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【皐月賞】イクイノックスの不安要素

1.ローテション

イクイノックスは11月20日の東スポ杯以来のレースになります。実に約5ヶ月ぶりのレース。なぜ東スポ杯からの直行ローテなのでしょうか。体質が問題で回数を使えなかったのであれば、今回も不安が残る出走となるでしょう。もしも、あえて使わなかったのだとしたらかなり狙い目でしょう。

そもそも東スポ杯勝ち馬って皐月賞でどうなの?

過去10年の東スポ杯を勝利した馬で皐月賞も勝利した馬はたったの2頭、馬券圏内は4頭。よくもなく悪くもなくといった程度です。

2.多頭数経験

皐月賞は18頭フルゲートで行われることになるでしょう。つまり18頭が隊列を組み走ることになります。しかし隊列を組んで走ることを、怖がり怯んでしまう競走馬もいます。イクイノックスは最大で15頭立てまでは経験していますが、3番手でレースをしていたため、馬群で揉まれる経験が明らかに足りていないです。

3.レース経験の浅さ

イクイノックスは皐月賞が3戦目です。ハッキリ言ってしまうと、あまりにもレース経験が浅すぎます。あまりレースに使われないことが言及されていたコントレイルやサートゥルナーリアでさえ皐月賞が4戦目。明らかにレース経験が少なすぎます。レースまでの流れをざっくりと言うと調教→輸送→競馬場入り→パドック→ゲート入り→レースという流れです。この一連の流れに慣れているか、否かでは、馬の調整度合いが大きく変わります。

4.中山適正

中山適性と東京適性は全く真逆です。東京は長くて広い直線、それに対して中山は短く狭い直線です。競走馬にはそれぞれ適性があり、東京と中山を両方こなせる馬はそう多くありません。東京で高いポテンシャルを見せたこの馬の適性が、東京寄りの適性なのであれば、中山では東スポ杯と比較してパフォーマンスを落とす可能性が高いでしょう。

ただ適性を越えて走る馬もいます。2011年の三冠馬オルフェーヴルは東京と中山でG1を2勝ずつしています。もしもオルフェーヴル級の怪物であれば適性を越えた実力でどうにかしてしまうこともありますが、イクイノックスがそれぐらいの怪物級と決めつけるのは早計ではないでしょうか。まだ2戦しか走っていないため、それが分かるのは皐月賞後になりますね。

5.ルーメル騎手の不調

現在イクイノックスの鞍上であるルメール騎手はJRA重賞を22連敗中です。騎手は1度不調に陥るとなかなか抜け出せないものです。三月末の海外では大活躍しましたが日本では重賞連敗継続中で、まだスランプから抜け出せる気配は見えません。ただルメール騎手は5年連続最多勝中の現役最強ジョッキー。急にまた重賞を勝ち出しでも不思議ではないでしょう。ただそれが皐月賞なのか、それとももっと先の話なのか、その答えは神のみぞ知るというところです。

6 .東スポ杯が低レベルだった可能性

競走馬を評価する際に、タイムや着差も重要ですが、戦った相手の実力もかなり重要なファクターです。つまり東スポ杯で戦った相手たちに、イクイノックスは2.1/2馬身(0.4秒)の差をつけましたが、他の重賞馬ならもっと差がついていた可能性があるということです。逆に他の重賞馬では着差が縮まってしまい、「2.1/2馬身(0.4秒)差をつけたイクイノックスってめっちゃ強い!」ってなる可能性もあります。

東スポ杯で2着だったアサヒのその後は、重賞を2戦戦うも出遅れが響き2戦とも着外。3着だったテンダンスは1勝クラスは勝利するも、G3では2レースに出走するも5着と7着。4着だったダンテスヴューはG3きさらぎ賞で2着に好走しました。

アサヒは出遅れの影響で実力がよくわからないですが、ほかの馬を見る限りだと東スポ杯のレースレベルはそこまで低いわけではないと見た。ただ低くないというだけで、レースレベルが高いと言えるだけの根拠は見つからないため、レースレベルは平均平凡という見方が妥当と思われます。

イクイノックスの評価(4月14日現在)

▲ 単穴 現段階では3番目評価です。個人的には1着も着外もあると思っています。実力は認めますが、やはりレース経験の浅さなどで不安点が残ること、さらにこの馬は中山より東京に適性がある馬だと思い3番手の▲単穴評価としました。

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