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#6 青春はデコパウチとともに【4】
秘密結社で臨んだ、新進芸術作家の美術展への挑戦!まったく終わりの見える気がしない、エントリー作品のご紹介、本日も管理人のれながお伝えします。
まず最初は、デコパウチの技術革新を続ける二人の作品から。
デコパウチのリーダー的存在!
カラフルなデコパウチ。これは、#3で消しゴムハンコを使ったデコパウチをご紹介したさーさん(Twitter@Saaaaaa52600728)のもう一つのエントリー作品です。パウチにマスキングテープで好みのデザインをしこみ、ステンシルの手法で色をつけたもの。パウチをデコるための文具はあれでもない、これでもない、と相当な数を試行錯誤してきています。
これ、目に入ってくるだけで元気になりますよね。(というかこんなポシェットほしいんですけど!)スタンプ、ステンシル、スタンプのデータ化、既存の手法の混合、さーさんの研究と発明はとどまることを知りません。さーさんのあれやこれや、正直まだまだいっぱいお話したいことがあるのですが、共同管理人のさゆりさんに出会い、デコパウチを圧倒的に”かわいい”存在に進化させた立役者として後々ご本人が存分に語ってくださるそうなので、そちらを楽しみにするとしましょう!
タトゥシール王子の発明!
一方こちらは、同じく#3でメガトン級の遊び心の持ち主としてご紹介した岩元浩さんの作品。
アップにしてもらうとよく見えますが、透明パウチに映(ば)える「波」をざっぶ~んと、見事にデザインしています。浩さんはウロストミーといって、おなかに人工ぼうこうを作っておられるオストメイト。おなかのパウチに尿がたまるのだから、いっそ水を生かした、波のデザインにしちゃえ!という浩さんの遊び心がここにも発揮されています。
パウチの役割はあくまで「排泄物を受け止めること」。デコったことで医療用装具としての機能を邪魔してはいけません。たとえば、油性マジックで書いた部分のパウチが溶けて漏れてしまった・・・などというわけにはいかないわけです。
そこで浩さんが目をつけたのは、職場の美容室にサンプルとしてあったタトゥシール。気に入ったデザインがあればそのデータをタトゥシールに転写してデコパウチにする、という新たな手法を発見、みんなに共有してくれたのでした。今このタトゥシールのおかげでさらに心躍る、「国境を越えたプロジェクト」も動き出しています。
こうしてメンバーの手で日々、進化しているデコパウチですが、実は相棒の管理人のさゆりさん(中島小百合)もデコパウチをたしなみます。
相棒さゆりさんとデコパウチのこと
AHA賞にエントリーしたのはこちらのこいのぼり。ちなみに、さゆりさんはさーさんのデコパウチにtwitterで出会い、#デコパウチと名付けた人でもあります。
鳥かごの部分に注目してください。黄色い画用紙をまいた部分からちょこんと出ているのはもちろん・・・ストーマ(人工肛門)です。なんだか愛らしい。日々大切にケアしているさゆりさんの思いが作品に反映しているようです。
ところで、そんなさゆりさんが、「自分の体がなにか汚いものになってしまうように感じてしまうことがある」そう語ってくれたことがありました。私は頭をがつんと殴られた感じがしました。オストメイトになったから今がある。でも、実際には、そういう思いと向き合いながら、いや、そういう思いを抱いてしまうからこそ、目の前にある人生をよりよいものにしようと前を向いて、日々を重ねているのかもしれないと、とても大事なことを伝えてもらったような気持ちになりました。
そして、次回は、エントリー作品のご紹介、最終回です。
えぇ、ビックリするような展開が待っているアレです(狼少年状態w!)
※こちらの活動は管理人個人のもので、所属する組織とは関係ありません。