もう一度、妻を惚れさせるために効果的で本質的な方法
結婚して何年か経っていたり、子どもができて何年か経つと、昔のようなドキドキ感ってなくなってしまいますよね。
特に女性の方がその傾向が強いんですよね。
昔はあんなにラブラブだったのに、今じゃ、こっちのことを全然気にかけていない・・・
妻に自分を好きになって欲しいのに、どうしたらいいの?
なぜ、人は結婚するとドキドキ感を失うのか?
なぜ、妻は夫への愛情を失うのか?
今日はそのことについて書いてみたいと思います。
ドキドキにはドーパミンとノルエピネフリンが必要
哺乳類と動物の実験結果から、人が人に恋をするには、ドーパミンとノルエピネフリンの分泌が必要だということがわかってきています。
さかりのついたメスのプレーリー・ハタネズミを一匹のオスに引き合わせてみた。メスはそのオスと交尾するうちに、そのオスにたいして明確な偏愛を形成するようになった。この偏愛生じると同時に、側坐核内のドーパミンが50%増量している。
(メスに)脳内のドーパミン分泌量を増やす合成物を注入したところ、注入時に目の前にいたオスをひいきするようになった。そのオスとは、それまで一度も交尾していなかったにもかかわらず。
科学者がオスの尿を一滴、メスのプレーリー・ハタネズミの上唇に垂らしてみたところ、脳内のノルエピネフリンの分泌量が上昇した。そうなるとエストロゲンが放出され、求愛行動が刺激される。(「人はなぜ恋に落ちるのか?恋と愛情と性欲の脳科学」ヘレン・フィッシャー著)
こういった研究から、ドーパミンとノルエピネフリンが恋のメカニズムに一役買っていることがわかっています。
また、気持ちを落ち着かせるセロトニンという物質が、恋する気持ちにブレーキをかけることもわかっています。
収入が安定して、子どもができると、大体の夫婦は気持ちも落ち着いてきて、セロトニンの分泌量は増えてしまうんです。
一方で、刺激的なことが少なくなりますので、ドーパミンの分泌量も減ってしまいます。
人が同じ相手に恋をしていられる期間は、フェニルエチルアミンという神経伝達物質の効果が切れる3〜4年と言われています。
ですので、子どもがいる家庭の夫婦はどうしても関係がマンネリ化して、ドキドキ感がなくなってしまう傾向が強いです。
それでは、どうすればいいのか?
具体的にみていきましょう。
妻と一緒に新鮮な体験をする
妻と一緒に新鮮な体験をすることで、ドーパミンの分泌を促すことができます。
極端な話で言えば、バンジージャンプのようなちょっと危険を伴うようなものが効果的ですが、そうでなくても、行ったことがないところへの旅行や、やったことのないスポーツ体験も効果的です。
今なら、VRゲームとかが手頃かもしれませんね。
子どもをベビーシッターに預けて、二人でVRゲームができるゲームセンターに行くとか
プレイステーションでもできるので、もしプレステを持っていれば手軽に楽しめますね。
OculusというVRゴーグルなら、PCがあればVRゲームがプレイできるようです。
実際に出かけるのが難しい場合は、こういったゲームでドーパミンを分泌させるのもおすすめです。
また、Netflixで刺激的な作品を一緒にみるのもおすすめです。
刺激的といっても、アダルトな作品という意味じゃなくて、考えさせられるような作品を一緒にみて、刺激を受け、二人がそれぞれ思っていることを話し合うんです。
例えば、これ(世界の恋愛&セックス)は、僕ら夫婦も一緒に良くみていました。
イギリスの有名なジャーナリストであるクリスチャン・アマンプールが、世界中を旅して、その国の性のタブーにガンガン突っ込んでいきます。
おばちゃんキャラのせいか、「え?そこまで聞くの?」って、びっくりするくらい世界中の性を追求した内容になっているので、知的な刺激をものすごい受けます。
あとは、「シェフのテーブル」もおすすめです。
世界中の有名シェフに密着したドキュメンタリーになっていて、シェフの生き様まで深く切り込んでいます。
「おれ、このままの人生にいいのかな?」
「もっと、ワクワクドキドキした人生を生きるべきじゃないかな・・・」
と、自分自身の人生に問いかけをしてしまうような、見応えと影響力の強い番組です。
妻に自分の意外な一面を第三者によって見せる
次に効果的なのは、ちょっと違った角度から、あなたのいいところを妻に気づかせる方法です。
例えば、あなたの職場の人間と家族ぐるみでバーベキューをして、そこで職場の人間と話をするあなたをみて、あなたの妻は「自分の知らない世界」をあなたが持っていることに気がつきます。
その世界では、あなたは重要な役割を持っていて、人々から必要とされています。
実際に、社長だとかのお偉いさんじゃなくてもいいんです。
仕事って、どんな役職でも、その人がいないと回らないわけで、誰もが重要な仕事をしているんです。
でも、普段は、あなたの妻は、あなたのそんな姿を見ることがありません。
「家にいる長年連れ添った旦那」という認識しか持っていないわけです。
だからこそ、あなたが持っている、意外な一面を妻に見せることが、妻にドーパミンを分泌させる効果的な方法になるのです。
うちも以前これをやって効果がありました。
妻と適切な距離を取り「もっと知りたい」と思わせる。
普段から家事や育児をしっかりやっている旦那さんほど、妻との距離が近すぎて、男としてみてもらいにくくなります。
「簡単に手に入るもの」ほど興味が薄れるからです。
オスカー・ワイルドは「恋は不安定なもの」と言いましたが、妻に一定の不安定さをもたらすことで、気持ちを落ち着かせるセロトニンの分泌を減らし、ドーパミンの分泌を増やすことができます。
そのためには、妻と一定の距離感を保つ必要があります。
二人が一体化して、一人の人間になってしまうのではなく、あなたが一人の人間として存在していることをアピールするんです。
家事や育児を妻が負担にならない程度にこなしつつ、あなたは自分の世界を作った方がいいです。
自分が、好きで、夢中になれて、何時間でもやっていられるようなもの。
それなら、この先何年もずっとやっていけそうなものを見つけるんです。
それは、趣味と呼ばれたり、仕事と呼ばれたりしますが、そういったカテゴライズに縛られずに、やりたいことを追求してみはどうでしょうか?
あなたがあなたの世界を持つことで、、その世界の存在を妻が知り、「なんだろうな・・・?もっと知りたいな」と思ってくれるようになります。
ちょっとミステリアスなものを持った方がいいです。
この人のことをもっと知りたいな。
自分じゃこんなことをできないな。
その趣味が妻にとって尊敬できるものであれば、なおいいですが、そこはとりあえず考えず、あなたがやりたいことをやってみるのがいいですね。
そういった夢中になれるものを見つけたら、自然と妻との距離感も離れていきます。
なにもかも、すべての行動や趣味を妻に合わせると、妻にとってあなたは「もっと知りたい人間」ではなくなってしまいます。
自分勝手なことばかりやって、妻との距離が離れてしまうことは問題ですが、きっと、この文章を読んでいるあなたは、妻思いの優しい人なんだと思います。
妻とも話し合いながら、妻の負担にならない範囲で、自分の好きなことを追求してみてはどうでしょう。
セックスセラピストのエステル・ペレルは、人が人にドキドキする瞬間についてこう語っています。
ある一定の距離から、その人が輝いている姿をみるとき
1,500万回以上再生されたこの動画をみると、より理解が深まります。
個人的な大きな目標(ビッグマウス)を妻に話す
昔から、ビッグマウスな男は一定の女性からモテてきましたが、その秘密もドーパミンの分泌とセロトニンの減少にあります。
漫画の例ですみませんが
俺は海賊王になる!
と宣言した、ワンピースのルフィーはまさにそうですよね。
海賊なんてめちゃくちゃ不安定な仕事なのに、その世界で一番になるって、不安定 of the 不安定ですよね。
こういった大きな目標を妻に話すことで、妻のドーパミンの分泌を増やし、セロトニンの分泌を減らすことができるのです。
まあ、これは漫画の話ですが、現実的な話に落とし込むと、例えば
・年収を今の2倍にする
・いつかは海外に住む
・◯◯の世界で一番になる(仕事でも趣味でも)
などは、どうでしょうか?
「できるかどうか分からないことは言いたくない」というのもあると思いますが、ぼくは妻に何度もビッグマウスを叩いて、実現していないことがいくつもあります。
でも、「これを成し遂げる!」と心に決め、その道を進み、途中で変更があってもいいと思うんです。
大事なのは、自分の人生をより良くしようという姿勢であり、そのための行動なんです。
その行動の1つ1つが、あなたという人間の個性を作り上げ(30代や40代だってなりたいと思う人間に近づけるんです。もちろん50代以降だって)、あなたという人間を、今以上に魅力的に作り変えていくんです。
「この人はなにをするか分からない」
「この人の行動は読めない」
「この人と一緒にいるとドキドキすることばかり」
そんな風に妻に思わせるんです。
あえて、おかしな行動をするのではなく、あなたがあなたらしく、自分の人生を向上させようと行動をすればいいんです。
それも守りに入った行動ではなく、攻めの姿勢です。
ぼくの知り合いで、40代後半になっても妻から愛され、週に三回はセックスをする人がいます。
彼は好奇心のかたまりのような、まるで子どものような人でして、新婚旅行は大好きなカリフォルニアを車でドライブし、若い頃からバンドでボーカルをやっていて、子供ができてからもバンドを続けていました。
海外赴任(家族一緒に行っていました)になっても、向こうの国で現地人とバンドを組み、友達をたくさん作って楽しんでいました。
女遊びは激しいのですが、妻へのケアを忘れる人ではなかったです。
英語と中国語が堪能で、仕事はミスが多いんですが、愛されキャラのせいかそこまで嫌われず、ぼくもその人のことは好きでした。
この人、仕事でも大きな目標を口に出すことが多いんですよね。
それらが実行されることは少なかったですが、それでも、そういう人の周りって人が集まるんですよね。
俺はこう思う。
俺はこうする。
その人の発言には、自分自身への大きな自信が溢れていました。
よく間違った判断をして、あとから軌道修正をしたり、周りの人(ぼくも)がフォローをしたりすることも多かったですが、ぼくはそれでもいいと思うんです。
その人は、自分の人生を楽しんでいました。
そして、家族と一緒にいる自分を愛し、妻を誰よりも愛していました。
大口を叩いて、「ビッグマウス」と呼ばれても、言ったことが守られないことがあったとしても、そういう人って魅力的なんです。
自分とはタイプの違う人間に、無理してなる必要はないですが、こういう自分とかけ離れた人の行動は、参考になるものが多いですね。
セックスの質と回数を増やしオキシトシンとバソプレシンの分泌量を増やす
これは、セックスレスを解消したあとの話になりますが、セックスの質と回数を増やすことで、より絆が強まるようになります。
女性はセックスをすることで、脳内にオキシトシンが分泌されます。
男性の場合はバソプレシンというホルモンが分泌されます。
これらのホルモンは愛着ホルモンと呼ばれ、より相手に対して愛着を感じるようになります。
つまり、セックスをすればするほど、相手のことを好きになっていくということです。
「恋愛工学」というナンパの教科書のようなテクニックがあるのですが、そこでは「セックストリガー」として知られているテクニックです。
女の子に自分を好きになってもらうには、まずセックスをする必要がある。
という理論でして、ちょっとなかなか実行が難しいのですが、これは確かに脳科学的にも実は正しいんです。
とはいえ、こういったことよりも、それまでに書いたことの方が重要です。
あなたが人間として魅力的であると、妻に思わせる。
あなたが実際に内面的に魅力的になる。
この2つがやはり、一番重要です。
なにかに夢中になり、その世界で一番を目指す。
病児保育サービスを作った駒崎弘樹さんという方がいるのですが、この人も子育て中のパパです。(1979年生まれ)
この人の行動を見ていると、単純にかっこいいんですよね。
「病児保育って、無い時代があったんだ?」
「保育園に入れない子達が待機児童?そんな言葉あったの?」
「重い障害児のある子って、保育園入れなかったの?そんな馬鹿な!」
そんな風に人々が言うくらい、
私たちのしている事業が、
「あたりまえ」になっていってほしい。
(フローレンスホームページより)
困っている子どものため、ママさんのため、そのためにひたすら行動している。
ここまでできる人もなかなかいないと思いますが、心のメンターとして覚えておいてもいいと思います。
ここまでじゃなくてもいいんです。
自分が「これはおかしいな。もっとできることがあるんじゃないかな」と思うものを見つけて、自分が得意な分野で行動していく。
ぼくの場合は、妻との夫婦関係、特に産後の夫婦関係については、自分自身がかなり困っていたので、心理学や男女関係や脳科学についてかなり勉強しました。
そして、勉強した内容をこうしてnoteやブログで発信しています。
友人や知り合いから、夫婦関係やセックスレスの悩みを持ちかけられることも多く、最近はちょっとずつ仕事になり始めました。
育休についての記事を書いていた頃は、ケンブリッジ大学の研究者から連絡があり、その方の研究に協力したこともあります。
ちょっとずつでもいいので、行動を続けていくと、周りからも声がかかるようになって、いつの間にかその分野に強い人間になっていくんです。
そして、そういった出来事は、きっと妻にも新鮮に見えていると思います。
「あなたと一緒にいると飽きない。」
と、妻からはよく言われます。
この記事が、妻との関係に悩むあなたの助けになれれば幸いです。
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夫婦関係に悩む方からのお悩み相談を、男女問わず募集しています。質問箱からお気軽にご連絡くださいね。
妻との関係に悩む男性向けに、オンラインでカウンセリングやアドバイスを行なっています。
一人でなんとかしようと思うと、どうしても続かなかったり、どうしていいか分からなくてさらに悩んでしまったりするんですよね。
妻との関係改善を本気で取り組みたいという方はご連絡ください。ぼくが一緒に伴走します。
実際に妻との関係を改善できた方のインタビュー記事はこちらです。読んでいただくとカウンセリングのイメージが掴めると思います。
⇨セックスよりも大切なものに気がついた時、妻との関係は劇的に回復した。いかにして”プチ亭主関白”は”愛され夫”へと変わったのか?
音声配信でも、夫婦関係や育児などについて発信をしています。こちらも聴いていただけると嬉しいです。
(どのプラットフォームでも内容は同じです。文字をタップするとそれぞれのプラットフォームに飛べます。ちなみに、ぼくは音楽も聴けるSpotifyが好きです)
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妻との夫婦関係を良くしたい。また愛し愛される関係に戻りたい。セックスレスを解消したい。そんな男性の悩みを解決するマガジンを現役の3児のパパ…
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