関西紀行_2024 Vol.3(3日目)
京都編(2024/5/2:木)
1.嵐山
京都3日目は混雑を避けるため朝スタートで嵐山へ。
京都からはバスが一番楽なのだが、今回は関西の周遊券を活用してJR嵯峨野線で嵯峨嵐山駅。この駅は嵯峨野トロッコ列車の始発駅でもあるのだが、今日はそこから天龍寺へ。10分近く歩くと大きな天龍寺の総門。
中門を越えると今回目的の「塔頭寺院 弘源寺」に。
2.弘源寺
天龍寺の塔頭寺院である弘源寺はこの時期2024年 春の特別拝観ということで、枯山水庭園「虎嘯の庭」と竹内栖鳳とその一門(上村松園・西山翠嶂・徳岡神泉など)の日本画を見ることができる。
見学の中では「虎嘯の庭」に面した柱にある幕末に長州藩がつけた刀傷も見ることができ、さすが京都という歴史の一面が見えるものだった。
<拝観期間>2024年3月16日(土)~5月16日(木)
<時間>09:00-17:00(16:45受付終了)
<写真撮影> 不可
<予約>特になし
3.天龍寺
天龍寺は足利尊氏を開基とし夢窓疎石を開山として開かれ、その目的は後醍醐天皇の菩提を弔うためということで創建については歴史の教科書に出てくる方々ばかりが並ぶもの。落慶は1345年。
庫裏(くり)の入口から入場し方丈に向かうと曹源池庭園(そうげんちていえん)が見えてくる。
この庭園は約700年前の日本初の作庭家である夢窓国師による当時の面影をとどめている庭園。亀山を借景として龍門瀑が美しい。日本で最初に史跡・特別名勝指定されるというのもうなずける。
<時間>08:30-17:00(16:50受付終了)
<写真撮影> 可
<予約>特になし
4.宝厳院
弘源寺同様に天龍寺の塔頭寺院。この庭園は「獅子吼の庭」と呼ばれ、室町時代の禅僧、策彦周良禅師によって作庭された嵐山の景観を取り入れた借景式山水回遊庭園。
途中にある獅子の顔をしている「獅子岩」や大きな「碧岩」などの大きな岩がアクセントになっており、朝のすがすがしいときに回遊するにはとてもよい庭園。
規模もちょうどのサイズで回遊式の庭園としてはとても気に入ったところ。
<拝観期間>2024年3月16日(土)~6月30日(日)
<時間>09:00-17:00(16:45受付終了)
<写真撮影> 可
<予約>特になし
5.嵯峨嵐山文華館・福田美術館
天龍寺から渡月橋に向かうと右手に嵯峨嵐山文華館。
「百人一首の歴史やその魅力と、日本画の粋を伝えるミュージアム」というコンセプトで、一階には常設の「百人一首」のディスプレイなどはついつい、自分が覚えている歌を探してしまう。
二階に上がると、川沿いの景色を背負いつつ、靴を脱いでみることができる畳ギャラリー。これはいかにも京都にある美術館らしい演出。
今回の企画は福田美術館と共同で「君があまりにも綺麗すぎて ~福田コレクションの美人画~」で、浮世絵から鏑木清方や伊東深水などの美人画を鑑賞。この後、川沿いを渡月橋方面に向かうと福田美術館に。
ここでも、上村松園と鏑木清方などの美人画が。展示室は少し薄暗い蔵のような感じでまた先ほどの嵯峨嵐山文華館とは違う雰囲気。
<テーマ>君があまりにも綺麗すぎて ~福田コレクションの美人画~
<会期>2024年4⽉19⽇(金)-7⽉1⽇(月)
<時間>10:00-17:00(入場は16:30まで)
<展示会場内写真> 一部可
<巡回> 無し
6.東福寺
今回の旅では今まで行けなかったこのエリアを今回は散策。まずは東福寺。
臨済宗東福寺派の本山で京都五山の1つ。まずは、紅葉時期などで景観で有名となる「通天橋」を見学。
実はこの通天橋からの景色というよりはこの橋を中心にした景色が抜群。臥雲橋から見る景色は新緑に囲まれた今回もとても美しい景観だった。
そして、方丈を囲む本坊庭園を見学。東西南北の4面に重森三玲作庭による志向の異なる庭が展開されている。
独特な小市松の北庭と井田市松の西庭、北斗の庭と称される東庭や蓬莱神仙思想による枯山水の南庭という他では見ないもので必見の庭の1つ。
<時間>09:00-16:00(受付16:00まで)
<写真撮影> 可
<予約> 特になし
7.伏見稲荷大社
伏見稲荷は到着早々、最寄りの稲荷駅から混雑。
お参りに行くというよりイベント会場に向かうような感じ。
ゆったりと見学する雰囲気もなく有名どころの千本鳥居も外国人客を中心に人だかり。
稲荷山を含めゆったり回る気分にもならかった。
今度は午前中など時間帯を考えてまた来てみたい。
<時間>特に制限なし
<写真撮影> 可
<予約> 特になし
8.京都国際写真祭2024(3日目)
〇京都新聞社
・京都の各所で展示を展開する「京都国際写真祭」の見学3日目。
時間の制約もあり、最後に新聞社の地下で展示している「ヴィヴィアン・サッセン PHOSPHOR|発光体:アート&ファッション 1990–2023」を見学。
京都新聞社ビルの地下にあった印刷工場跡の雰囲気を残した会場にヴィヴィアン・サッセンの作品を展示。
鮮やかな色彩、フレーミングのインパクトからシュールレアリズムやファッションとのコンセプチュアルな作品は会場の雰囲気ともあいまって中々のインパクトだった。これを最後に見ることができてよかった。
4.最後に
所要時間:約11時間
京都(08:00)→弘道寺(9:00)→
天龍寺→宝厳院→
嵯峨嵐山文華館・福田美術館(11:00)→
京都(昼食)→東福寺(13:00)→
伏見稲荷大社(15:00)→
京都新聞社(16:00)→
京都(19:00)→横浜(21:00)
お疲れ様でした