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出産後の"自己実現の追求"が妻との関係をこじらせる。
成長したい。
20代の頃、漠然とそんなことを考えていた。収入は低く、子育てはおろか結婚すら想像ができなかった。
仕事を効率化させ、結果を出し、幅を広げれば出世や転職が楽になる。そうすれば経済的に成長できる。
それはある意味正しくて、ビジネススクールに通い、仕事に精を出し、取引先との関係値を構築することで、時間はかかったけど出世や転職は実現し収入も向上した。
だけど、男性が成長という言葉を使う場合、そこには"自己実現"や"夢の実現"というニュアンスが含まれることがある。
憧れの部署、憧れの職種、憧れの会社。経済的安定が目的ではなく、憧れを自分とピタッと同一化させることが目的、言ってみれば自己満の世界だ。
子供が生まれても自己満のため自己実現を追求する男性は妻から嫌われやすい。
今朝のVoicyではそんなお話しをしました。この記事ではそのトピックを深掘りしていきます。ぜひVoicyと合わせてお読みください。
ー今朝のVoicy
◇
結婚するまで、ぼくの人生はぼくだけのものでした。何を仕事とするか、どれだけ働くか、休みの日は何をするか、すべて決めることができました。
当時の収入はとても低く、周りの人間と自分を比べて卑屈になったり、経済的な劣等感をしょっちゅう抱えていました。
なんとかここから抜け出したい。その思いで資格を取ろうとしたり、ビジネスクールに通ったりと迷走を続けていました。長期海外出張が多かったので妻との時間は少なく、とても苦労をかけました。
結婚してしばらくもそんな感じでしたが、転職を繰り返し、子供が生まれる頃にやっと経済的に安定したんです。このタイミングがあと一年ずれていたら、妻との関係はさらに悪化していたかもしれません。
子供の誕生以前は「憧れの職業」がいくつかありましたが、転職を重ねる中でそれらを体験し、憧れを潰すことができました。
今では少し違った夢があります。英語を使った仕事がしたい、英語でポッドキャストを始めたい(これは来月開始予定)、英語でポッドキャストインタビューをしたい(これはまだまだかかりそう)、一年中暖かい土地で暮らしたい(これはいつになるやら…。ちゃんと考えなきゃ)。
だけど、以前のように家庭を犠牲にして自己実現を追おうとは思っていません。
なぜなら、「家庭へのケア」より「自己実現の追求」を優先した結果、妻から嫌われた男性を何人も見てきたからです。
生活のためにはお金が要りますよね。稼ぎが悪ければ家族は困るので稼ぐことは大切です。だけど、キャリアを追う目的が「自分のため」だけのケースは違う話だと思うのです。
子供がいないならそれでもいいと思いますが、子供がいる以上、自分のためだけには生きれないですよね。
やりたい仕事をしたいから長時間働く、やりたい仕事をだから長期出張する、やりたい仕事をしたいから家事育児はすべて妻に任せる、趣味を楽しみたいから家のことは妻に任せる。
自己実現の追求のために家庭を犠牲にするその姿はまるで子供です。
自己実現を放棄せよ!と言っているのではなく、子供が生まれると人生は違うステージに入ると言いたいんです。
自分のためではなく、妻や子供のため。他者のために生きるステージに入ります。
そのステージにおける個人の夢の実現には、「家族が心身ともに健康であり、幸せを感じられる状態を保つ」という前提条件をクリアする必要があります。
ハードモードですよね。でもそれが父親の人生かなと思うんですよね。ぼくも毎日悩んだり喜んだりしてます。
チャレンジングでハードモードな父親としての人生を、ぼくは楽しみたいと思っています。
ー今朝のVoicy
(Voicyオリジナル放送は平日火曜〜金曜6:15AM)
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