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妻の「家族としてしか見れない」という言葉の本当の意味

こんにちは。

昨日の記事では、家族の定義について書きました。

この記事の中で、家族の定義を「お互いに支え合うケアの絆で結ばれた人間たち」としましたが、産後にセックスレスに陥った夫婦は「家族みたいでその気になれない」と言います。

ということは、ケアの絆で結ばれた夫婦は、お互いを家族として意識してしまうため、セックスレスを解消できないのでしょうか?

「家族としてしか見れない」っていうやつですね。

今日は、そのことについて書いてみようと思います。

恋愛ホルモンの効果切れによって愛は冷める

誰かを性的に求める衝動は、フェニルエチルアミンという神経伝達物質の仕業です。

恋に落ちるとフェニルエチルアミンが分泌され、特定の相手に固執するようになります。

ですが、フェニルエチルアミンの効果が、3年程度で切れてしまうことが分かっています。

「最近マンネリ気味だな」

「本当に好きなのか分からなくなっちゃった」

などの感情は、単純にフェニルエチルアミンの効果が切れただけなのです。

ですので、まず大前提として、どんな夫婦も愛が一度は冷めてしまいます。

結婚から3年、子どもができる人もだんだん増えてくる頃です。

出産によって、さらに恋愛感情は消え、子育てに忙しい今を生きるのに忙しくなります。

お互いを思いやっていない関係でセックスレス解消はできない

子どもが生まれ、家事に育児に仕事に、めちゃくちゃ忙しくなり、自分のことなんてなんにもできなくなる頃、夫婦も一致団結しないといけません。

家族として団結するタイミングです。

「家族としてしか見れなくなっちゃった」

この言葉は、家族として一致団結して、家庭を前に進めるために努力している夫婦からは出てこない言葉ではないかと思っています。

むしろ、夫が家事育児に非協力的であり、子どものように世話を焼かなければならない対象になったため、「家族としてしか見れなくなっちゃった」のではないでしょうか?

夫が「自分(妻)を支えてくれる存在」ではなく、「自分(妻)が支えなければならない存在」になってしまったからこそ、「家族(≒子ども)としてしか見れなく」なってしまうのではないでしょうか?

子どもはセックスの対象にはならないですから、妻にとって夫は性的な対象からは遠く離れたものになってしまうわけです。

つまり、妻を思いやり、妻を支えていない状態では、セックスレスを解消できないということです。

恋愛関係ではなく、愛着関係で結ばれた夫婦は、セックスレスを解消しやすい

うちには3人の未就学児がおり、毎日が戦争のように過ぎていきます。

家庭内のことで、検討しなければいけないことはたくさんあるし、すぐに決めなければいけないこともたくさんあります。

妻と一緒に話し合いながら、家庭内の問題をあれやこれや片付けながら(今は長男次男の寝室のダニ退治中です)、仕事上での悩みを話し合いながら、お互いに支えあって、毎日を生きています。

ぼくと妻は確かに家族ではありますが、相手を「お世話しなければいけないという存在」だと、思っていません(妻もそのはず)。

むしろ、支えてあげないといけない大切な存在だと、お互いに思い合っています。

ぼくが育児鬱で軽いうつ病になった時も、妻がぼくを支えてくれました。

ぼくらの間には、出会ったばかりの20代の頃のような恋愛感情はありませんが、それよりも強固な絆で結ばれた愛着関係が存在します。

社会学者の上野千鶴子博士は、そういった関係を「ケアの絆」と呼びました。

ぼくは、この「ケアの絆」で結ばれた夫婦は、セックスレスを解消しやすいと思っています。

なぜなら、子どもが生まれてからの夫婦の間には恋愛感情は存在せず、その後の関係がどうなるかというと、お互いに支え合い、深い愛着関係で結ばれるか、夫が育児に積極的でないために、妻が夫を子どものように「世話を焼く対象」として認識するかのどちらかしかないからです。

ちなみに、共働きの家庭の男性の69%は育児をしないというデータがあります。

ということは、共働き家庭の約7割はセックスレスになり、残り3割がセックスレスを解消できる可能性があるということです。

この数字は、周りの方達の話を聞いていても整合性がありそうだなと思っています。

さらにいうと、残りの3割(共働きで育児をする男性)も、妻との間に深い愛着関係を結ばないと、セックスレスを解消できません。

なので、実際に産後のセックスレスを解消できる人はもっと少なくて、1割から2割程度なんじゃないかと思います。

「ケアする絆」が生まれてから「性的な絆」が生まれる

産後の(妻が拒否をする)セックスレスを解消できた方の話を聞くと、出産後に妻へのサポートが十分でなかったケースがほとんどです。

日本は男性の産休や育休の普及が進んでいませんし、長時間労働を良しとし、さらに家庭を犠牲にして働くことすら美徳のように話す人がいますから、個人の責任というよりは、社会構造の責任でもあると思っています。

ぼくも、以前「○○(ぼくの名前)は家庭を犠牲にして(双子が生まれたばかりの頃)仕事を頑張っている」という上司の言葉を人伝いに聞いたことがあります。

今ならわかりますが、家庭を犠牲にしちゃダメなんですよ。

当時は、双子が生まれても、ぼくは1週間しか育休を取らなかったため、妻にはかなり辛い思いをさせていました。

こんな話が平然と美談のように語られる社会がおかしいんです。

双子が3〜4歳くらいになった頃に、やっとぼくは妻との間に愛着関係を築くことができ、三男が生まれ、育児にフルコミットして、やっと「深い」愛着関係を結ぶことができました。

セックスレスを解消したいなら、まずは妻との間にお互いに支え合う「ケアの絆」を作る必要があるんです。

まずは、そっちを解消してからでないと、前に進まないと思っています。

「ケアする絆」が生まれても、それは「家族としてしか見れなくなっちゃった」ということになりません。

「ケアする絆」で結ばれているならば、あなたの妻はあなたを「頼れる存在」だと認識しているからです。

まずは、ケアの絆、次に性的な絆であって、ケアの絆をすっ飛ばして、ゴールにはたどり着きません。

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産後セックスレス解消奮闘記 第13話

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