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マズローの欲求5段階説とセックスレスの因果関係

(この記事は最後の「今日の日記」以外、無料で読めます)

こんにちは。

昨日の夜、妻との会話の中で

「マズローの欲求5段階説の理解って、夫婦関係改善にめちゃくちゃ重要じゃない?」

という話があがったため、今日はそのことについて書いてみたいと思います。

妻の産後の恨みや、セックスレスで悩んでいる男性向けに書いてみましたので、悩まれている方はよろしければ参考になさってみてください。

stand.fmでも同じ話をしていますので、ぜひこちらもチェックしていただければと。

マズローの欲求5段階説とは?

マズローの欲求5段解説とは、人間の欲求は5つのピラミッド状になっているという心理学理論です。

アメリカの心理学者、アブラハム・マズローさんが提唱した理論です。

マーケティングや介護の現場で使われたりしています。

この画像のように、人間の欲求は下から順番に登っていき、最後が自己実現欲求となります。

マズロー

生理的欲求とは、食事、トイレ、睡眠など、人間として生きていくために必要不可欠な欲求のことです。

安全の欲求とは、身体に害を及ぼされない環境に身をおきたいという欲求や、経済的に安定したいという欲求です。

次の社会的欲求とは、社会的集団に属して安心感を得たいという欲求です。

承認欲求とは、自分を認めてもらいたい、高く評価されたいという欲求です。

そして、最後は自分の夢や希望を叶えたいという自己実現欲求になります。

生理的欲求が満たせていないとなにをやってもダメ

そして、産後の女性はこのピラミッドの一番下の「生理的欲求」を満たすことができない方が多いです。

というか、ほとんどの方はそうなんじゃないでしょうか?

赤ん坊への授乳は2〜3時間おきですので、睡眠時間はほとんどありません。

食事を作る気力も食べる時間もなく、そのへんにあるものをかき込むように体内に入れるような食事になります。

(うちも双子が2歳くらいになるまで、家の中にお菓子がいっぱいあって、それを食べて体力の消耗をしのいでいました)

子どもが2歳や3歳になっても、1人でトイレに行けば子どもがついてくるし、1人でトイレに行っても、子どもに何か事故がおきないか気になってしまいます。

お風呂も子どもと一緒に入らないといけないし、子どもの世話があるから、自分はゆっくりお風呂になんて入れません。

この生理的欲求を満たせていないと、「人として尊厳のある生活を送れていないのに、セックスしたいとは、お前は何を言っているんだ?」ということになるんですよね。

さらにいうと、子どもが3歳くらいになって、やっと人して尊厳のある生活を送れるようになり、生理的欲求を満たせるようになっても、まるで動物のような暮らしをしていたあの頃の恨みは根強く残っていて、なかなか産後の恨みを氷解させることは難しいです。

男性が遅くまで仕事をしている場合って、家に帰った時にはすべてが終わったあとなので、妻が人として尊厳の無い生活を送っていたかどうかなんて分からないんですよね。

このstand.fmの回でも話しましたが、そびえ立つ山を登りきり、下山したあとで夫と再会するため、下山した安堵感で、夫に「今日どうだった?」と聞かれても「どうだったじゃねーよ!大変なんだよこっちは!」と罵倒はされないわけです。

なぜなら、妻の中で辛い時期が終わっているからです

でも、辛かった時期は確かに存在するわけで、その恨みが毎日毎日ちょっとずつ積み重なっていき、産後の恨みとして結晶化するんだろなと思うんです。実体験としても。


セックスレスの解消は、生理的欲求、社会的欲求、承認欲求を満たしてから

セックスレスの解消は、生理的欲求、社会的欲求、承認欲求を満たしてから
でないと実現できませんので、まずは、妻の生理的欲求を満たしてあげることが重要になります。

社会的欲求に関しては、「身体的に安全、経済的に安定している」という状態のことなので、まずまずは実現できるんじゃないかなと思うんですね。

ただ、経済的にも安定というところで、産後はとてもお金がかかるので、そういったところへの不安はあるかもしれません。

ですが生理的欲求を充分に満たしてあげることができれば、ここに関してはある程度カバーができるんじゃないかなと思います。

次に社会的欲求ですが、これが一番ポイントになるなと思ってまして、「家族や組織など社会的集団に属して安心感を得たい」という欲求なんですが、 

この 社会的集団というのは、「自分を受け入れてくれる親密な他者の存在」なのですが、この役目は夫が最も最適だと僕は思っています。

近所のママ友だったりとか保育園のママ友だったり、そういった存在が多くの産後のママにとっては社会的集団になるのですが、

本当の意味で、自分のことを理解してくれて、心から支えてくれる存在というのはパートナー以外にはいないんじゃないのかなと思うんですね。

ですので、このタイミングで夫が妻を心理的にサポートしてあげることができないと、妻は社会的欲求を満たすことができず、そのため夫がセックスレスの解消を望んだとしても、それを実現させることは難しいんじゃないかなと思います。

生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求、この三つを妻に対して満たすことができたとき、初めてそこからセックスレスの解消というのはスタートできるのだと思いますですが、実はそこから先にも壁があります。

産後の女性というのは、ホルモンバランスが変化や、体自体の変化があり産前とはかなり変わってしまっています。

そのため、産後の女性の体というのは、とてもデリケートに扱う必要があります。

また女性ホルモンであるエストロゲンも、30代以降は分泌が減少していきますので、性欲も徐々に減退していきます。

それ(産後の妻の性欲はそもそも減退していく)も踏まえて、セックスレスの解消を進めていく必要があります。

そしてなによりも、妻が母であることに縛られている場合、自由を感じることができず、自分を女性であると認識できる機会がかなり減ってしまいます。

産後のセックスレスの解消のためには、これらの問題を解きほぐしていく必要があり、そのためには、妻との身体の距離を縮める前に、心の距離を縮める必要があると、ぼくは考えています。

体の距離を縮める前に、心の距離を縮める

ぼくら男は、どうしてもセックスレスの解消の時に、妻との体の距離をどうやって縮めるかということを考えてしまうのですが、実際には心と心の距離を縮めた方が近道だったりします。

恋愛感情というのはホルモンの作用によって起こる化学反応ですので、そういった感情は永遠に続くことはありません。

ですが、心と心の距離が縮まることで、二人の間に恋愛関係よりも強い絆が生まれ(社会学者の上野千鶴子さんが言う「ケアの絆」)、それにより、二人の間に強い愛着関係が誕生します。

そして、お互いを心から信頼し合うことができ、その時になって初めて、セックスレスの解消への道が見えてくるのだと、ぼくは考えています。

それは、また!

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詳しくはこちらの記事をどうぞ。

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