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HQ麻雀2022年3月14日生実況解説 with瑞原明奈プロ

2022年3月14日
今回で3回目となるHQ麻雀のオンライン実況解説を受講した。
HQ麻雀のオンライン実況解説は最高位戦日本プロ麻雀協会所属の醍醐大プロと河野直也プロが講師となって、受講生8人が天鳳を使用してA卓B卓に分かれて、半荘を各1回プレイし、その半荘を見返して受講生と講師陣が気になる打牌についてコメントし合い、検討を受けるというものだ。

このHQ麻雀のオンライン実況解説毎月だいたい1回か2回ゲストがいる回があり、今回のゲストが最高位戦日本プロ麻雀協会およびU-Next Pirates所属、そしてMリーグ2021レギュラーシーズンMVPの瑞原明奈プロということで、今一番輝いている瑞原プロの思考をできる限り吸収しなければとモチベーション高く受講した。

HQ麻雀のオンライン実況解説はリピーターが非常に多く、3回目となる今回でも過去2回でご一緒した方がおられ、また、進行役を務める河野直也プロが非常に気さくにかつ丁寧に声をそれぞれにかけてくれるおかげで、人見知りをすぐしてしまう自分でも初回から疎外感を感じることなく、このレッスンの虜になってしまった。

実際、地方に住んでいる自分にとってはネット麻雀しか打たず、YoutubeやAbemaの麻雀放送で放送対局や検討配信などを見て、麻雀を勉強するのがメインなので、実際に自分の打牌について誰かと話し合う機会などないので、かなり有り難い。

それでは実際に天鳳のスクショを交えて振り返りをしたい。

東一局 

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ここで打5p。自分的にはピンズは147待ちしか見てないので先切り。

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ここで8pが暗刻になってさっきの5pなり前巡の3pを取っておけば聴牌に。
自分では別にこの形でもすぐに聴牌は出来るし、良形でリーチは出来そうだしで問題は無いと思ってはいるが、しかし、序盤で受け入れ最大で構える選択とどっちがいいことが多いかは分からないので質問してみることに。

醍醐プロ「これはどっちがいいとかはない。58pの4枚のロスはあるけど、5pを切ってダメなことってこの5pを切ったせいであがれないというなんだけど、このケースは5p切っても切らなくてもあがれることの方が多いのでこの場合はOK」もっと沢山の言葉で説明してくれたが詳細に書くと限りがないので要約で。興味深かったのは自分が切る5mや4m、北の価値を正しく知ることが麻雀においては大事と仰っていたので、そこはもっと普段から考えて打っていかないといけないと思った。

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結果としては先切りしてたおかげで赤5p放銃せずに済んだので麻雀って、ほんと何がどうなるかよく分からないゲームだなと改めて感じた。

東三局

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ここで9sを選択。7pと9s、後一応8mがヘッド候補でどれかほぐしたいなと思って、残すと動きづらいなと思って9sを選択した。例えば7pが横に動いても8mでフォロー出来ることもあるかなと。

醍醐プロ「ここで9sを切ると7pをヘッドとして決めることになるんですよ。変化が見れる牌をヘッド固定は良くないとされているんです。切るなら前巡2s切っているので3sとかの方が自然ではあるんです」

変化がないからこそヘッドで固定した方がメリットは高いとのことだった。
そう言われると確かに3sが自然だなと思った。7pが対子じゃなく67pみたいなのだったら迷わずそうするし、この感覚をちゃんと身体に覚えさせないとなと思った。

ちなみにこの場面NAGAさんにも聞いてみた。

レイヤー 1

ですよね~~

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結果としてはこういう47s待ち聴牌には行き着いた。
ちなみに結果論を言うとパイレーツでは怒られるらしいので注意が必要である。

東四局

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9mと4sの比較。
25s待ちリーチを打てれば最高だけど、だいたいカン5m待ち聴牌になりそうという気とこの1向聴の形でここからの巡目を門前で過ごすのが嫌だったので鳴ける形を選択。

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この7mをすぐチー出来てカン5mの出和了できる形で聴牌を取ることが出来た。その後、上家からリーチが来て、撤退。

醍醐プロ「チーして聴牌取るなら全然有りな選択。9m切ってタンヤオに行くルートもあります。これはどっちもそんなに悪くない選択ですね」

ちなみにNAGAは

レイヤー 1

素直に両面作りましょうってね。
もっと自分の守備力に自信があったらこの選択をしてた気がする。
一気通貫に取った理由にすぐあがれて打点的に安いので粘らずすぐ撤退出来るというのもあったので、ある意味、消極的な思考だったかなとは思う。善し悪しは醍醐プロが言っていたみたいにそんなに悪くはないとは思うが。

南一局二本場

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ここは醍醐プロにも褒められた箇所。
対面がタンヤオでもう聴牌してそう。
そして、着順的に対面には和了って欲しくない。
そこで安全が確保されているのを確認しながら、下家にピンズを流してなんとか和了ってくれと思いながら打っていた。

醍醐プロ「これは対面も上家も守るべきポイントがあるから撤退するかもしれないし、やった方がだいぶお得。マックスさんみたいなタイプは知っておいた方がいい」

多分、こういう思考は巷で大人気の麻雀プロyoutuberの園田賢さんのチャンネルを見ていたおかげで染みこんだんでしょうね。
その研はいいよ、ほんといい。配信がめちゃくちゃ深夜で最後までリアルタイムで見れないけど、色んな考え方を学べる。

その研 -園田賢の麻雀研究所-
https://www.youtube.com/channel/UCIXxDdInZsGkYwA1DsHRMOA

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最終的にはこんな感じで流局に。
こういうアシストは降り方とかで失敗しがちな自分は今回みたいにその瞬間にロンと言われない牌でやらないと普通に放銃しそうで怖かったが、しっかり身につけないといけない技術だなと思った。

南一局三本場

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ここは1mから打つ場面。2m縦引きもあるし、選択としては3sとかが普通だと思う。2m1mと行きたかったのは赤5p使って聴牌したからだったと思う。

NAGAはちなみに

レイヤー 2

君はなんて辛い打ち手なんだ。流石だよ。

南二局

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これに関しては醍醐プロも当然の聴牌からの当然の放銃で気にする必要は無いとのこと。

自分的にここは自己主張の強い鳴き過ぎてどうだったかなと思っていた。
こういう絶対に和了りたい配牌の時はひっそりと聴牌入れて和了りたいという気持ちと黒沢咲さんの言う鳴いてあまり良い結果にならないというのが自分もこういうめちゃくちゃいい配牌で誰もが当然鳴いていくみたいなやつでいい結果ってあまり無いからすごく分かるんですよね……。そういうこと言うとパイレーツに怒られてしまいそう。まぁ、4pから切ってる時点で忍ぶもないけど。

醍醐プロ「1mは絶対にポン。自己主張なんてしてなんぼ。後は3mのとこだけ情報与えないためにツモ切り7mでもよかったかも。けど普通はこうなるんで全然いいですよ」

7mツモのとこはカン4mよりかは69mにして9mが出てきてくれないかなと思ってそうしたけど、確かに上級者とやるときはあまり手出し入れるのはよくないかもと思った。

NAGAも7m切り主張でなるほどなと思った。

レイヤー 3

南三局二本場

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実はこれ、3m4mを外そうかなと少し考えた。
レッスンでは流石にこれ3m4m外すメリット薄すぎるから質問出来なかったけど。なんとなく、25m待ちがそんな良さそうじゃないなとは感じた。けど、ピンズにしろ索子にしろ、こっからターツ作ってまた聴牌を作るのがあまりにも今すぐの両面リーチに対して労力に見合わないなと。

結果はリーチ打って、親に放銃。
結果を言うとパイレーツに怒られるけど。

南三局三本場

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これは強く、赤5sからと言われた。
これについては自分も完全に頭からメンピンドラ1のリーチが抜けて、純全帯三色同刻しか見えてなかった。一応、普段通りというオーダーでこの半荘を打っているが、この時は下家の親の連荘が続き、点数もグッと近づいて、トップとの点差は1万点。ここで跳満からの手を和了ってオーラスを迎えたかった。

後は赤5mから打ったのはカン8m待ちになったときに赤切っておけば8をわざわざ引っかけにしてリーチしないだろということを他家が思ってくれるかなとかそういうことで頭がいっぱいになっていて、萬子に意識がいっていたためでした。
実況で瑞原プロがここで言ってることを言い当ててたみたいで流石MVPは違う……。

醍醐プロ「この状況は追われる立場でもあり、追う立場、ここでメンピンドラ1裏とかそういう可能性を捨ててはいけない場面。トンパツとかならまだこういう打ち方でもいいけど、ここではダメ」

レイヤー 4

赤5mの可能性を残してくれるNAGAの優しさに涙。

ちなみに河野プロが索子の1通の可能性を見てたらまだ、赤5m切りはいいと仰っていた。そう考えるとなかなか難しいなと思う。
ただ、こういう最終形を自分で決めてしまって、柔軟に打たない癖が特に点数に余裕が無いときは起きるのでほんと気をつけないといけない。

南三局四本場

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ここも完全に視野が狭くなって、ドラの5pで絶対ターツを作ると4m切り。ここはターツが足りてないから東を切るべきでした。

醍醐プロ「こういうターツの足りてない手牌はパンパンに広げるしかない。安全牌をこういうブロックが足りてない時は持てないと思った方が良い。横に伸びる浮き牌と安全牌なら浮き牌の価値が高い」

河野プロ「これは今日参加している皆さんに言えることです。最近、安全牌を抱えすぎてる人が多く見える。ターツが足りてる時は安全牌はあっていいが、無いときはターツになる牌の方が重要」

こういう、基本的なこと改めて力強く指導してくれるのがほんと有り難い。自分みたいな中級者になるととりあえず、字牌を抱えるみたいなのが癖になって、聴牌をしっかり目指すための平面的な牌効率をついないがしろにしてしまう。改めて基本に立ち返らせてくれるきっかけを作ってくれるからHQ麻雀はありがたい。

レイヤー 5

NAGA「はよ東切れや」

番外

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ここは他のレッスン生の何切るだったんだけど、ここでレッスン生みんなが悩んだ問いが

醍醐プロ「4m切った時のロスって何か。3m5m以外で」

レッスン生がちゃんと答えられずに河野プロが回答
「索子全部がロスになっちゃうんですよ」

これはあまり自分もちゃんと理由を考えれなかったのですごく勉強になった。
ようは9m切ると索子の横に伸びる系全てが受け入れられるし、もちろん萬子も4m中心に伸びる。索子が横に伸びたら9s落としながらタンヤオ移行も出来ると。将来的に鳴いて聴牌が取れることがこのオーラスの場面で強いということもある。自分はこの形なら9m切るかなとなるがここまでちゃんと言語化というか言葉として説明出来ないのでプロはすごいとほんと思う。

補足として
醍醐プロ「4m切るとこれはもうこの手で勝負するって宣言するのと同じなんですよ。僕はこの手はまだ形も悪いし、巡目的にも先延ばしにしたい。だから9mを切るんです。」

ちなみに醍醐プロは9m切った後、8m引いたら4m切ってフリテンターツを残すらしい。自分だと残さない寄りだったので少しびっくりした。フリテンと言えど、69mのターツは場況的に強いし、納得のいくターツとのこと。

まとめ
こんな感じで19時スタートの0時30分ぐらいに終わる非常に濃密なレッスンをHQ麻雀なら受けれます。HQ麻雀はアットホームとはこういうことかと感銘を受けるレベルで初めてレッスンを受ける人にも配慮するし、連続で受けている人にももちろん配慮するしでおもてなしと麻雀の指導のレベルの高い素晴らしいサービスだと思います。

東京近郊に住んでる方はリアルレッスンで直に教えてもらえるし、自分みたいな地方住みはオンラインレッスンを受ければいいしで、お金払っても麻雀の指導を受けてみたい人は試してみるのお勧めします。
今回みたいにゲストがいる回だと、瑞原さんが一人で鳥取砂丘に行った話とか昔の石橋さんは厳しかったなどと他では聞けないこぼれ話が聞けるのも魅力ですよ。

一応対局者の人がNAGAの評価も見てみたいと思うかもしれないのでNAGAのリンクこっそり置いときます。
NAGA
https://naga.dmv.nico/htmls/e90f826416cb036e4084d2419751eadfe069887a0c3b7d26ecfd4fe9b8375814v2_0_2.html?tw=

HQ麻雀
https://hq-mahjong.p3s.co.jp/

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