未来から「今」を見つめ、「夫婦関係中心生活」に備えよ。
夫婦のライフステージを7つに分けた場合、6つ目にくるのが「子離れの段階」です。
進学や就職、そして結婚によって子どもが自分の手を離れるとき。
この時期の夫婦にとっての課題とはなにかについて、ポッドキャスト「アツの夫婦関係学ラジオ」でお話ししました。
「まだうちの子どもは小さくて、家を出るのは当分先だよ!」
という方も多いと思います。うちの子たちも小学生なので、当分先の話です。
ですが、10年後、15年後の未来に待ち構えている夫婦の危機を知ることで、今の自分たちがなにをすべきかも見えてくると思うんです。
来るべき未来のために、今のぼくらには何ができるのか?
この記事では簡単なまとめを書いています。ぜひ、ポッドキャストと合わせてお読みください。
参考図書は「夫婦・カップルのためのアサーション」です。
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子どもが家を出ると、親としての役割が小さくなりますよね。
それまでは、子どもを中心に家族が回っていましたが、その子どもがいなくなり、夫婦を中心とした家族関係に変わっていきます。
すると、熟年離婚という言葉に代表されるように、目に見えていなかった夫婦の葛藤が表面にあらわれ、夫婦関係が壊れやすくなります。
これまでパートナーから大切に扱われてこなかった場合、過去の恨みが結晶化しており、ふたりは深刻な危機におちいりやすくなるんです。
「子どもが家を出たらあなたとは離婚しようと思っている」
「あなたとはそれまでの間の仮面夫婦だから」
「あなたはただの同居人だから」
子どもが小さい時に、夫婦関係の問題に立ち向かった男性の話を聞くと、こういった言葉を妻から言われたケースが本当に多いです。
もし、今、あなたのパートナーがそう思っているなら、もしくはあなた自身がパートナーに対してそう思っているなら、10年後や15年後に二人に大きな問題が降りかかってきます。
いや、それは二人だけの問題じゃないんです。
あなたたちの子どもの幸せにも大きく関わってくるんです。
夫婦関係がうまくいかない方の中には、子どもとの関係にどっぷりと浸かる人がいます。
パートナーと向き合いたくないために、親子関係に逃げ道を作っているんです。
これが「子離れの段階」に爆発するんです。
結婚して家を出た子どもに、こんなことを言っている親を見たことはないでしょうか?
「どこに住むのか?」
「子どもは作るのか?作らないならなぜなんだ?」
「妻(夫)とうまくいっているのか?」
「そんな人なら別れた方がいいんじゃないか?」
子どもの結婚生活にあれこれ口を出し、子どもたちの夫婦関係をも壊してしまうんです。
「パートナーが親の言うことばかり聞いて、こちらの言うことに耳を貸してくれない」
そんな経験をされたり、耳にされたこともあると思います。
親は子を思う気持ちで言っているのだと思いますが、今まで唯一心を許せた存在が遠くに行ってしまい(パートナーはそういう存在ではない)、自分の心の穴を埋めるために、子どもの夫婦生活に過干渉になっているだけなんです。
「破綻したパートナーシップ」という負の財産を子どもに継がせてしまっているんです。
「不幸な夫婦生活の連鎖」とも呼ぶべき、負の連鎖を起こしているんです。
自分たちの夫婦関係を見つめ直さないと言うことは、子どもにも同じ思いをさせるということになるんです。
不幸な夫婦を再生産させているんです。自分でも気がつかないうちに。
子離れの時期の発達課題は3つあります。
①をクリアするためには、それまでの夫婦関係が大きく関わってきますよね。
夫婦が親密な絆を作れていれば、子どもに依存することなくスムーズに「夫婦関係中心」の生活に移ることができます。
②と③は、まだ子どもが小学生のぼくにはピンとこない部分が多いですが、一人ではできない課題ですよね。
夫婦ふたりが協力しないとできない課題です。
これがクリアできるかどうかも、それまでの夫婦関係作りが大きく関わってくるはずです。
ただピンとこないことも確かです。まだ子どもが小学生で手がかるのに、自分たちの老後の話をされても実感が湧かないですよね。
そんなときは、今まさにそういったステージにいる方のお話しを聞くのがおすすめです。
この記事は90年代に子育てをされた方へのインタビュー記事です。ぼくはこのお話を聞くことで、自分たち夫婦の未来の姿をイメージすることができました。
それから、二人のお子さんがすでに家を出られて、夫婦で暮らされている現在56歳の松井博さん(ブライチャーという語学学校の代表)のVoicyやnoteもとても参考になります。
ぼくが参考にしている放送回や記事を貼っておきますね。うまくいったことだけじゃなくて、後悔していることを赤裸々にお話しされていて、とても心に沁みます。
ぼくらはつい目先のことにとらわれがちですが(ぼくも今の自分のことばかりにとらわれています)、10年後や15年後の未来になにが起こるのか、自分はなにを感じるのかを今のうちに知っておくことって大切だと思うんです。
そうすれば、「ありたい未来の姿」に向けて、今の行動を変えていくことができるからです。
それはキャリアに限った話ではなく、夫婦関係においても同じだと思うんです。
未来から「今」を見つめ、来たるべき「夫婦関係中心」生活にそなえてみませんか?
ポッドキャストではより詳しくお話ししています。合わせて聴いていただけると嬉しいです。
■アツの夫婦関係学ラジオ
#457 未来から今を見つめ、「夫婦関係中心」生活に備えよ!
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