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アツ
2021年6月10日 09:46
風に吹かれる笹の音と、微かな雨の音が聞こえてくる。ぼくと妻は、報国寺の縁側に座り、ただただ、目の前の竹林に見惚れながら、淹れたてのお茶を飲んでいた。季節は梅雨から夏へと変わろうとしていた。出会って二ヶ月のぼくらは、二人の初めての旅行で鎌倉を訪れていた。雨がパラついたかと思えば、急に日差しが強くなったりと、天候は完璧とは言えなかったけれど、ぼくらはお互いを恋慕う気持ちではちきれんばか
2021年6月11日 08:59
これは、ぼくが夫婦関係改善のためのカウンセリングやアドバイスをさせていただいた、岡田さん(お名前は仮名です。岡田さんは小学生のお子さんが二人いらっしゃるパパさんです)の半年前の様子です。そして、半年間のカウンセリングを終えた、現在の岡田さんご夫婦の様子はこちらです。妻から嫌悪されていた彼にいったい何が起こったのか?そして、なぜ、妻との関係は劇的によくなったのか?今回、岡田さんにイン
2021年6月21日 08:42
妻とのセックスレスに悩む方のご相談に乗っていると、この言葉を発してしまった日から、妻との関係が決定的に悪くなったというお話を聞くことが多いです。冒頭のお話は、ぼくの創作ですが、今も世界中でこんな会話がされているんだと思います。ぼくも似たような経験があるので、とてもよく分かります。「セックスしないと生きている意味がない」と妻に伝えても、セックスレスが解消できるわけがないのに、なぜ、ぼくら
2021年6月28日 09:02
今日も妻は機嫌が悪い。表情は暗いし、会話も続かないし、なにをしてもすぐにイライラしている。そんな日が月に数日は必ずある。それが「生理前のイライラ」によるものだいうことを、ぼくがきちんと理解したのは子供が4歳になった頃だった。それ以前、妻が「イライラ期」に入ると、妻もぼくも子どもたちも気持ちが落ち着かなかったけれど、今ではうまくやっていけてるんじゃないかと思う。それは「生理前のイ
2021年6月30日 09:37
子どもたちが3歳になった頃のこと。ぼくと妻の間に目に見えない壁ができていることに、ぼくは気がついた。妻のぼくへの視線、しぐさ、そういったものが、かつてのそれとはまったく別のものになっていた。出会った頃の情熱は薄れ、結婚したばかりの頃の高揚感も消え去っていた。ぼくらは、生まれたばかりの双子を生かすことに精一杯で、右も左も分からないまま、ただ必死で毎日を生きていた。正確に言うならば