって
脇本雄太に新田祐大、和田健太郎などそうそうたるメンツ…
(4番つけてるワダケンって最近あんまり見ないな。)
佐藤慎太郎は7番(オレンジ)で、2番(黒)新田祐大の後ろ(=番手)について2車の福島ラインを形成。
新田はおなじみ、最後方からのまくりに構え
ラスト1周のホームでは7番手につけます。
最終1センターを超えたところから2番(黒)新田祐大が一気に踏み込み
猛チャージするわけなんですが
7番(オレンジ)佐藤慎太郎は追走することができません(これを競輪では”ちぎれる”といいます)。
多くの場合
番手選手はちぎれると前が埋まっちゃってどうにも抜けず
3着以内に入ることが難しくなりがちなので
車券を買ってる場合、こういう感じ↑で見守ることが多いのですが
ただじゃ転ばないのがこの男でした。
7番(オレンジ)佐藤慎太郎選手、団子状態になったわずかな隙間に
突撃!!!
そして8番車(ピンク)に頭突き!
すかさず1番車(白)に頭突き!
これで自分の走る道を作り出してしまうんですよね(;'∀')
最終的には1歩及ばず、3着以内に入ることができませんでしたが
並々ならぬ意地と度胸、あと巧みさが感じられ
佐藤慎太郎選手をより好きになるレース内容でした。
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佐藤慎太郎選手、KEIRINグランプリ2019を制したときも
ラスト直線の追い込みも
本当に「勝利への執念!」という感じで
見てるだけで熱い気持ちになる走りでした。
ユニフォーム?がみんな同じなのでなかなか難しいですが
選手ひとりひとりの個性がわかってくると
競輪って本当におもしろいんだよな~という
ささやかな布教活動でした。
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