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産後に妻がセックスを拒否する3つの理由

このnoteでは、夫婦関係学ということで、産後の夫婦が仲良しになれる秘訣や、産後に陥りやすいセックスレスの解消方法などについて、書いていこうと思っています。

特に、男性側の視点からの話になりますので、産後に妻との夫婦関係やセックスレスについて悩んでる方には、お役に立てる内容になるんじゃないかなと思っています。

女性にとっても役に立つ内容になれれば嬉しいです。

今回は第一回ということで、 「産後に妻がセックスを拒否する三つの理由」という総論的な記事を書きますね。

1. 産後の体(主にホルモン)の変化が原因

産後の女性の変化には主に二つあります

・体の変化
・ホルモンバランスの変化


産褥期(さんじょくき)という言葉がありまして、女性は子供が生まれてから約6週間から2ヶ月間は大怪我をしている状態と同じで、その間は体を休める必要があります。

出産後の子宮や性器が元に戻るのに、それだけ時間がかかるんです。


この時期に家事や育児を無理にして、体を壊したりとか、最悪の場合死に至る場合もあります。

男性にとっては、僕もそうでしたが、こういった産後の女性の体の変化というのは病院で教えてもらうこともなく、ましてや周りの子供がいる家庭のパパさんから話を聞くことも、まったくと言っていいほどありません、

病院ですらこの情報をパパに教えないので、産後退院する妻を、妻の体が今どういう状況なのかをまったく分からないまま、迎えることになります。

次に、女性のホルモンバランスの変化についてですが、子供を産んだ女性はホルモンバランスが大きく変わります。

授乳中に分泌されるプロラクチンというホルモンは、母乳の分泌を促すのですが、性欲を減退させる副作用があります。

子育て中に性欲が増えてしまっては育児放棄をしてしまうので、ホルモンが女性に子育てに集中するよう働きかけをしていると言われています。

プロラクチンというホルモンは授乳が終わるまで、つまり卒乳するまで分泌され続けます。

ということは、 子供がおっぱいを卒業する日が来ないと、セックスレスは解消できないということです。

卒乳までの期間は、子どもそれぞれですが、妻の体の変化もありますので、最低でも半年長くて1年はかかると思った方がいいです。

また、女性は出産のタイミングでオキシトシンというホルモンが爆発的に分泌されます。

そして子供に接している間や、授乳をしている間もこのオキシトシンが分泌され続けます。

オキシトシンの作用として幸福感を感じやすくなったり、子供に対して包み込むような愛情を感じるといったものがあります。

そのため、母親はオキシトシンのおかげで、育児放棄をせずに子どもを育てることができます。

オキシトシンを分泌することで、ますます子どもが可愛いと思えるようになりますので、母親はまるで子供に恋をしているような気持ちになります。

ですが、オキシトシンには副作用があり、周りの人間に対して排他的になってしまいます。

これも、子供を外部環境から守るために発達した人類の進化だと言われています。

この副作用によって、夫が育児に積極的でない場合は、妻から邪魔者扱いされるようになり。それが進むと家庭から夫を排除させようとします。

産後に夫婦関係が悪化する背景には、オキシトシンの存在があるわけです。(実際に夫が家事育児をやらないというケースもあると思いますが、背景としてオキシトシンの副作用は働いています)

育児に積極的でないパパがいる家庭のママに話を聞くと、「パパには夜遅く帰ってきてほしい」とか、 「お金さえ入れてくれれば帰ってこなくてもいい」「残業代がたくさんもらえるからちょうどいい」とさえいう人もいるほどです。

きっと、子どもが生まれたばかりの頃は、夫の助けを求めていたのだと思いますが、あまりに頼りにならなくて頼ることをやめてしまったんでしょうね。

とは言え、ホルモンバランスの変化によって、産前と産後は女性はまるっきり別の人間になってしまうということです。

ぼくはこの事実を知ったのは、三男が生まれてから読んだこの本がきっかけでした。

長男と次男が生まれた時には、こういった事実を知らなかったので夫婦関係が一気に悪化しました。

さらにうちは、長男と次男が双子だったので余計に妻は育児に翻弄され、夫婦関係は一時的に破綻していたこともあります。

2. 産後の環境の変化が原因

次に産後の環境の変化によって、妻がセックスを拒否する理由について書いていこうと思います。

こちらは、要因がいくつもありまして、大きく分けると六つの要因があります。

・妻と夫の育児スキルの差が考え方の違いに発展
・妻の育児疲れ
・夫婦間のコミュニケーション不足
・夫を男として意識できない
・セックスをする時間と場所がない


妻の育児スキルが上がることで、夫との育児にスキルの差が広がり、それによってお互いの考え方が変わってきます。

男性が育児休業を取っている場合は、こういったことは起こり辛いです。

ぼく自身も、長男次男の時には育休を取らなかったのですが、三男の時には育休を3ヶ月間取りました。

これが夫婦関係の改善にめちゃめちゃ効きました。

3か月間、妻と一緒の生活を送ることで、妻と同じ気持ちを味わい、妻がなにを考えているかを、育休が終わっても察することができるようになりました。

この時、育休を取らなければ、妻との育児スキルの差がどんどん広がっていき、お互いの育児に対する考え方や、子育て方針に対する考え方の違いなどがどんどん大きくなっていったと思います。

実際、長男次男のときはそうでした。

妻が家事育児にいっぱいいっぱいになっていることになかなか気づけませんでした。

自分自身が家事や育児をする中で、感じるようになった一番大きい感情は「妻に対する圧倒的な感謝」の気持ちでした。

よく女性が、「夫から感謝されない」とか、「家から帰ってきて黙ってご飯を食べるけど、料理を作ってもらうのが当たり前だと思っている」だとか、そう言った愚痴を聞くことって多いですよね。

これは、夫が妻が普段行っている家事や育児が、どれだけ大変かを知らないことが一番の原因です。

そのために、妻を傷つける発言を本人が知らず知らずのうちにしてしまうんです。

そして、妻としては夫の家事育児スキルが低いために、頼ることができずますます負担が大きくなっていきます。

そして、いつのまにか「夫は仕事」「妻は家事育児」という枠に、知らず知らずのうちにはまっていってしまうんです。

次に育児疲れについてです。

夫が育休を取ったとしても、妻には大きな負担が残ります。

授乳のために、夜はほとんど寝ることができず、2〜3時間おきに赤ちゃんに授乳をすることになります。

この夜寝れないというのは、とてつもないストレスと体調の悪化を招きます。

仕事で睡眠不足や徹夜をしたことがある人には分かると思うんですが、寝不足というのは、とてつもなくその人の「体力や感情のすべて」を奪っていきますよね。

キッズラインというベビーシッターサービス会社を経営している経沢香保子さんはが、「寝れないということは、人権を奪われていると同じ」と言った発言をどこかでされていました。

voicyだったかな?

この方のvoicyは面白いのでおすすめです。

睡眠不足という状態は、体調だけでなく「感情」も悪化させてしまいます。

ただでさえ産後は、すぐに家を出ることができず、家に閉じこもってばかりになるので、社会から断絶されたような孤独感を感じることになります。

でも、みんなこんなことやっているという思い込みがあるため、 辛くても無理をして、ついつい頑張ってしまうのが今の日本の現状なんだと思います。

三男が一歳になって、キッズラインのようなベビーシッターサービスを頻繁に使うようになったのですが、今になって思うのはこういったサービスをもっと早い段階から使っておけばよかったなぁということです。

高いんだろうなーとか、みんな使ってないしと思ってましたが、大間違いでしたね。

子育ては夫婦二人でやるもの、そういった外部サービスを使ってはいけないといった思い込みがあり、 他の人(家族以外)に家事や育児を手伝ってもらうという考え自体がなかったです。

もし、あなたのお子さんがまだ小さくて、例えば一歳ですとか、一歳にもなっていなかったりする場合は、迷わずベビーシッターサービスやファミサポを使って、妻の負担を和らげてあげたほうがいいです。

会社によっては補助金が出たりしますので、1時間1000円引きですとか1回2250円引きですとか、思っているよりも安く使えます。

自分の会社にそういった福利厚生がないか、一度調べてみた方がいいですよ、

「実はうちの会社もあった!」ということがきっとありますから。

うちの会社の場合は、1時間1000円引きの補助券があったので、遠慮なく使っています。

次に、夫婦間のコミュニケーション不足について書きますね。

夫婦のコミュニケーションが足りなくなると、お互い何を考えているのかがわからなくなってくるんですよね。

お互い何を考えているのかがわからなくなってくると、相手に配慮した言葉遣いや行動と言ったことができなくなっていきます。

なぜなら、相手は今どういう状況なのかとか、今何を考えているのかとか、そういったことを知る機会が減ることで、推測することすらできなくなってしまうからです。

ほとんどの夫婦間のトラブルは、このコミュニケーション不足が原因だと思っています。

うちの場合、1日30分から1時間は夫婦の会話の時間を持つようにしています。

そうしないと妻が何を考えているのかが分からなくなってしまって、妻へのサポートの方法を間違えたりとか、知らないうちに妻を傷つけてしまうことがあるんです。

それから毎週金曜日の夜は、ワインと美味しいつまみを近くのデリで買って帰理、妻と一緒に夜の20時半ぐらいから23時ぐらいまで、いろんな話をするようにしています。

この週末のお酒を飲みながらの二人の話し合いは、我が家においてかなり重要な地位を占めていて、家庭内のいろんなことが決まったりします。

子供への教育方針とか、 何にお金を使うとか、今度どこに行きたいだとか、 今悩んでいることは何なのかとか、相手に対してどうしてほしいのかとか。

そういったことをこの時間にお互い話し合うことで、お互いへの理解を深めることができています。

次に、夫を男として意識できないという問題について書きます

これには二つの原因があります

一つは、女性のホルモンバランスの変化です

先ほども書いたように、オキシトシンが爆発的に分泌される産後の女性は、まるで子供に恋をしているような状態になっているため、夫に対して性的な感情を抱けないようになっています。

これはどうにもできないため、半年程度は待つしかありません。

授乳の頻度が減れば、プロラクチンの分泌量も減りますので、徐々に性欲も戻っていきます。

二つ目は、子供が生まれた後の、夫の外見的な変化が原因です。

進化人類学の視点から見ると、男は子孫を残すことが生きる目的となります

ということは、子供が生まれてしまえば、男は生きる目的を失ったことになります。

なかには、まだまだ子孫を残したいと言う遺伝子からの強いメッセージに操られて、不倫や婚外恋愛をしてしまう男性もいます。

ですが、多くの男性はそういった危険地帯に足を踏み入れず、男からパパとなり、子供が生まれる前よりも男としての外見の劣化が進行していきます。

これは、なかなか本人は気づきにくい問題でして、 ぼく自身も長男次男が産まれた後は体重も増えてしまい、服装にも気を使わなくなってしまいました。

そうなると昔から着ている服をずっと着たりとか、髪型もずっと変わらなかったりとか、美容院にほとんど行かなくなってしまったりします。

この「夫の静かなる劣化」は、妻もその変化になかなか気づくことができないため、気がついたらなんとなく夫を生理的に避けるようになっていたとか、嫌いになっていたといった現象が発生することになります。

(家事育児に積極的でないからという側面も、もちろんあります)

なぜこういった現象が起こるかですが、男性はテストステロンというホルモンが、女性よりはるかに多く分泌されます。

このテストステロンは男性ホルモンと呼ばれ、性衝動に大きく関わっています。

このホルモンが多ければ多いほど性欲が高く、より多くの子孫を残す傾向があります。

つまり、モテるということですね。

この男性ホルモンテストステロンは、なんと育児をすることで分泌がどんどんどんどん減っていきます。

育児をしないと、妻との夫婦関係に亀裂が入ってしまうのですが、 逆に育児をすることによって、男性ホルモンの分泌量が減り、性欲が減り、外見に気を使わなくなり、他の女性からも妻からもモテなくなってしまうのです。

ちなみに、自らの外見を磨くということと、女性からモテるということには大きな相関関係があります。

孔雀のオスは 求愛活動をするときに、大きく羽を広げます。

その羽根には鮮やかな模様が描かれており、模様が鮮やかであればあるほど、そのオスは子孫を多く残すと言われています。

オスによって個体差があるため、模様がイケていないオスもいるわけです。

そういったオスは多くのメスと交尾をすることができません。

人間以外の動物や、昆虫の求愛活動を見てみると、オスのほうが外見を目立つように装飾しているケースが多いです。

これはなぜかと言うと、メスを獲得するための生存戦略です。

鮮やかな羽であればあるほど、そのオスは遺伝子的に優れており、より多くの子孫を残すだろうとメスは認識するのです。

これは人間にも同じことが言えます。

子供を産んだあとも、自らの外見を磨き続けることで、妻や妻以外の女性からも好まれ続けることができるようになるのです。

(それではイケメンしか世の中には残らないはずなのにそうなってないじゃやないかという意見もあります。それについては別記事で書こうと思います)

そしてその自信は、異性としての魅力として妻の目に映るようになるのです。

次に、産後の夫婦がセックスをする時間と場所がないという問題について書きますね。

この問題についてはブログでも書いていますが、上に子供がいる場合は寝室を完全に分けた方がいいです。

子供が寝る部屋と夫婦で寝る部屋に分けるんです。

そうすることで、夫婦間のコミュニケーションをとる時間と場所を確保することができます。

第一子の場合は、こちらも同じく、子供が寝る部屋と夫婦が寝る部屋で分ける必要があります。

ですが、乳幼児突発死症候群など寝てる間に子供が異変が起こったり心配だということもありますよね。

一歳から2歳になるまでの間は、親と一緒に寝るのもありだと思います。

うちもそうしています。

ですが、その場合は子供だけを先に寝かせた方がいいです。

子供がちゃんと寝ているのが心配ですので、うちの場合はモニターをつけて別な部屋からチェックしています。

モニターのおかげで、1歳の子どもがちゃんと寝れているか心配せずに、金曜の夜にダイニングテーブルで、妻と一緒にお酒を飲むことができています。

3. 生物学的な理由が原因

独身の時って、付き合って何年かすると、なんだか相手に飽きてきたことってありませんか?

それは、恋愛ホルモンの分泌が減ったことが原因なんです。

人が誰かを好きになるのも、飽きてしまうのもすべてホルモンが原因です。

恋に落ちると、フェニルエチルアミン(PEAと呼ばれる興奮性伝達物質)が脳内に分泌されます。

ですが、このPEAは同じ相手には3~4年で効果が切れてしまうんです。

つまり、人間はどんな人間とでも付き合って3~4年で破局する運命にあるってことです。

結婚したからと言って、「いかなる時も愛し合うことを誓った」と言っても、脳内伝達物質やホルモンからは逃げられないわけです。

ちなみに、キツネや鳥など、野生の動物で夫婦関係になるものは多いですが、ほとんどは繁殖シーズン限定のものです。

子育てが終われば、翌年は別なパートナーと子作りをしています。

人間以外ではプレーリーハタネズミだけが、ずっと同じパートナーと付き合い続けます。

そして、子どもが生まれるので、出会って3年以降がほとんどですよね。

ちょうど恋愛ホルモンが切れて、相手に飽きてくる頃です。

こんなタイミングで、ここにあげたようなことがいっぺんに起これば、そりゃセックスレスにもなるわけです。

具体的な解決方法については、ぼく自身の経験と専門書の知識を使って書いた、こちらのnoteにまとめています。

ここに書いたこと以外にも、noteでは夫婦関係における気づきや、おすすめの書籍などをご紹介していきますね。

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