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週末散歩_Vol.19(情報の化石とジオラマのような写真)

中村橋と半蔵門編(2024/6/21:金曜)


1.中村橋へ

西武池袋線の中村橋駅から線路沿いを数分進むと練馬区立美術館。
美術館前の公園にも動物の像が多く展示があり、それを横目に美術館へ。
今回は平日の午前中だったため、地元の小学生の見学と一緒になり、賑やかな雰囲気で美術館の中に。

美術館前の公園

2.三島喜美代―未来への記憶

練馬区立美術館は区立美術館ということで、こじんまりとしたものかと思っていたが、満足のいく大きさの美術館。
こういった美術館が地域にあることがうらやましい。
今回は三島喜美代さんの回顧展で初期から現在までを展示。
以前、天王洲でパブリックアートを見たことがあったが、あらためて色々な作品を見ることができた。
インパクトのある「割れる印刷物」そして、ごみ箱に詰められた空き缶や空き箱。(ごみは陶器なのだが)
そして、部屋一面に敷き詰められた文字が印字されたレンガによるインスタレーション「20世紀の記憶」。
記憶・文字・情報の化石という表現が腑に落ちる作品で、素直に「面白い作品」と感じた。
その先に情報や文字も陶器のように崩れやすいものだったり、それに一喜一憂する自分たちの姿についてふと考えたり、と何か考えさせられる感じがして。何気なく考えていなかったことに気付かされたような。
そんなことを考える展示だった。

<気になった作品>
・20世紀の記憶(煉瓦のインスタレーション)
・Work 17-C(空き缶の入ったごみ箱)

<テーマ>三島喜美代ー未来への記憶
<会期>2024年5⽉19⽇(日)-7⽉7⽇(日)
<時間>10:00-18:00(入場は17:30まで)
<展示会場内写真>  可 
<巡回> 無し

三島喜美代ー未来への記憶

3.昼食

午後は半蔵門へ。平日でサラリーマンの多い普通のお昼時。以前から、なんとなくこのエリアにある大きな赤い看板が気になり「ごくうらーめん大千元」に。
多くの人が頼む、ラーメン+半チャーハンを。満足のいくセットでチャーハンは特にいい感じ。

ごくうらーめん大千元

4.本城直季の世界 はてしない直径2.5㎝

2年前の東京都写真美術館の展示を見てから気にかけている写真家の一人。
独自の手法を確立しまるでジオラマのように一瞬を切り取る作品は魅力的。
今回の展示は作品自体というより、本城さんの写真に対する考え方や作品の作り方について理解を深めることができるというもの。
カメラは人の眼とある意味同じような仕組みを持っている。
私は自分たちが見ている一瞬を切り取っているものが写真と捉えていたが、案外人間が見ているものはその人の経験などにより補われていることが多く、写真は人が見ているそのものを捉えていないそうだ。
人と写真のギャップがある中で、本城さんの瞬間を捉える妙を感じることができる展示でとても面白かった。
今回訪問した「東條写真會館写真研究所」は今後も同様な企画を行うとのこと。
「写真」という世界を知るために、よさそうな施設をまた見つけることができた。

<テーマ>はてしない直径2.5cm_本城直季の世界
<会期>2024年5⽉18⽇(土)-7⽉15⽇(月祝)open_金土日祝のみ
<時間>13:00-19:00
<展示会場内写真>  可 
<巡回> 無し

はてしない直径2.5cm_本城直季の世界

5.最後に

所要時間:約3時間
中村橋(11:00)→練馬区立美術館(12:00)→半蔵門(12:40)
→昼食→東條写真會館写真研究所(14:00)→半蔵門(14:10)
お疲れ様でした

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