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大変だったことを「大変だった」と妻は言わない。

仕事から家に帰ったとき、あなたの妻はいつもどういった感じですか?

「今日も大変だった!家事も育児も一人でもう大変!もういやー!!」

と絶叫したりしないですよね。うちもそうです。

だから、妻は平気なのだとずっと思っていたんです。

子どもの宿題のチェックをして、夕飯の準備をして、習い事の送り迎えに行って、子どもらをお風呂に入れて、汚れた食器を洗ってと、家事育児のタスクは多いけれど、案外平気なんだなって。

だって、グチを言わないから。

だけど、それは大きな勘違いだったんです。

その後、妻の真の心理を知ることで、かなり関係性は改善されました。妻が本当は感じていたことはなんだったのか?夫側はどうすればよかったのか?

まとめてみようと思います。

妻は家事育児が大変でも「大変だった」と言わない。

夫が帰るまでの家事育児が大変なことは確かなんですよ。だけど、妻はそれを口にはしないんですね。

なぜなら、終わってしまえば喉元過ぎればなんとやらってやつで、夫が家に帰るときには「大変な時は終わっている」からです。

いま!まさに!大変!っていう瞬間じゃないですから。

なので、ぼくもそうでしたが(あ、平気なんだな)って勘違いしちゃうんですよね。

すると、「(子どもの)宿題のここ、間違ってるよ」とか「食器用洗剤ないね(ストックが切れてる)」とか言ってしまって、「自分でやってよ!」とうんざりされながら言われたりするわけです。

お互いの疲労が溜まっていると「なんでそんなこと言うんだ!」と喧嘩に発展した人もいるはず。

ネガティブループがぐるぐる回り始めますよね。

では、この時の妻側の心理とはなんでしょうか?

妻側の心理は?

大変だったと夫に伝えることが申し訳ないと思っているケースが多いです。うちの場合もそうでした。

夫も仕事しているし負担になりたくない。だけど、軽くこなしていると思ってほしくない。これが当たり前だと思ってほしくない。大変だったことは全部飲み込んでいるということです。

かもめさんからいただいたこちらのコメントがわかりやすいです。

ぼくは妻から「迷惑かけたくないから言わない。だけど、(家事育児のほとんどを負担していることを)当たり前だと思ってほしくない」と何度も言われました。

文句言わないから平気だってわけじゃないんですよね。これはなかなか気づけませんでしたね。。。

では、夫側の心理はどんなものなのでしょう?

夫側の心理は?

妻側としては腹立たしいでしょうが、「大変だったかどうかは言われないとわからない」というのが素直な心理です。

妻が鬼の形相で待ち構えているわけじゃないし、開口一番グチを言われるわけでもなく、妻が玄関で倒れているわけでもないので、「わからない」というのが多くの男性が抱く気持ちです。

女性からしたら「いや、そこは察するとこでしょ!そういうとこ!」と怒られるでしょうが、実際はそんなものです。

それに、開口一番「もう大変だった!」と言われたら問題解決思考一直線になり、「パート辞めるか?お手伝いさん雇うか?」と提案をし始め、「そういう問題じゃない!」と言われたら「俺は仕事を辞められないんだ!母親なんだからしっかりしてくれ!」と怒り、またネガティブループが急速回転です。

ぼくも妻の立場をよくわかってませんでしたが、3ヶ月の育休を取ったり、妻が飲み会に何度も出かけるときにワンオペを体験して、やっと「大変だったけど、大変だったと言わない現象」を理解できるようになりました。

これは、自分が同じ体験を何度も重ねると理解しやすくなりますね。

では、こんなときは妻と夫はどういうアクションを取るのがいいのかですが・・・

どうすればいいのか?

妻側からのおすすめアクションは、夜の家事が落ち着いたタイミングで「実はさ、今日こんなことがあってさ、聞くだけ聞いてくれる?」と話しかけること。

お互いにイライラしていないタイミングなので喧嘩になりにくく、「聞くだけ聞いてくれる?」と目的を明確にする(問題解決しなくていい)ことで、夫もリラックスして話を聞けます。

どうこうして欲しいわけじゃなくて、ただ聞いてほしいだけとか、いつもありがとうとかねぎらいの言葉がほしいだけと伝えるんです。

ぼくは何度も妻から「私もお疲れさまって言われたい。言って」と言われました。これを遠慮して言えない女性多いかもですが、こちらから言ってしまうのはおすすめです。

ぼくは実はこうやってかなり妻から調教されてます。ぼくをいい旦那と表現する方がいますが違うんです。「いい夫」になるよう妻から調教されているんです。ぼくらがいい関係でいられる理由の8割は妻からの指導のおかげです。

指導とか調教とか強めの言葉を使ってますが、別にうちの妻は怖くなくて、ただ思っていることを素直に言っちゃうだけです。

もっと女性は素直に感情表現していいし、夫側はそうされないとさっぱりわからないのでむしろウェルカムだと思ってます。

次に夫側のおすすめアクションですが、家に帰ったら真っ先に「お疲れ様、ありがとうね。今日はどうだった?大丈夫だった?」と声をかけるです。

「ありがとうね」を言えなかったら、「お疲れさま、今日どうだった?」だけでもオーケー。

「お疲れさま」と伝えることでねぎらいの気持ちを表現し、「今日どうだった?」と伝えることで「あなたが今日一日がんばったことは知ってるよ」という共感メッセージを送ることができます。

そこで妻があれこれグチをこぼしても「君は母親なんだからがんばらないと」とか「こうすべきだったんじゃないの?」なんてアドバイスを送ってはダメです。

ただ、聞くんです。そしてこう言うんです。

「大変だったね。ありがとうね。なにかできることあるかな?」

なぜか?

それは、妻のガスを早く抜くためです。言えない不満が溜まりすぎると(女性は無意識に母や妻のイメージに縛られやすく、不満を言えないことが多い)、どこかで爆発するからです。

怒鳴り散らすくらいだったらまだいい方で、嫌悪感が募って夫に触れられたくないと思ったり、突然別居や離婚を申し出たり、知らないとことで不倫したい。本当にいろんなことが起こります。

それこれも、早め早めに妻のガス抜きをしていないからです。

妻の立場に立ち、妻の立場から言葉をかけ、妻の立場から感情に寄り添う。

はじめは妻は冷たい対応かもしれませんが、徐々に態度は柔らかくなってきます。時間をかければこちらの気持ちを聞いてくれたり、寄り添ってくれたりするようになります。

そんな感じで「妻は大変だったとしても大変だったと言わない」現象の背景にあるものを理解すれば、妻との関係性はグッと改善しやすくなるはずです。

まずは家に帰ったら「お疲れさま。ありがとうね。今日どうだった?大丈夫?」と唱えることを意識してみてください。はじめは念仏みたいな感じでも大丈夫。慣れたら本心から言えるようになります。

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