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「子どもの相手ばかりする”いいパパ”」はつまらない男なのか?
こんにちは。
前回の記事に書きましたが、ぼくは昔、会社の女性から「あなたみたいに、なんの危険も感じない、子どもの相手ばかりしている人はつまんないよ」と言われたことがあります。
この出来事は、男女関係や女性心理、父親となった男性の生き方について、大きく考えさせられるきっかけになりました。
「子どもの相手ばかりしていて、危険を感じない男はつまらない」
今日のこのことについて、考えてみたいと思います。
ドーパミン不足が疑似恋愛を求める
世界的セラピストのエステル・ペレルさんは、著書「不倫と結婚」の中で、女性の性欲についてこう書かれています。
女性の性欲は連続体の”安全なサイド”に繋ぎとめられるよりむしろ、心地よさと自由、安全とリスク、親密さと自律といった対立する衝動の間でのバランスを必要とする
安心さだけではなく、自由を感じられることや、リスクや危険性が伴う時に、そのバランスの中で性欲が生まれる。
リスクや危険を感じる時、人はドーパミンを分泌します。そして、ドーパミンは結婚し、子どもが生まれるとどんどん分泌されなくなります。
そして、そのドーパミンを求める先は、自分の夫ではなく、NETFLIXの韓流ドラマや、若い男の子YouTuber、そしてアイドルなどに向いていくのではないのかなと思うのです。
これだけ多くのコンテンツが消費される背景には、多くの人の「ドーパミン不足」、そして「ドーパミンを必要としている現状」があるからだと思います。
韓国政府はK-POPや映画、ドラマなどの「韓流」コンテンツによる経済波及効果の実績が2019年に約123億ドル(約1兆3,200億円)になったと発表している。2016年の約76億ドルから3年で6割増である。(TDB Economic Online)
韓国ドラマがなぜこれほど多くの人の心を掴むのかは、「ドーパミン補給物質」として最適なものだからでしょうね。
遠い昔に置いてきてしまった恋のドキドキ感をまた味わせてくれる。それもたった1時間で。
子育てによって日常の中から消えていくドーパミン、そしてマンネリ化した夫婦関係、それらを補ってくれるものが「疑似恋愛」というコンテンツであり、そのコンテンツを観る限り、「いいパパ」というのはドキドキ感を与えてくれる存在にはなり得そうもありません。
そして、ぼくに「危険を感じさせない男はつまらない」と言った女性は、ドーパミン不足に陥っていたのではないのかなと。
ちなみに、ぼくの妻は「キム秘書はいったいなぜ?」にハマっています。ぼくも一話からのおさらい視聴の時に一緒に観ようと思ってます。
こないだ、妻が「む、胸がキュッとなって苦しい・・・」と言うので(心筋梗塞か!)と焦ったのですが、「キム秘書はいったいなぜ?」のワンシーンを思い出し、激しい胸キュンを感じていただけでした。
ぼくは着物の販売員時代、年に一度、お客さんを京都に一泊二日旅行に連れていき、一緒に観光する(着物の販売会がメインですが)というイベントをしていました。
当時、ぼくは23歳だったかと思いますが、ぼくの同期で30〜40代の女性客を何人も連れている人がいました。
日程をずらすので、複数のお客さんと一緒に行動することはなく、完全にマンツーマンです。はたからみると、(親子ではないし、姉弟?それにしても仲が良さそうな・・・不倫?)と思えるような状況です。
ご本人にとっては疑似恋愛だったのかもしれませんね。その同期は毎晩違う女性客とご飯を食べに行ったり、バーに行ったりしていました。既婚女性と「一線」を超えないようにと、ぼくらは厳しく指導されていましたが彼に関してはどうだったかちょっと分かりません。
ぼくも40才になったばかりの既婚女性のお客様と一緒に、そのイベントに日帰り参加しましたが、会話があまりに楽しくて京都駅に着くまでの新幹線の中で、ずっと二人でおしゃべりをしていました。
ぼく自身も(このまま、ずっと新幹線が止まらなければいいのにな)と思えるくらい、二人の会話が楽しかったことを今でもよく覚えています。
思えば、当時のぼくは彼女にとってドーパミン補給物質だったのかもしれません。
そんな無機質な言葉だけでは表現できないような心の通い合いがありましたが、人の感情をホルモンで説明するならば、彼女はドーパミンを求めていて、そこにぼくが現れただけなのかもしれません。
そして、ぼくは来年、当時の彼女の歳になる。年月が経つのは早いものですね。
日常から消えていくテストステロン
子どもの相手をしているとオキシトシンが分泌され、同時にテストステロン(男性ホルモン)はどんどん減少していきます。
テストステロンの減少が、男としての魅力を減少させる理由の一つかもしれないなと考えています。
テストステロンの分泌が多い職業を調べた調査によると、俳優とアメフト選手がもっとも多く、聖職者がもっとも少なかったそうです。
どちらの職業の方が女性への魅力度が高いかは、はっきりしていますね。
ぼくも、育休が明け、数ヶ月ぶりに出社した時に、常に心が穏やかな状態でいることに驚きました。
誰に対しても「怒り」の感情を抱きにくくなっていて、以前だったら近づきたくなかったような人でも、素直な気持ちで接することができるようになっていました。
「敵意」という感情がどこかに消えてしまったかのようでした。
父親となり子どもの世話に夢中になると、テストステロンが減少し、穏やかな人間に変わるということを身をもって感じました。
ただ、テストステロンが減ると活力も減少してしまうため、三男が1歳の時に、軽い鬱になったことがあります。
この頃は、育児に力を入れすぎていたせいもありますが。
結婚相手とロマンスの相手は違う
ただ、多くの女性にとっては、夫が家庭的でないと家庭生活が回らないわけで、「遊び人」では困るわけです。
かといって男性としての魅力が感じられないと、性的な対象としては「つまらない」わけです。
これは、かなり困ったパラドックスです。
「良き夫」であると同時に「いい男」であり続けるというのは、至難の技だからです。
そもそも、結婚相手とロマンスの相手というには、求められる資質が違うんですよね。
そのどちらも兼ね備えることは、結構大変です。でも、100%でなくてもいいのかもしれません。
そのバランスを意識するようになってから、ぼくも夫婦関係が順調になってきたような気がします。
「子どもの相手ばかりする”いいパパ”は、つまらない存在なのか?」
それは、自分の妻にとっては、家庭生活のためには「つまらない存在」ではなく「助かる存在」ではあるけれど、周囲の女性からは性的な目でみてもらえなくなるということである。
そして、妻としても「いいパパ」であることは、家庭にとってはいいことではあるけれど、ドーパミン不足の身としては「物足りない」時もある。
ということなのかもしれません。
Good Dad(いい夫)とGood Gene(いい男)は両立しないのかもしれないけれど、そのバランスを調整することは可能ですし、それが「いいパパ」であり「いい男」になるための方法なのかもしれません。
妻との関係に悩む男性の参考になれば幸いです。
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3/2の日記
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