5/5 さあ、あの指標が株価を動かすかもよ
こんばんはアトレです、本日の扉絵はエマ・ワトソン感のある美女にてお送りします。白目の面積の広い人は素敵に映りますね。
先週の経済動向はなんと言っても為替介入でしたね、神田財務官の「ニヤニヤが止まらない」という言葉のお手本のような顔がたまりませんでした。
私自身も知らなかったのですが、為替介入というのは祝日を狙ってやってくることが多いようですね。理由は出来高が少ないので少ない資金で為替を大きく動かせるため。
普段、貿易や海外M&Aでは当たり前ながら国際送金が頻繁に行われます。つまり、日本の営業日には日本の会社が米国からドルで品物を買う為に円をドル転して購入する、或いは日本の商社が米国の会社に販売した商品代をドルで受け取り、売上計上するために円転する。このような業務が頻繁に行われております。当然ながら、日本の営業日に最も円の動きが激しくなるので出来高が増えます。
つまり、日本の祝日であれば、日本の銀行が休日ながら為替マーケットはOpenな状態なので、出来高は半減し、為替介入するには絶好の機会です。
そんな為替介入ですが、どうやら一定のルールもあるようです。国際通貨基金であるIMFによると、以下のようなルールがあります。
3.(為替介入の)頻度と実行について
●各国は外国為替への介入が可能であるがいくつかの制限を設ける
●IMFルールによると、各国は6か月の内に3回までの介入が可能。
●各介入回は、3営業日以内に行うこと。
●上記以上の(介入が)必要な場合、当該国はIMFの認証を得る事。
という事です。今回の介入で言えば、
●初回4/29(祝日)のAMに実施、二回目は5/1の深夜に実施。営業日ベースでは4/30、5/1、5/2が既に経過しており、基本的には3営業日以内のルールを満たしているので、初回シリーズの為替介入は完了と考えてよいかと思います。
●もしここから2回目シリーズの為替介入を行う場合は3回しか撃てない弾の2発目をもう打つことになります。これは極めてリスクが高く、同じく3営業日が経過した後に、安心した投資家のドル買いの応酬に合う事になるでしょう。(2発目の弾は数か月は温存したいのがセオリー的な考え)
また、既に1ドル=160円の最高値から8円近くも円高に傾けたので(過去の為替介入では8円の値動きが最大)、一定の成果はあったと思います。タイミングも初回を祝日の出来高が少ない時間帯に実施し、2回目をFOMCの直後という日本から出来高が少なく、且つハト派的なFOMCに合わせて行う事で効果てきめんという完璧なタイミングでした。丁度今週は米国で為替を動かすイベントが少なく、介入を行う必要性も薄いかと思われます。
株価を動かす指標について
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