ENJOY YUAMI/BEAMS湯浴み着お披露目イベント@小杉湯!リポート後編
7月26日に高円寺の小杉湯で開催したENJOY YUAMI。
BEAMSに開発いただいた湯浴み着のお披露目イベントに参加したみなさんの声をご紹介しています。
今宵は後編!
前回、まみさんもリポートの中で指摘してくれた「湯あみ着文化を醸成することの大切さ」、参加してくださった方の多くがあげてくださっていました。
そうですよね・・・
結社としてもココ、とっても大事なテーマだと考えています。
どうしたら『湯浴み着OK!』の空気をみんなでつくっていけるのか。
まず、『湯浴み着は衛生面に配慮して作られたアイテムである』
という前提を広げていく必要がありそうです。
すでに何度もお伝えしている「パウチは正しく装着すれば漏れません」という点とあわせて繰り返し伝えることで、湯浴み着を身に着けての入浴への抵抗感を減らして、自然に受け入れてくれる方々を増やしていきたいです。
ボディソープや石鹸カスをしっかり洗い流してから湯舟につかるマナーも徹底していく必要がありますね。
そしてもう一つ大切なのが「湯浴み着を着よう!」と思える人を増やすこと。
参加してくださった方の声の中にもそのためのアイディアが詰まっていました。
”湯浴み着文化”を広げていくには♨
まずは、ピアリング・ブルーという消化器がんに向き合う女性のためのSNSコミュニティから、自身も直腸がんからオストメイトになられて3年になる、カロリーナさん。
カロリーナさん)「正直、私自身はパウチをつけたそのままの状態で公共のお風呂に入るのに慣れちゃって全然ダイジョウブなんです。でもそうではない人たちが実際にたくさんいるんですよね。
一番伝えたいことは、ストーマのために何かを諦めるようなことがあってはダメだよね、ということです。オストメイトになったからといって銭湯に行くことを諦めてほしくない。だから私は湯浴み着も一つの選択肢になったらいいと思っています。
そのためには、まずは湯浴み着でお風呂に入る人が増えないといけませんよね。そうでないと湯浴み着の認知は広がっていかないので。だから私は、この湯浴み着を着て、あちこちのお風呂に出かけていきますよ!」
(そして、イベントから数日後に送ってくださったメールによると、なんとすでにベージュのmulti clothを購入してくださったとのこと・・!カロリーナさん、なんという行動力なのでしょう!こうした1人1人のアクションが空気を変えていくのだと感じました。)
そして、カロリーナさんたちのコミュニティから参加されていたかよさんも…
かよさん)「温泉や銭湯が大好きなんですけれど、3年前にストーマ作ってからずっと、本当にずっと、大きなお風呂に入れなかったんです。きょうは3年ぶりで!
みなさん結構早くあがってしまって私も急いであがってきたんですけど、本当はもっと入っていたかったです笑。大きなお風呂はやっぱり気持ちよくて。きょうはすごくうれしかったです。
あと、施設で湯あみ着をレンタルしてくれたらいいなと思います。だって、買わなくてもみんなが使えるし、そもそもレンタルしてくれているということは、そこでは湯浴み着を着ていいということなので安心できます。」
私たちも、協賛企業を募って、全国の銭湯や温泉地でレンタルという仕組みを広げたいなぁとはずっと思ってきましたが、
なるほど。
「レンタルしてますよ!」という仕組みは、「その施設では湯浴み着をきて絶対OKだから安心できる」のかという点、すごく参考になりました。その施設で湯浴み着を使っても大丈夫なのか。それほどみなさんが不安に思われているということの裏返しでもありますね。
全国の入浴施設でぜひ湯浴み着レンタルを展開していきたいです。
オストメイトの湯あみ着を全国で広げていくことに関心のある方、
「湯浴み着の受け入れOKにしてもいいかも」という入浴施設のみなさん、
「湯浴み着を買い取って提供してもいいよ」という企業の方、
ぜひご連絡ください🔥🔥🔥🔥
必要とする人のニーズをつなげて、広げていく
湯浴み着を必要とされているのは、オストメイトの方だけではありません。乳がんや婦人科系のがんなどを経験して手術痕が気になる方、そのほか、皮膚を移植されたり、アトピーやあざやタトゥ、なんとなく肌をさらすのが嫌な方もいれば、宗教上の理由などで肌をさらせない方などもいます。
そんなみんなが横にもつながって、それぞれに味方や仲間をつくりながら、湯浴み着への理解を広げていくことも大きな力になりそうな予感です。
そして、自分に何かできることなんてあるのかなって思っている方!
入浴施設の方だったら「ここは湯あみ着着用OKだよ」!と大きく掲示を出していただけたらありがたいです。お風呂好きな個人のみなさん、SNSなどで「わたしは湯浴み着が広がればいいなと思っているよ」と、声にだしていってもらうことも、後押しになると思います。
そうしたニーズへの理解が浸透していったころには、湯浴み着をつけずにお風呂に入っていたって、なんの嫌な思いもしなくて済むような社会になっているような気も・・・したりしています。(というか、そうなっているといいな。)
引き続き、みなさんから頂いた声をもとにプロジェクト内で議論をして、ご報告していきたいと思っています。
きょうも長文をお読みいただき、ありがとうございました。では、また次回。おやすみなさい♨
※結社の活動やこのnoteに記録する内容は、執筆者やメンバー個人のものであり、それぞれの所属する組織とは関係ありません。
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