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家族の定義ってなに?なにをもって家族と呼ぶの?

家族ってなんでしょう?

家族の定義ってなんなんでしょう?

なにをもって家族と呼ぶのか、それを理解できれば、妻からの冷たい態度にもめげずに関係性再構築のために、男性は努力ができそうだと、「近代家族の成立と終焉」を読んでいて気がつきました。

今日は「家族とはなんなのか?」、そして、家族の定義を元に、どうやって夫婦関係を再構築するかについて、書こうと思います。

なにを持って家族と呼ぶのか?

家族の定義は歴史や社会によってバラバラで、世界各国で統一することが難しいです。

例えば、養子制度が在る社会では「血縁」は家族の定義にならないし、アフリカでは死者と結婚するところもあります。

では、一緒に1つ屋根の下で暮らしている人間を家族と呼ぶかというと、単身赴任によって親子や夫婦がバラバラのケースもあります。

おじいちゃんおばあちゃんが認知症になり、施設に入っている場合もありますし、子どもが障害児や手が掛かる子のため、山村留学をさせるケースもあります。

夫婦がわざわざ別な家で暮らす別居婚も存在します。その一方で、籍をあえて入れない事実婚を選ぶ人もいます。

世界中を見渡しても家族のあり方は色々で、日本だけを見えても千差万別です。ひとくくりに「家族とはこういうもの」と言えない状況にあります。

血が繋がっていれば家族かと思うと、血が繋がっていなくても強い絆で結ばれているケースもあります。

離婚しても夫の父と暮らし家族を作ったケース

「近代家族の成立と終焉」の中に、興味深い家族構成があったので、一部転記しますね。

Hさん(女・51歳・ライター)の場合
47歳で夫と離婚。しゅうと(夫の父)の「あんたと別れたくない」という言葉に負けて同居するようになる。嫁として同居していた時は旧家ということもあり、古い町で親族に囲まれ、まるで殿様とそれに仕える家来の関係だった。

「早く死ねばいい」と、何度も思ったくらいなのに、離婚してまで一緒に暮らすとは思ってもみなかった。だから同居を始めるや「これからは自分のことは自分でする」よう言い渡した。

家事もどんどん叱りとばして仕込み、容赦しなかった。そうすれば音をあげて実の息子のところに逃げ出すだろうくらいに思っていた。ところがしゅうとはどんどん家事を覚えて、やがて「家事は楽しい」とまで言うようになった。

そして、いつのまにかしゅうとはなくてはならない人に。家事も分業してくれるので助かるし、昼間電話番をしてくれるので秘書の役も果たしてくれる。現在成人した子ども二人をそれぞれ別居、Hさんとしゅうとの二人世帯である。(出典:近代家族の成立と終焉

夫と離婚したのだから、夫の父親とは家族でもなんでもないはずですよね。

血縁を家族の定義とするならば、この二人は家族ではありません。

だけど、これだけの絆で結ばれている二人を家族と呼ばないことに、違和感を感じますよね。

また、この本の中では、単身赴任をしている夫のケースも書かれており、そこでは夫は、自宅にいる妻と子どもを家族だと思っていますが、妻と子供達は、「自分たち(妻と子)二人だけを家族」と認識しています。

夫から心が離れてしまった妻にとって、もはや夫は家族と思われていないということです。

「家族として思われていない」というのは、男としては恐ろしい話ですよね。

ですが、これって、多くの家庭で潜在的に起こっていることなんじゃないかと思うんです。

法的に家族であっても、家族と思われない夫

夫の愚痴ばかり言っている女性の多くは、本当は心の中で、夫を家族としてみてないんだと思うんです。

家族の定義が不在なまま、家族としてみていないというのは、ちょっと分かりにくいので、妻は夫を「大切な存在」としてみていないと言った方がいいかもしれません。

本書では、ファミリーアイデンティティー(家族の枠組み)という言い方をしています。

妻にとってのファミリーアイデンティティー(家族の枠組み)と、夫にとってのファミリーアイデンティティーが異なる場合があり、妻は夫を家族の一員としてみていないケースがあるということです。

「亭主元気で留守がいい」なんて言葉がありますが、その心は、「あんたは家族じゃない」ということだと思うんです。

では、どうしたら、夫は妻のファミリーアイデンティティー(家族の枠組み)の中に入れるのでしょうか?

お互いを支え合う「ケアの絆」が家族としての意識を育む

ヒントは、夫と離婚しても夫の父と暮らしている女性の話の中にあると思います。

このケースでは、血の繋がりも婚姻関係もなく、もはや親戚ですらない二人が、お互いになくてはならない存在として一緒に暮らしています。

ここまでの関係に至った経緯として、夫の父が家事をめきめき覚えていき、家事を楽しいというほどに成長した点にあると思います。

お互いがお互いを助け合う(ケアし合う)関係、それが、二人を結びつけているのだと思います。

その「ケアの絆」が家族の定義では?というのが、本書「近代家族の成立と終焉」で書かれているわけですが、これって夫婦関係の修復にめちゃくちゃ役立つ考え方だと思うんです。

妻を支えていない夫は、妻から「家族」として見られていない

家族とは、一緒に暮らしている複数の人間のことを指すのではなく、夫婦とは結婚をして籍を入れた二人の人間のことを指すのではなく、お互いに支え合う「ケアの絆」で結ばれた者たちを指す。

そう考えると、妻が自分に冷たい態度を取っている場合、妻にとって自分は家族の枠組みの中に入っていない可能性が高いということになります。

ですが、妻を支え、そして妻からも支えられ、お互いにケアし合う関係になれれば、それは家族と呼べるのです。

であれば、ケアの絆を妻と結べるように、妻を支えることがもっとも重要になりますし、妻を支えたその先に、お互いを思い合える「ケアの絆」という家族の枠組みが存在するのならば、なんだか頑張れそうな気がするのです。

妻を支えるために、家事や育児を積極的にやるようになった頃、妻から感謝されないことが辛い時期がありました。

これって、結構多くの男性が感じていることなんですが、妻としては夫が当たり前のことをやっているだけであって、しかも自分がやるよりもクオリティが低い場合も多いので、「感謝って・・・なんで?」って気持ちになるんですよね。

ですが、三男が生まれて育休を取り、家事と育児にどっぷり浸かってからは、「妻からの感謝」という考えすら生まれませんでした。

それはきっと、「この子の面倒は俺がみる!」という主体的な意識のせいかもしれません。

長男次男(双子)の時も、家事育児を積極的にやっていたつもりでしたが、どこかで妻に甘えていたんだと思います。

子どもの面倒や家事って、ずーっとやっていると、いつの間にか慣れてくるし、自分なりの工夫を始めたりして、いつの間にか「やるのが当たり前」という意識になってきます。

それまでは、「妻をケアしていないということは、妻から家族と思われていない」ということを意識して、頑張るのがいいと思います。

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産後セックスレス解消奮闘記 第12話

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