ATEEZ BREAKS THE WALL
BY FARISIA THANG
2023.09.25
たとえ一時的な名声のピークであったとしても、自分の足跡を残そうとするアーティストが目まぐるしく入れ替わるこの世界でーATEEZは、より永続的なものを求め、自分たちのペースで進むことを選択した。しかし、それを野心の欠如と勘違いしてはならない。
The octetーホンジュン、ソンファ、ユノ、ヨサン、サン、ミンギ、ウヨン、そしてジョンホの8人はを結成してから5年が経とうとしているが、彼らの揺るぎない勢いはいまだに衰えていない。
むしろ、このファイティング・スピリットが彼らの成功の核心を物語っている。グループ結成前、ホンジュン(後にATEEZのリーダーとなる)は練習生になりたいという手紙とサンプル・ミックステープを会社に送った。
そしてATEEZが世界にデビューする前、8人のメンバーはサバイバル・リアリティ番組に参加していた。何度も何度も、彼らは皆、強い目的意識だけを頼りに前進しなければならなかった。
彼らの曲『One Day At A Time』で歌われているように、"We go up top / No this ain't luck / They can all try but they never break us ever"(僕たちがトップに立つんだ/いや、これは運じゃない/彼らは皆、挑戦はするけれど、決して僕たちを壊すことはできない)
運もあちこちに影響しているかもしれないが、彼らの成功は彼らの努力と決意によるところが大きい。
3度のワールド・ツアーと9枚のミニ・アルバムを持つ彼らは、一貫したディスコグラフィとカリスマ的パフォーマンスのバランスを早くからマスターしている。彼らの振り付けー表現力豊かでユニーク、そして彼らの歌は力強くて正直。メンバーのホンジュンとミンギがほぼ全曲の作詞に参加しており、親近感と信憑性がすべての感情と歌詞を支えているようだ。
ATINYと呼ばれる彼らのファンが、彼らとのつながりを強く感じる理由も、このリハーサルなしの誠実さにあるのかもしれない。
9枚目のミニ・アルバム『THE WORLD EP.2 OUTLAW』は、ATEEZの過去のアルバムの自然な進化形である。これは彼らのこれまでの旅の集大成であり、個性的で人生よりも大きなビジョンなのだ。
あなたにとって音楽とは?キャリアという形以外で、音楽があなたにとって重要なのはなぜですか?
サン
音楽は僕にとって親しい友人のようなものです。厳密には僕の仕事かもしれませんが、音楽の重要性は、雰囲気を作り出し、他ではあまり感じられないような風景に豊かさと意味をもたらす能力にあります。それはとてもポジティブな豊かさの形です。過ぎ去った日々も、音楽があれば深みや意味があるように感じられます。
デビューしたのは5年ほど前ですが、その頃、音楽やパフォーマンスのどんなところが好きで、今は何が好きですか?
ヨサン
5年前は、そのすべてがとてもエキサイティングに感じられ、音楽と演奏のすべてが本当に大好きでした。これは僕の夢であり、それがすべて叶いつつあったので、どの一瞬一瞬も幸せでいっぱいでした。5年前、夢に向かって走っていたとしたら、今はATINYのために走っています。その中で僕のお気に入りの部分、そし最高の部分であるのもATINYです。
現在のワールドツアーは「THE FELLOWSHIP : BREAK THE WALL」と名付けられています。どのような音楽を作り、この業界にどのような影響を与えたいと考えていますか?
ユノ
ATEEZとして音楽を作るとき、その多くはATINYとの関係、そして一般的な音楽愛好家たちとの関係を中心に展開されます。障壁などまったくなく、音楽を通じてコミュニケーションをとり、彼らに近づきたいという願望があります。ある曲は安らぎを味わいたい人に語りかけ、またある曲は慰めや活力を与えたい人とつながります。僕たちはリスナーとつながるために、音楽で距離を越え、"壁を破る "ことを望んでいます。
最近のアルバムとツアーは、あなたにとってどのようなチャレンジになったと感じますか?これまでにどんなことを学びましたか?
ウヨン
最近のアルバムでは、自分たちのまったく違った面を見せることができました。ワールド・ツアーについては、困難というよりも、多くのATINYに会い、数え切れないほどの素晴らしい思い出を一緒に作るという素晴らしい機会に恵まれたことです。何よりも、どんなレッスンも、どんな瞬間も、僕たちにアーティストとして学び、成長するチャンスを与えてくれました。
曲作りをするとき、集中力を高めてより自由に創作するための儀式やルーティンはありますか?
ミンギ
時間がいくらあっても足りないと思うから、思いついた言葉や考えをメモしておくタイプなんです。これらの言葉や考え方は、後で音楽制作に行き詰まったときにとても役立ちます。
これまでに書いた曲の中でお気に入りの曲とその理由を教えてください。
ホンジュン
3つあります。「Good Lil Boy」歌詞がATEEZっぽくて、曲を聴いて歌詞に集中すると、メンバーのことをよく考えてしまいます。それから「From」この歌詞はデビュー前に書いたものだけど、今ATINYに言いたいことがたくさんあって、それはすでにこの曲の中に書き込まれているんです。最後に、「If Without You」ATINYのことをよく思い出します。
私の好きな歌詞のひとつは、あなたの曲『UTOPIA』の中で「夢だけど、真実は/みんなに笑われてもやめられない」と歌っているところです。ATEEZというグループを象徴する歌詞だと思います。このような歌詞を書き、ステージで歌うことは、あなたにとってどのような意味があるのでしょうか?
ホンジュン
歌って踊って生きている僕たち8人にぴったりの曲で、それが僕たちのすべてです。この歌詞は、僕たちのパフォーマンスに対する真摯な姿勢を表しています。
この先どんなことがあっても、ATINYの前でひたむきに歌って踊る僕たちの姿が描かれています。この歌詞は、僕たちの過去、現在、そして未来の決意表明なのです。
また、あなたの曲の多くは、困難な状況でも決してあきらめず、夢を見続けるようファンを励ましています。あきらめそうになったとき、何があなたを支えてくれますか?希望をもたらしてくれるものは何ですか?
ウヨン
ATINYは最大の原動力です。ある種の慰めや励ましがあります。僕を信頼し、待ってくれて僕を好きで、僕を支えてくれる人たちがいることを知ることで、僕は力を得ることができます。
ATINYは歌詞に惹かれてあなたの曲をよく聴きます。『One Day At A Time』の中で、あなたは自分の成功はいかにして勝ち得たもので、運だけではないということを語っています。あなたの個人的な旅に関して、この意義について詳しく教えてください。
ヨサン
僕たちは本当に多くのことを注ぎ込みました。信じられないほどの汗をかきました。研修生だった僕たちは、湿気で鏡が曇るまでダンスの練習をし、地下のリハーサル室では一日中、歌やボーカルの練習をしていました。僕たちは学生時代の思い出を作るよりも、遠い未来の思い出に向かって走りました。デビュー後、僕たちはアーティストとしての新たな責任と理解を背負い、ステージですべてを出し切り、ATEEZの名前を世に広めるために明日をも知れぬパフォーマンスをしました。ひとつひとつのスケジュールを全力でこなします。
ステージでパフォーマンスしているとき、違う自分がいると思いますか?どんなふうに?
ユノ
舞台の上では、表情も動きも含めて、間違いなく強くなりました。ステージに立つと自信がつきます。だからといって、日常生活に自信がないわけではないのですが、ステージ上では、演技に集中するあまり、自分でも驚くような高まり方の違いがあります。舞台以外の日常生活では、僕はとてものんびりしているし、居心地がいいです。
これまでのキャリアで学んだ最大の教訓は何ですか?
ソンファ
メンバーと一緒なら何でも可能だと感じるようになりました。また、誠意をもってファンに愛を伝えれば、多少時間がかかっても必ず届くということも学びました。
今後、どのようなジャンルに挑戦してみたいですか?
ミンギ
パンク・ロックやポップ・パンクのような自分なりのスタイルに挑戦したいとは思っていますが、あまりジャンルを区別していないので、いろいろなジャンルから必要な要素を取り入れるようにしています。
ATEEZの一員となったことで、人としてどのように変わったと感じますか?
ソンファ
だいぶ我慢強くなったと思います。最近は、我慢したり、耐えなければならないことが多くなったように感じます。それでも最近は、嬉しいときは笑いたいし、落ち込んでいるときは悲しみたい。ごく当たり前の、基本的なことのように思えるかもしれないが、僕はそれを我慢せず表現していきたいと思っています。
今の自分をどう見ていますか?もっと多くの人に自分を知ってほしい、見てほしいと思う部分は?
ウヨン
簡単に言うと、僕は野心的すぎるように見えるかもしれませんが、時間がかかっても素晴らしいアーティストになれると信じています。
半年後、5年後を考えたとき、あなたが自分に課した目標は何ですか?
ヨサン
半年後の僕の目標は、ATINYの声援やサポートとともに、さらに大きな舞台で素晴らしいパフォーマンスを見せるチャンスを得ることです。5年後の目標としては、メンバー、KQファミリー、そしてATINYと、いつでもどこでも幸せでいたいですね。
ATEEZがK-POPとK-POP業界に対する世界の見方をどのように変えたいですか?
ホンジュン
正直なところ、現在のK-POPに対する世界的な認識は、先輩たち、先達のアーティストたちの努力の結果、非常にポジティブなものとなっています。僕の心からの願いは、ATEEZがK-POPを長期にわたって大きな影響力を持ち続けるメインストリームカルチャーとして確立することに貢献することです。
デビュー当時の過去の自分にアドバイスをするとしたら?
ミンギ
君はよくやっているんだから、焦らなくていいよ
どんな歌手、パフォーマーとして記憶されたいですか?
サン
一つの時代を代表できるような歌手、パフォーマーになれたら素敵ですね。しかし、一時代を代表するような存在になることで、アーティストという枠を超え、人にポジティブな影響を与えられるような人間になりたいと思っています。
あなたにとって2023年はどのような年でしたか?そして今年の残り数か月に何を望んでいますか?
ホンジュン
今年前半、ATEEZは多くの国のATINYと出会い、共に過ごす機会を得ました。その間、音楽的な面だけでなく、さまざまな面で成長を感じることができました。それだけでなく、ATINYは僕たちにたくさんの瞬間を与えてくれて、とても幸せな時間を過ごすことができました。今年の後半は、彼らが僕たちに示してくれたのと同じ愛情を、歌やパフォーマンスという形でお返しできるようなプレゼントを贈りたいです。ATINYがこれまで見てきたさまざまな素晴らしいパフォーマンスのなかでも、ATEEZを認め、信頼してくれたことに報いたいです。誇れるものをたくさんお見せします。
Photography: Stefan Khoo
Fashion Direction: Jenine Oh
Styling: Rena Kok, Kevin Tew, Jinah Kim, and Chaewon Kim
Hair: Kyunghwan Kim and Jeongsoo Park
Makeup: Seulji Lee and Mi Yeon Song
Set Design: Rena Kok and Kevin Tew
Producer: Rena Kok
Creative Communication: Angela Mach
Special thanks: Young Ho Lee
Photographer’s assistant: Yann Cloitre, Alif, and Rex Teo
Fashion assistant: Chan Jianhong, Justin Neo, Marcus Bai, Ng Jiamin
Set assistant: Chan Jianhong, Justin Neo, Marcus Bai, Ng Jiamin
Furniture: HipVan
Subject: ATEEZ
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元のデジタル雑誌「ELLE Singapore」⬇️