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映画「怪物」聖地巡礼レポ

年末年始に映画「怪物」を見てハマりにハマり、早速聖地巡礼に行ってまいりました。

ロケ地マップも諏訪圏フィルムコミッション様より公式に提供されており、だいたいのロケ地はこれでカバーされております。

こんな短期間で突き動かされたのはもちろん「怪物」の魅力あってこそではありますが、諏訪湖間欠泉センターで実施されている特別展示が2025年2月8日までだったからでした。

JR中央本線上諏訪駅

公式のロケ地マップの通り、主要なロケ地は上諏訪駅周辺にあります。上諏訪は新宿から2時間20分ぐらい。映画本編を見ながら向かうのにちょうどよい時間です。

上諏訪駅前

電車が上諏訪駅に到着する前から大きく「すわっチャオ」の文字が見えます。本編では保利と広奈が火事を目撃し、大翔や岳とすれ違ったところですね。
公民館的な施設で、店舗はあまり入っていないようです。
聖地巡礼の旅のスタートにふさわしく、いきなり聖地が出迎えてくれます。
人が結構いたので写真は控えましたがエレベーターももちろんそのままです。

保利「蒲田濱口!こらなにやってんの!」
エレベーター前にはポスターも
保利「夜景?」

諏訪湖間欠泉センター

今回の旅の主目的です。1階部分の奥、結構なスペースが怪物の展示になっています。撮影中のショットや実際に使われたセットがいくつか展示されています。

海外からのファンも
ノックの音が聞こえてきそう
湊のスニーカー!かなり好きなシーン
右のマンホール、現地は工事済みだったのでこちらが当時の?

2階には秘密基地の一部や撮影に実際に使われた小道具などが展示されていました。
こんな手の届く範囲にいいのかなとドキドキしつつも、きらきらと電飾の施された室内は電車の中のシーンが思い出されました。
小道具の他に湊役の黒川さん、依里役の柊木さんが描いた絵なども展示されていました。これと作文の全文はここでは掲載を控えます。フォトブックなど販売されないでしょうかねぇ…

2階展示の入り口
電車のシート、右奥には二人の作文とポンチョも。
ポンチョはOUTDOORのものでした。
怪物カードの実物
かわいすぎる
依里のポンチョ
湊が作ったうなり笛
依里のうなり笛
湊が貼っていたセロハンの恐竜

旧城北小学校

次に訪れたのは作中でも重要な施設である小学校です。間欠泉センターのある諏訪湖畔からは歩いて15分程度といったところ。
平地に甘えた人間にとっては結構な坂道の洗礼でした。今回の旅はすべて電車+徒歩のみでした。坂道が多いということもあり自転車はかえって難しそうであり、車も止めるところがなさそうだったためです。

依里「おはようございます」
保利先生!
ホテルから見えた小学校の遠景

麦野家周辺

小学校から一番近いロケ地は麦野家周辺でした。
近いとはいえアップダウンが結構あり、歩道があったりなかったりという道なので車に気を付ける必要があります。
麦野家として使用されたお家は普通に一般の方が住まれているお宅ですので正面からパシャリというのはさすがに遠慮しました。写真を撮るのもいいですが、ここを湊は通学しているんだなというのを味わうのが良いでしょう。

小学校から麦野家周辺への道中
高低差が良くわかります
麦野家は左手に見える民家
「白線から出たら地獄ね」

グリコの階段

湊と依里が下校中にじゃんけんをしてグリコ遊びをしているところ。映像ではそんなにすごく長い階段という印象はなかったですが、実際は結構なもの。ビッグランチの話をしたのは階段の上の方だったので、グリコの終盤だったことがうかがえます。

「ばーんっ!」

諏訪赤十字病院

作中でもしっかりと名前が映っており、マップアプリでも間違いなく検索できるのがここ。とはいえ敷地が広いのでこのピンポイントの場所を見つけるのは結構大変。敷地の北側、日赤病院前の交差点を東に入ったところにあります。
黒川さんの熱演に胸が締め付けられる名シーンです。ペットボトルを握るバリバリという音、何か言いたいけど言葉が出てこない、湊の苦悩が伝わってきます。遅めの時間に訪問できたのもよかった。

「湊の脳は豚の脳と入れ替わってるんだよ!」

マンホール

映画「怪物」の一番いいシーンの一つであるマンホールのシーン。ずっと小さい川を挟んで狭い道が続いています。
このあたりもガチ住宅地なので朝も早くからスマホ片手にニヤニヤと歩き回るのは少し申し訳ないという気持ちになりました。
マンホールは工事された後でしたが周辺の風景はそのままでした。

左奥から湊が、右手前にうなり笛を回す依里
星川くん、何してるんだろ。靴はいてない…
依里「だしてあげられないよー」
依里「さけどころうえだの自販機でコーラ買ったことある?」

平温泉

湊と依里が自転車に乗ってさーっと通り過ぎる数秒ぐらいのカットですが妙に目に残るインパクトのある建物ですね。
Googleマップで検索すると別の平温泉が出てくるので要注意。

地元の方専用らしいです。

富士見駅

トンネルがあるのは上諏訪から3駅離れた富士見駅からさらに少し離れたところ。
富士見駅は基本的に1時間に1本というダイヤなので実際にロケ地を見に行くときにはここが肝になってきます。車を借りても止めるところはありません。
道中、道は結構整備されているものの、見れるものは限られているので覚悟が必要です。

風情のある駅舎
道端に落ちていたクルミの殻
依里「行き止まりっぽい…」
立ち入り禁止です。危ないからね。
反対側から。こちらは上りやすそう。撮影の時はこちらを使ったのかな?

残念ながらトンネルの反対側(暗いのを怖がる男はモテないよ、のところ)には行き方がわからず…事前リサーチ不足でした。

広丘駅

城北小学校の割と近くにある麦野家と異なり、星川家のロケ地は広丘駅が最寄となります。塩尻をまたいで路線が変わることもあり、ガラッと風景が変わります。それもなんだか星川家の異質さを感じる一つになっているのかなと思うとロケ地選びって重要なんだなと感じます。上諏訪周辺と異なり平たんな道が続き、心なしかモダンなお家が多い印象を受けました。
星川家は事前の情報ではモデルルームだということだったので割とジロジロ見ても差し支えないかなと期待していったのですが、なんと既に入居されておりました。表札にお名前が。さすがに実際に住まわれているお家の目の前で写真を撮るのは・・・とこちらも遠景から。
えっ、っていうかそうか星川家に住むとかそういう事も可能だったわけか…!?
星川家に別の人が住んでいると考えると、グッド・バッド両方の「その後」を想像してしまいます。

早織「湊のお友達だよね」
依里「はいっ!」

余談

上諏訪、いい所でした…
温泉地なんですね。映画では全くその情報が出てこなかったのが、元は違う街をモデルにしていたからというのもあるかもしれませんが、情報を捨てるというのも作品作りには大事なのだろうなと思いました。
早織のクリーニング店や橋のある岡谷地域やかなり高所にある立石公園には行けなかったので、また4月~5月ぐらいに今度は映画と同じ季節を味わいに行けたらいいなと思います。

マンホールの近辺から続く川。あちこちに鴨がいてほっこり。
朝晩は氷点下になる諏訪湖はしっかり結氷していました。


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