10/9 金利サイクルと米株価
こんばんはアトレです。
今日は金利のサイクルについて考察します。初心者から中級者向けに書いておりますので、できる限り易しい説明を心掛けます。
1.金利サイクル
金利サイクルとは、金融相場、業績相場、逆金融相場、逆業績相場の順を指しており、前二つは株価を押し上げ、後ろ二つは株価を押し下げるとざっくり考えたらよいと思います。
このサイクルは以下のサイトなどで詳細は見てみてください。
相場サイクルについて分かりやすく解説! | たけぞうと学ぶ株の世界 (takezo50.com)
現在がどの局面にあるか?これは実は人によって解釈違ったりしますが、一般的にはFRBが利上げを継続している間は「逆金融相場」です。金利を上げる事で強い経済とインフレを冷やそうとしているので当然ですね。
そして、この後やってくるイベントが中間反騰、逆業績相場です。
2.中間反騰
中間反騰のイメージは利上げが終わり、インフレも収まる傾向が出ている状態で、一時的に高金利から解放された抑圧からの解放と、インフレ低下による将来の利下げ期待から株価は上がりやすくなります。
逆金融相場では金利が上がる事でPERが下がりやすくなり、逆業績相場では業績悪化する事でEPSが下がるのですが、その丁度間の期間で、「株価にとって心地よい」感じになります。
以下は、2004年~2009年のFF金利(青)とナスダック100(QQQ、緑)を表したものです。以下のように読み解くことができます。
①株価が上昇する業績相場
②金利の影響で株価が下落
③利上げ停止期間中に株価は急反発(中間反騰)
④経済が耐えきれず、FRBが利下げ(株価は急騰から急落)
そして2000年ITバブルのころが以下の通り。
青線がFF金利、赤線がナスダック100で、黒のラインが利上げ停止時点です。やはりこの付近で小さな反発(中間反騰)が見られますが、この時は長く続かず、ナスダックは利上げ停止後数か月で大幅に下落しています。つまり、この時は金利に耐えられなくなり、中間反騰のパワーがかなり弱かったことが分かります。
そのほかに90年代の中間反騰も調べた結果、以下のようにまとめました。
①中間反騰は2度目は無い(金融引き締めの途中に起きるので、基本再反発は起きない)
②中間反騰は利上げ停止後に来るが、リセッションよりは半年~1年くらい前に来る。
③リセッションは株価の暴落と共に来るパターンと、暴落の途中で来るパターンがある。つまりリセッションと株価の下落はタイミングがずれる事がある。
3.現在の株価推移
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