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2024PGAツアー ファーマーズインシュランスオープン


1.日程及び会場

〇日程 2024年1月25日~28日
〇会場 トーリーパインズGC  サウスコース(カリフォルニア州)
〇全長 7765Y(Par72)

2.結果

優勝 マッチュー・パボン  ー13
  (ツアー初優勝)

2  ニコライ・ホイゴー  ー12

T3 ネイト・ラシュリー  ー11

T3 ジェイク・ナップ   ー11

T3 ステファン・イエガー ー11

T6 ケビン・ユ      ー10

T6 ブリュー・ホスラー  ー10

T6 トニー・フィナウ   ー10


3.マッチュー・パボン、第二次世界大戦後フランス人初のPGAツアー優勝

 昨季DPワールドツアー上位10選手に入り、今季のPGAツアー出場を決めたフランスのマッチュー・パボンが出場3試合目で、フランス人初のPGAツアー初優勝を飾りました。
 前半で前日まで首位のイエガーを捉え、トーリーパインズサウスの難しいバックナインを迎えました。
 14H以降は綱渡りのゴルフとなりましたが、14H(Par4)の第3打を寄せたり、16H(Par3)で長いパーパットを決めるなどターニングポイントをことごとく凌ぎ、最終18H(Par5)でバーディーを奪い、栄冠に輝きました。

 女子ゴルフでは昨年、セリーヌ・ブティエが地元フランスで開催されたエビアン選手権でメジャー初優勝、フランス人として3人目のメジャー優勝者となりました。
 今年はパリで3回目の夏季オリンピックが開催され、復活して3回目ゴルフ競技も男女とも行われます。
 この優勝でパボンは母国代表が濃厚なものになりました。

4.欧州勢、リーダーボードを賑わす

 最終日最終組で負けた2人も、なかなかの見どころがありました。
 デンマーク・ホイゴー兄弟の弟ニコライ。持ち前の長打力を生かしたプレースタイルはフィットしましたが、肝心なところで決めきれず首位に1打差の単独2位で終わりました。
 一時は単独首位にいたドイツのイエガー、後半ショットが乱れ2打差の3位タイに終わりました。
 それにしても一時はリーダーボードにヨーロッパの国旗が目立つこともあり、欧州勢の勢いを感じられた試合になりました。

5.日本勢について

〇松山英樹、復調の兆し

 2日目PGAツアー自身初のエースを決め、笑顔が戻りつつある松山。
 一転3日目はボアナのグリーンに苦しむ姿を見せ、5連続ボギーを喫すという嫌な流れになりました。
 しかし最終日、インスタートで後半の4H(Par4)でチップインのバーディーを奪うと最後の4ホールで1イーグル3バーディーでスコアを5つ伸ばし、トータル8アンダーでホールアウトしました。
 来月はシグネチャーイベント2試合行われます。それに向けていい気分で臨める展開に運んできました。

〇久常涼、見せた高い順応能力

 初日の好スタートも、自身初めて回るサウスコースに苦戦はするものの、何とか4日間完走できた久常。
 最終日は5バーディー3ボギーの2アンダー70で回り、トータル5アンダー33位タイで大会を終えました。
 バミューダ芝やボアナ芝など、いろいろな特徴のある芝にも苦労せず、ここまで連続して週末もプレーし続けてきました。
 世界各国を転戦し、いろいろとコースの特徴を吸収して対応していく姿勢、これからも期待できます。
 しかしシグネチャーイベントに出場できる権利がなく、加えてフェニックスオープンも順番待ち状態であることから、この3週間をどう過ごすかが重要になりそうです。

〇蟬川泰果、米3連戦終了

 2日目に盛り返すものの3日目大きくスコアを崩してしまった蟬川。最終日は71で回りトータルイーブンパーの64位タイで大会終えました。
 昨年は7オーバーで大会を終了したので前進はしたものの、まだまだ本人としては納得いかないところがあるでしょう。
 今後はDPワールドツアー出場、と言いたいですが出場順位が低いため、試合に続けて出られるというのも難しいところがあります。
 出る試合で結果を常に求められる現状です。

6.雑感

〇 シェーン・ローリー、自身初めてのアルバトロス

〇 ファーマーズインシュランスとの契約、あと2年

 タイガーの大得意試合でもあるこの大会、先日ファーマーズインシュランスが、この大会を2026年をもって契約を締結するという発表がありました。

 難易度の高いトーリーパインズを舞台にしてきたこの大会。来年以降は規模を縮小して2年開催します。
 新スポンサーが見つかることを、祈るばかりです。


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