妻の孤独を知った日。沖縄で妻からインスタをブロックされた話。

こんにちは。

妻が生まれたばかりの双子を抱えて、どれだけの孤独を抱えていたか、その孤独の深さを知った日の話を書こうと思います。

世界に子どもと自分だけしかいないような孤独感

ぼくは長男次男（双子）が生まれて、2歳になったばかりの頃、沖縄に二泊三日の社員旅行に出かけました。

今まで吹けば飛ぶような零細企業に勤めていたので、社員旅行に行けるのが嬉しくて嬉しくて、速攻で参加を決めてしまったのですが、三男が生まれ育休を３ヶ月取って、育児にどっぷりフルコミットしている今ならば、絶対に行かないですね。

ですが、当時のぼくは妻への理解や思いやりが足りず、自分のことだけを考えていました。

そして、初めての沖縄旅行、初めての社員旅行、ぼくはエンジョイにエンジョイして、すっかり妻への連絡を怠ってしまいました。

ぼくは、出張中などに、妻のインスタで子どもたちの様子を見るのを楽しみにしていたのですが、社員旅行の二日目の夜、妻のインスタが見れなくなっていることに気がつきました。

ブロックされているということになかなか気づけませんでしたが、LINEでの妻の言葉からやっとブロックされているということに気がつきました。

ぼくは、自分だけが楽しい思いをしていることを妻が怒っているのかと思ったのですが、話はそんな短絡的で浅いものではありませんでした。

妻は、ぼくから連絡がないことが寂しかったと言ってくれました。

ぼくからの連絡がないと、まるで子どもたちと３人だけで、小さなマンションの部屋で、まるで、世界には自分たちだけしか存在しないような孤独を感じると。

ぼくは、妻の気持ちにまったく気づけていませんでした。

妻がどんな思いで毎日を生きているか、どんな思いでぼくからの連絡を待っているのか、まさか、ぼくからの連絡が社会との唯一に近い繋がりであり、そして、辛い育児の毎日を生き抜く息抜きというか、支えというか、そんな存在だったなんて思いもしませんでした。

一晩中夜泣きの対応をしていながら、ぼくは妻の心にまったく触れられていなかったのです。

妻がどんな思いで毎日を生きているか、その日にやっと理解ができました。（完璧に理解ができたのは、そこから三年後、三男が生まれて育休を取ってからでしたが）

夫からの連絡で妻を支えることができる

その頃、ぼくは月に一回、１週間程度、海外出張に行っていました。

沖縄での一件以降、妻に毎日LINEするようにしました。

国の都合でLINEが使えない時はメールをしました。

でも、出張先で食べたご飯の写真を送っても、妻に申し訳ないので、できるだけ自慢めいた連絡は控えて、大変なことがあった話とか、ちょっと笑えそうな話（ぼくが空港に着いた時に、迎えに来てくれた現地の人が名前が書かれたプラカードを持っていたのですが、全然ぼくの名前と違う名前を書いていて、なかなか落ち合えなかった話とか）を送るようにしていました。

たぶん、たいした話でなくても、妻としては「連絡」が欲しかったのだと思います。

ぼくが、妻と子どもたちのことを忘れていないということが、ぼくが妻のことと子どもたちのことを考えているということが、それが伝わればよかったのだと思います。

ぼくからの連絡がなかった4年前のあの日、妻は、ぼくが妻と子どもたちのことを忘れてしまっているんじゃないかという気持ちでいっぱいだったそうです。

2歳の双子を抱えて、小さなマンションで、言うことを聞かない二人に交互にご飯を食べさせていた妻の孤独を、ぼくはまったく知ろうともしなかったのです。

妻のことを大切に思っていることは、結婚してからずっと変わらないけれど、だけど、それは言葉にしないと伝わらなくて、そして妻が辛いときには、毎日伝えないと妻の心はどんどん弱ってしまうんです。

今となってはあたりまえと思うこのことに、ぼくは気づくことができませんでした。

那覇空港であふれんばかりのお土産を妻のために（贖罪の意味でも・・・）買いましたが、妻が求めていることはそんなことではないことはわかっていますが、お土産を買うということも、相手を思っているということなんだなと、あれから思うようになりました。

今では、新幹線でちょっと遠くまで出張に行った帰りは、ちょっとしたお土産を買って帰るようにしています。

どこに行っても妻のことを考えていて、家事と育児に疲れた妻にこれを買って帰ろうという気持ちが、きっとお土産からは滲み出るんだと思います。

「あなたのことを考えている」

そんな気持ちを伝えらえるものなのだと思います。

もちろん、言葉でも妻のことを大切に思っていると伝えている前提での話ですが。

今日はここまでにしようと思います。

では、また。