あなたの妻は大丈夫?女性が不倫する根本的な二つの原因。
不倫する女性が夫に満足していることはない。
でも、何が不満なのか自分でもわからない。
この心のざわめきを消すためには、私らしく生きる必要がある。
そう決意した女性の話を何度も聞いてきました。
林伸次さんが不倫について触れられていて、とても面白かったです。
不倫は結局セックス、というのは確かにそうだなあと感じます。
ただ、不倫をしている女性や、妻に不倫をされている男性から、直接お話を聞いていて感じることがあったので、書いてみようと思います。
女性はなぜ不倫するのか?
そこにはある共通点がある気がしています。
◇
夫婦関係に悩む男女からお話を聞く機会が多いのですが、夫婦関係に行き詰まるとなぜか不倫に走る女性が多いんです。
男性の場合、夫婦関係が悪化していることに気がつかず、妻の行動に気がついた時点で、自分たちに何が起こっていたのかを初めて知ります。
妻を問いただしても、何が原因で不倫に走ったのかはっきりとは言ってくれず、「もう好きじゃない」とか「自分に正直に生きたい」とか「婚外恋愛を認めて欲しい」などと言います。
これって本当の理由じゃなくて、その裏に本音があるんです。そこの本音まで自分たちだけでたどり着くのは難しいから、ぼくは臨床心理士の夫婦カウンセリングを受けるようすすめています。
二人だけでは硬直した現状を打破することは難しいですから。
ぼくの知り合いでも不倫をしている女性が何人かいます。
彼女たちや、ぼくにご相談してくださる方たちの話を聞いていると、不倫をする女性にはいくつかの共通点があることがわかってきました。
まず一つは、「夫に不満を感じているが、何が不満か言語化できていない」パターンです。
自分でも不満の根源を掴めないので、うまく言語化できず、そのため夫に不満を伝えることができないんです。
言語化できない不満を長期間(10年以上の方も多い)くすぶらせ続け、夫への嫌悪感や恨みへと変わっていきます。
そして、こう思うようになります。
「私はずっと我慢してきた。これからは好きに生きる。セックスもしたい人とする。変わらないあなたとずっと一緒にいる理由は、もうない」
不満の根本を紐解いていくと、大変だった出産時や、子どもが小さかった頃の育児期に夫が助けてくれず、一人で家事育児を担ってきたストレスがそこにあることが多いです。
もしくは、日常生活の中で、夫によって「妻」という枠の中に落とし込まれ、一人の女性として大切に扱われてこなかった辛い体験があるケースもあります。
妻なんだから、母親なんだから。
夫からそう言われ続けることで、「一人の女性」としての自己を見失ってしまった。
そんな時、スマホを覗けば、マッチングサービスや趣味系SNSでの出会いが手を開いて待っている。職場の男性からも誘われる。
(ちなみに、夫婦関係に悩む既婚女性は性欲旺盛な男性のいいターゲットです。妻が夫婦関係に不満を抱いている男性は、本当に気をつけた方がいいです)
もう一つのケースは「アイデンティティの再構築ができていない」パターンです。
子どもが生まれると、完全に子ども中心の生活になります。今までは仕事や夢など、自己実現を追い求めることが生活の中心でしたが、その生活は音を立てて崩れ去るのです。
泣き止まない子ども、毎月のような小児科通い、大量の洗濯物、義務に変わる料理。
子どもが可愛いのはもちろんですが、それでも自分の人生がすり減っていくような窮屈さを感じるのも確かです。
出産によってキャリアは中断され、未婚の後輩に追い抜かれる。育休が明けたら、後輩が上司になってたなんてよくある話です。
そんな日々を送っていると、心の中がザワザワする。何かが嫌だ。だけど何が嫌なのか分からない。
周りから置いていかれたような焦燥感、子どもがいなかったあの頃に帰りたいわけじゃないけど、「ここじゃないどこか」に行きたい。自分は何のために生きているんだろう?
出産育児によって消え失せてしまったアインデンティティ。それが再構築できるものであることを知らぬまま、焦りだけが募っていきます。
そんな心の隙間を埋めてくれるのが、夫ではない誰かとのセックスです。
マッチングアプリ、趣味系SNS、子どもの学校関係、職場。出会いは無限にあり、夫に不満がある女性を狙う男性もたくさんいます。
だけど、いずれのケースも、手段はセックスですが、目的はそうではありません。
彼女たちが求めているものは「セックス」そのものではないんです。
セックスを通して得られる親密感、大切にされているという実感、生きているという実感、一人の人間として自立しているという実感。
多くの人は、親密感の欠如とアイデンティティ未確立の対処として、セックスを選びます。
ですが、それによって夫婦間の親密性を構築できるわけでも、失われたアイデンティティを再構築できるわけでもありません。
再び手に入れることが困難な「信頼」を失い、新たなアイデンティティの構築による第二の人生を送る機会を自らの手で葬るだけです。
自分はなぜセックスを求めるのか?
その背景には何があるのか?
根本的な問題は何なのか?
それらを考え続けることで、夫婦関係はもうちょっとだけ、楽になるのかもしれないなって感じています。
(面白かったと思っていただけたら、いいねやシェア、フォローをいただけると嬉しいです。よろしくお願いします)
+++++
夫との関係に悩む女性向けに無料でZOOM相談に乗っています。
お話から得られた気づきをnoteやポッドキャストの発信のヒントにさせていただいているので、お金はいただいていません。
友人に相談するような気軽な気持ちでご連絡ください。