2023年4月の音楽
この月は、40代の自分の目線で20代の自分を俯瞰して見ているような感じで音楽を選んで聴いてかけていた。
ブラジルの沼に落ちていく前の自分は、音響派であったり、変なヒップホップだったり、とにかくギヤーという感じのものであったり、生活創庫にいたこともあってか、広く浅く偏っていたと思う。おじさんになってようやく消化できたのかもしれない。
ALBAMA SHAKES / SOUND&COLOR
アラバマシェイクスはピーターバラカンのラジオで聴いたのが最初だった。え?コーネリアス?と思うような音響の沼からいきなりぶっとい声。レンタルでリッピングしたものをずっと聴いていたが、聴きすぎてとうとう中古で買った。ヤズカルマ君とスモールサークルオブフレンズのイベントRELAX’Nでかけさせてもらった。SOUND&COLORの後にコーネリアスのDROPをかけるのが好き。(2月の珈琲ボタンでもかけている。)
tortoise / TNT
トータスは大学生のときの唯一の友人の勧め、SPACESHOWERTVでライブを見た、GREAT3の片寄氏のレコメン、が聴きだしたきっかけだった。シカゴ音響派は自分のブラジル沼への入口でもあった。中津川のtocoro burgerでのイベントwatersideでドラムの丹羽くんとDJでセッションしたときの1曲目がこのアルバムのTen-Day Intervalという曲。丹羽くんは自分の選曲に相当困惑したそうです。でも結果すごいもんが生まれた空間でした。
Gustavo Infante / Passaros
音響派耳でまた40代で辿り着いた音響もん。ひりひりとぼんやりと延々と聴いていられる。サムゲンデル交流のあるこの人やファビアーノドゥナシメントやセッサやらアメリカに渡ったブラジル人はエキセントリックで音の奥行きが深い。RELAX’Nでは、ドン引きさせ笑、watersideはスリリングなセッションへのスイッチを入れさせてもらった。今のところ、聴くのもかけるのも非常に多用している。
Jay Dee aka J Dilla / Welcome 2 Detroit
ディラはリアルタイムではそんな聴いていなかった。と言いたいが分かっていなかっただけで、アレもディラだしコレもディラというくらいソウルクエリアンズは当時聴いていた。おじさんになって、ジェフパーカーやロウレンソヘベチスやはたまたアルトゥールヴェロカイでディラに興味を持ち出して聴きだしたが、これは46歳の誕生日に妻に買ってもらった。家事しながら聴いてたSpotifyでふわっと流れたRico Suave Bossa Nova。アジムス?と思って画面みたらディラ?演奏アジムスだなと思って調べたら、タンバトリオをサンプリングして作った曲に、アジムスが感銘を受けて生演奏で作った曲とな。すごくいい話で気に入って、watersideはこの曲メインで構成を考えた。
これの後にハンクモブレーのアレをかけるのが好き。
4月について
楽しい思い出になった46歳最初の月だった。