夏の物置の温度を考える
イナバ物置はそのままだと、夏の日中は室内が地獄になるので、天井にはグラスウール断熱材、壁面にはスタイロフォームを仕込んでました。
3Dプリンタで作った壁掛け収納
去年、壁掛け収納を3Dプリンタで作って物置に設置してました。
PLAでは変形してしまった
夏の終わりに様子を見てみると、こんな感じに変形してしまっていました。
去年の夏の物置内の気温は50℃近くまで上がっていたようです。
PLAの荷重たわみ温度は50℃台が多いですが、物置内の気温が同程度まで上昇してしまったことで、ビットのような重いものをセットしたところほど大きく変形してしまいました。
PETGで印刷してみた
PETGの荷重たわみ温度はおよそ70℃とのことでしたので、今年の夏前にPETGで印刷したものに差し替えておきました。
※ちなみに、同程度の荷重たわみ温度のフィラメントにはABSなんかもあるのですが、ABSの場合は紫外線に弱いため、直射日光の当たる可能性のある物置では採用しないことにしました。
今年の8月は50℃を少し超える日が何日かあったようです。
2024/8/31時点のPETGで作成した壁掛け収納の様子はこちら。
設置時点からほとんど変化が見られません。無事今年の夏を乗り切った模様です。
壁掛け収納の3Dモデル
今回使用した壁掛け収納の3Dモデルはこちらで販売してます(1品100円)ので、よろしければどうぞ。
物置内の温度を把握する
センサデータを蓄積する
今回の気温の測定結果には、以前作って運用してたこちらのシステムで蓄積してたデータを使用しました。
環境センサ(気温、相対湿度、気圧)と送信機は壁面に設置してました。
フリクションペンの簡易サーモラベルを使う
もっと手軽に、高温になっていたかどうかを判断するにはフリクションペンをサーモラベルとして使用するという方法があります。
フリクションペンはおよそ60℃で透明になるとのことです(-20℃で放置するとまた色が戻るそうです)。
こちらを天井、壁3面、シャッター面に貼り付けてみましたが、シャッター面だけラベルが白くなっていました。
シャッター面には断熱材を施すのが難しかったので放置してたのですが、この面が高熱になっていたことが物置内の気温が50℃を超えてしまった原因の一つとして考えられます。
電動工具のバッテリーを安全に保管する
物置内には電動工具用にマキタのバッテリーなんかも置いていたのですが、50℃を超える場所での保管はバッテリ劣化の原因になり、発煙、発火の恐れになるとのことでした。
https://www.makita.co.jp/product/files/882081-4.pdf
さすがに50℃を超えたから直ちに発火するような設計はしていないとは思いますが、念のためエアコンのきいた母屋のほうに移動しておきました。
とはいえ、物置内に他の工具類と一緒にバッテリーが置いてないのは何かと不便なので、シャッター面の断熱も何かしら考えておかないといけないですね。