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妻の浮気発覚!その時あなたが取るべき5つの手順とは?

妻の浮気は、男を絶望と混乱の谷に突き落とす。

いったいなぜ?どうすればいいのか?

荒涼とした谷底で冷たい風に吹かれ、男は妻と自分を責めながら、迷路のように入り組んだ谷をよろよろと歩き始める。

この地獄に出口はあるのか?あるのだとすればどうすれば辿り着けるのか?

今日はそのためのヒントをお送りします。

ぼくに夫婦関係の相談をされる男性の多くが妻の浮気や浮気未遂を経験されています。

彼らとお話しする中で見えてきたヒント、薄暗く出口が見えず、凍てつく風が吹き付ける谷底からの抜け出し方を5つのステップに沿ってお話しします。

まずは冷静になる。

妻の浮気が発覚するとパニックになりますよね。突然訪れた悲劇、まさか自分達に降りかかるとは思っていなかった出来事。妻の浮気なんてドラマの世界の話であり、対岸の火事だった。

多くの方が混乱し、どうすればいいか頭を抱えることになります。

パニック状態で妻の浮気に対処しようとすると、ろくなことになりません。妻をひたすら罵倒したり離婚という最終カードをちらつかせたりする。

だけど、それで2人の関係は改善するのでしょうか?

脅迫めいたこれらの行動は妻の浮気を一時的には止めますが、夫に対する愛情の回復にはなり得ません。

なぜか?

愛とは自発的感情であり、無理強いされて生まれるものではないからです。だけど、多くの人がこのトラップにはまり込む。

自然と芽生える怒りの感情に翻弄されてしまうからです。人は脅威を感じると戦うか逃げるかの二択を選ぶようにできています。

遠い昔、ぼくらのご先祖がサバンナでライオンに追いかけられていた頃の名残です。ぼくらの脳は何万年もの間大きな進化を遂げていないので、脅威に対して闘争 or 逃走のアクションを取るようにできているのです。

その時にすべきことは、冷静になること。

では、どうすれば冷静になれるのか?

1人で抱え込まないことです。辛い出来事が頭の中を無限ループしている間はただ苦しくなるだけですし、ネガティヴ感情がどんどん強くなっていきます。

とにかく誰かに話しましょう。同僚、友人、親戚、話を聞いてくれそうな人を見つけて相談しまくるんです。

答えのない相談でもいいんです。何を求めているのかわからない相談でもいいんです。

「混乱しているので、ただ話を聞いて欲しい」

そう伝えるだけでいいんです。話す中で出来事を俯瞰して見られるようになり、なにが起こったのか、自分はどう感じていたのかがわかるようになります。

経済的余裕があるなら心理カウンセラー(おすすめは感情焦点化療法を扱うセラピスト)に話を聞いてもらうのもいいでしょう。

頭と心を整理し、感情を落ち着かせる手助けになってくれるはずです。

なぜ浮気をしたのか?妻の立場に立って考える。

次にすべきことは妻の立場に立って浮気の原因を考えることです。「考えた」あとに「感じる」と言った方がいいかもしれません。

どんなことにも原因があります。ですが、夫婦の浮気問題は感情が絡むため、なかなか冷静に対処することが難しいことも確かです。

気持ちを落ち着かせ、ある程度冷静になってからこのステップに進んでください。

妻の話に冷静に耳を傾け、いい悪いのジャッジをせず、自分の感情を妻の感情にシンクロさせていきます。

もしかしたら、それはこんなことかもしれない。

出産後、自分の世界は子供だけになってしまった。育児は確かに価値あることだが、子供と2人だけの生活を送り続けていると社会から取り残され、まるで誰も訪れることのない無人島で暮らしているかのような強い孤独感を感じていた。

自分は誰からも必要とされていない、自分には価値がないんだという激しい無能感にたびたび襲われていた。

その孤独感、無能感にあなたは気がついてくれず、「母親なんだからがんばらないとダメでしょ」と私を突き放した。

私にとってもっとも大切な存在であるはずのあなたから切り捨てられたことで、私の中で何かがプツンと切れてしまった。

多くの女性は結婚、出産、退職、子育てを経験する中で自身のアイデンティティを見失うアイデンティティクライシスにおちいります。

もしくは、同時並行的に夫からの愛情を失うことで情緒的飢餓にもおちいります。

人がお金があるだけでは生きていけず、愛情を与えられないと死に至ることがわかっています。

第二次世界大戦後、ヨーロッパの孤児院では十分なミルクを与えているにも関わらず、バタバタと赤ん坊が死んでいきました。

原因は愛情不足でした。その後、養育者が赤ん坊の頬を撫でたりハグすることを業務に盛り込むことで、赤ん坊の生存率が一気に向上したのです。

夫婦も同じです。夫からの愛情を日々の生活の中で感じられないと情緒的飢餓状態におちいり、死から逃れるために他から愛情を補充しようとするのです。

それが浮気や婚外恋愛の正体です。

多くの場合はアイデンティティクライシスや情緒的飢餓の問題が絡んでいます。自分たち夫婦になにが起こったのか明らかにし、妻の感情にシンクロするには、この2点を意識するとやりやすくなります。

ヒトにとっての情緒的重要性を学ぶ

三つ目はヒトの情緒的重要性を学ぶことです。先ほどの話のように、人が生きるために必要なものは金ではなく愛情(愛着や情緒とも言われる)なのです。

ジョン・ボゥルビィの愛着理論を調べると理解がしやくなりますが、古い本が多く理解が難しいケースもあるので、愛着理論をカップルセラピーに応用した「私をギュッと抱きしめて」という本がおすすめです。

妻の柔らかな感情を受け止める

四つめは妻の立場に立った上で、妻の感情を受け止めるということです。

一つめから三つまで行えば、妻の気持ちを推測しやすくなり、妻が自分の感情を整理できなかったとしても、こちらからサポートの言葉を投げかけることで気持ちを話しやすくなるはずです。

妻の言葉を聞く中で、あなたはまた混乱の渦に投げ込まれるかもしれない。怒りの感情に振り回されるかもしれない。

だけど、ヒトの本能である脅威システム(闘争 or 逃走)や、産後の妻に起こった心理的変化(アイデンティティクライシスや情緒的飢餓)を理解していれば、妻の感情にシンクロすることができるはず。

妻の心の奥底に眠る本音に耳を傾けましょう。

お互いの柔らかな気持ちを受け止め合う

妻の柔らかな気持ちを受け止めることができたなら、次はお互いの気持ちを受け止め合う段階です。これが五つめです。

もしかしたら、妻はあなたの気持ちを受け止めてくれないし、ただ別れて欲しいだけだと主張するかもしれません。

その時は妻の感情へのシンクロ率が低く、妻の心を動かしきれていないのかもしれません。

そんな時は第一から第三までを何度も繰り返してください。

あなたは、自分が妻に与える影響力を知らなかった。

あなたの妻も、あなたに与える影響力の強さを知らなかった。

ただそれだけなんです。

夫から大切に扱われないことがどれだけ心の傷を負わせたのか。

妻が離れてしまう恐怖を感じることが、どれだけ妻の大切さを気づかせたのか。

それを静かに伝えるんです。

第一から第四までができれば、第五は比較的スムーズにできるようになるはず。

少しでも参考になれば幸いです。

ポッドキャスト「アツの夫婦関係学ラジオ」では詳しく話しています。ぜひお聴きください。

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今回の夫婦関係学ラジオショート

(平日火曜〜金曜AM6:30配信)

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