【呼び声ドラグナー】《魂の呼び声》を採用したドラグナー紹介
■はじめに
はじめまして、アトシと申す者でございます。
この度はちょっとマイナーな型のドラグナーについて紹介したいと思い、初めての試みではありますがこの記事の作成に至った次第です。
この記事では《魂の呼び声》を搭載したドラグナーについて構築紹介、またその解説を行っています。
ちなみに《魂の呼び声》というのはコレです。
恥ずかしながら、こういったことに不慣れであるため拙い文章ではありますがご容赦くださいませ。
■戦績
現在の実績に関しては、新しく施行された殿堂ルールのCSにて今回のリストを使用し早速ベスト8入りをすることが出来ました。大々的に自慢できる順位ではないかもしれませんが、新殿堂ルールにおいて環境で活躍するデッキとも戦える最低限のポテンシャルを示す事は出来たと感じています。
■ぼやき
ドラグナーと魂の呼び声を組み合わせたコンボ自体は、ドラグナーのクロニクルデッキが発売された当初少しだけ話題にあがることもあったため存在は知っている、という方はいるのではないでしょうか。
しかし現実はハムカツマンから繰り出される超大型ドラゴンや早期閣ループのヤバさに埋もれ、入賞報告はもちろん使っている人すら見かけることがありませんでした(ネットの海をさまよってみましたが入賞報告はショップ大会で一つだけありました)。結果今では完全に空気です。
そして、新殿堂の現在では主流は《ブレイン・ストーム》でドローしつつデッキトップを固定する【ブレストドラグナー】ですが、流行りとは別のギミックで環境に臨みたくなってしまった訳です。
そんなこんなで私は《魂の呼び声》搭載のドラグナーを使っています。
実際使っているうちに【呼び声ドラグナー】ならではの強みが沢山見つかり、CSレベルの大会でも戦えるのではとなりました。
あまりに参考資料が無さすぎて、かなり試行錯誤しましたが大分戦える形になったと自負しています。
新殿堂施行前を含めてもCSレベルでは一切結果が残っておらず、解説記事も最初期の頃の物しか見当たらなかったため「自分が記事出してみてもいいかもな」と。
「新環境で何か新しいデッキを組みたい」、「珍しいデッキタイプで戦いたい」そんな方々に《魂の呼び声》というカードを知ってもらい、【呼び声ドラグナー】というデッキの発展の足がかりになれればと思っております。
※この記事を掲載した時点での構築では、ドラグナー関連の高額カード筆頭《ニコル・ボーラス》と《銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ》は採用されておりませんので比較的組みやすいデッキです。
■注意点等
保険の言い訳です。
○各デッキとの戦い方を記述してはいますが、デッキリストを見ればわかる事であったり、環境レベルでプレイしている方からしたら基本のような事が大部分を占めている可能性が高い点。
○今年はもう参加出来るCSがありませんが、しばらくは継続してこのデッキタイプでCSに参加していく予定です。環境の変化に合わせてリストの変更等あるかもしれませんが、その際は適宜記事の追記をさせて頂きます。
■デッキレシピ
※画像の順番で名称と枚数も記述しておきます。
メインデッキ
《デスマッチ・ビートル》×4
《龍覇 グレンアイラ》×4
《魂の呼び声》×4
《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》×2
《爆龍覇 ヒビキ》×4
《龍覇 ラブエース》 ×4
《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》×4
《"乱振"舞神 G・W・D》×3
《最終龍覇 グレンモルト》×4
《王・龍覇 グレンモルト「刃」》×2
《勝利宣言 鬼丸「覇」》×1
《大樹王 ギガンディダノス》×4
超次元ゾーン
《熱血剣 グリージーホーン/熱血龍 リトルビッグホーン》×1
《無敵剣 プロト・ギガハート/最強龍 オウギンガ・ゼロ》×1
《革命槍 ジャンヌ・ミゼル/聖槍の精霊龍 ダルク・アン・シエル》×1
《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》×1
《始まりの龍装具 ビギニング・スタート/終わりの天魔龍 ファイナル・ジ・エンド》×1
《銀河剣 プロトハート/星龍解 ガイギンガ・ソウル》×1
《覇闘将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ》×1
《爆銀王剣 バトガイ刃斗/爆熱王DX バトガイ銀河》×1
《魂の呼び声》の何よりの強みは、この1枚のみから4ターンキルルートを複数生み出せることです。
しかしメタクリーチャーに対して脆いという弱点も抱えており、にも関わらず少ないながらもネットで見ることが出来るリストは《魂の呼び声》に頼りきった構築が殆どでした。
これでは様々なデッキタイプに勝つことは難しくなってしまいます。
今回のリストでは《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》による対応力の高さと、《魂の呼び声》から繰り出される複数の4ターンキルルートを兼ね備えたものとなっています。
※この記事で使用しているカードの画像は全てデュエル・マスターズの公式サイトより引用させていただいております。
■採用カードの解説
リストに表記した順番で書いていきます。
⚫メインデッキ
初動がそこまで早くないこのデッキの序盤をカバーしてくれるメタクリーチャーです。
このカードが他のメタクリーチャーと比較し優れている点は3つ、「"召喚以外"の方法だけに反応するのでは無く、召喚であってもコストを支払っていなければ反応する」「パワーが高い」「"ガードマン"を持っている」となっています。
特に強いと感じたのは「"召喚以外"の方法だけに反応するのでは無く、召喚であってもコストを支払っていなければ反応する」という点について。
召喚以外の方法である"Jチェンジ"や"革命チェンジ"はもちろん、《異端流し オニカマス》や《洗脳センノー》では止めることが出来ない"G・ゼロ"や"マスターG・G・G"の他《暗黒鎧 ダースシスK》等のコストをちょろまかしている召喚に対しても有効です。
《デスマッチ・ビートル》が有効な現環境で活躍する場面をいくつか挙げておきます。
○【赤緑バーンメア】または【旅路バーンメア】に搭載されている《グレープ・ダール》の"Jチェンジ"や《灰になるほどヒート》から飛び出してくる《バーンメア・ザ・シルバー》を処理することが出来ます。
《バーンメア・ザ・シルバー》自体はスピードアタッカーを持っていないため基本的には即時打点にはなりませんが《せんすいカンちゃん》や《無限合体 ダンダルダBB》の"Jトルネード"の弾として使われることが多く、それを事前に防ぐことで追加のGR召喚へのアクセスをしずらくします。
《ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜》に対しても単純に本体の攻撃を止めたうえで"Jトルネード"の妨害に役立ちます。
○【オカルトアンダケイン】に搭載されている《暗黒鎧 ダースシスK》《百万超邪 クロスファイア》《暗黒鎧 ザロスト》を処理することができます。特に《暗黒鎧 ダースシスK》《百万超邪 クロスファイア》は召喚扱いであるため《異端流し オニカマス》や《洗脳センノー》で阻止することが出来ず、《奇石 ミクセル》は《零龍》の"墓地の義"で破壊されてしまいまうためこれらのメタクリーチャーはあまりに有効ではありませんが《デスマッチ・ビートル》であればこれら全てに反応し除去をすることが出来ます。早期に高コストクリーチャーが盤面に残ることを防げれば《不敵怪人アンダケイン》の"フシギバース"発動を遅らせることが出来ます。
なかなかありませんが一応《煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》も破壊することができます。
○【ブレストドラグナー】に搭載されている《「時空さえも突き抜けろ!」》に対して有効です。
2ターン目で《ブレイン・ストーム》を発動しこのカードをデッキトップに固定し、3ターン目に《爆熱剣 バトライ刃》を装備させた小型ドラグナーをスピードアタッカーにしながら場に出します。そしてデッキトップに固定したもう1枚のドラゴン(またはヒューマノイド)を踏み倒すわけですが、《デスマッチ・ビートル》が場にいる状態であれば《「時空さえも突き抜けろ!」》から飛び出してくる小型ドラグナーを攻撃前に破壊することが出来るため、《「時空さえも突き抜けろ!」》を発動しにくい状況を作り出すことができます。
また《龍世界 ~龍の降臨する地~》による踏み倒しも《∞龍 ゲンムエンペラー》以外であればある程度対応可能です。
4ターン目には攻撃を開始出来るようするため採用しています。
基本的には3ターン目に場に出し《爆熱剣 バトライ刃》または《熱血剣 グリージーホーン》を装備します。
従来の"デイガドラグナー"の動きと同じですが、シールドへの攻撃を仕掛けながら《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》への"侵略"を狙う場合は《爆熱剣 バトライ刃》を装備、盤面制圧を優先したい場合は《熱血剣 グリージーホーン》を装備し《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》への侵略を狙います。
相手の場に《洗脳センノー》がいる場合《始まりの龍装具 ビギニング・スタート》を装備することで、次のターンにコストを軽減した《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》を4コストでこのカードの上に召喚し盤面の展開を続けることが出来ることも強みの1つとして挙げられます。
この《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》の召喚時に《熱血剣 グリージーホーン》を装備すれば除去も行えます。
このデッキの主役です。
宣言する種族は基本的に"ヒューマノイド"です。
※念の為の補足
このデッキには"ヒューマノイド爆"という種族を持つクリーチャーが大部分を占めていますがデュエルマスターズのルール上、"ヒューマノイド"を指定した場合「ヒューマノイド」という種族の名称が含まれる"ヒューマノイド爆"も指定の対象に含まれます。
状況や対戦相手のデッキによってトップに固定するカードは異なりますが、種族宣言とトップへの固定の例をいくつか挙げます。
①
宣言:"ヒューマノイド"
固定内容:上から《爆龍覇 ヒビキ》《勝利宣言 鬼丸「覇」》《王・龍覇 グレンモルト「刃」》
数ある選択肢の中で1番使う固定内容です。
《爆龍覇 ヒビキ》に《爆熱剣 バトライ刃》を装備し、4ターン目に《勝利宣言 鬼丸「覇」》を確定で呼び出すというぶっ飛びムーブです。
そして《勝利宣言 鬼丸「覇」》の能力による"ガチンコ・ジャッジ"には《王・龍覇グレンモルト「刃」》のコスト9で挑めるため、高確率で追加ターンを得ることが出来ます。
さらにこの場合《爆龍覇 ヒビキ》《勝利宣言 鬼丸「覇」》《爆熱天守 バトライ閣》という盤面で追加ターンを迎えるため、強力な追撃が容易に出来4ターンキルをねらいやすくなっています。
追加ターンを獲得しながらの攻撃方法なため、《終末の時計 ザ・クロック》が採用されているデッキに対しては特に有効な固定内容となります。
②
宣言:"ヒューマノイド"または"ドラグナー"
固定内容:上から《爆龍覇 ヒビキ》《王・龍覇 グレンモルト「刃」》《最終龍覇 グレンモルト》
クリーチャーの数で押し込みたい場合に使う固定内容です。また、①のムーブを狙った際に《勝利宣言 鬼丸「覇」》がデッキに無かった場合は②のムーブにプラン変更することが多いです。
流れとしては
《爆龍覇 ヒビキ》召喚、《爆熱剣 バトライ刃》を装備
↓
《爆龍覇 ヒビキ》のアタック時《王・龍覇 グレンモルト「刃」》を踏み倒し《爆銀王剣 バトガイ刃斗》を装備
↓
《王・龍覇 グレンモルト「刃」》のアタック時《最終龍覇 グレンモルト》を踏み倒し《銀河剣 プロトハート》を装備、さらに《爆銀王剣 バトガイ刃斗》が《爆熱王DX バトガイ銀河》へ龍解
↓
《爆熱王DX バトガイ銀河》のアタック時追加でドラゴンの踏み倒しを行いながら、残りのシールドを全てブレイク
↓
この時点で2回攻撃が可能且つ除去耐性を持った《最終龍覇 グレンモルト》のアタックが控えているためそのままプレイヤーへダイレクトアタック
③
宣言:"ヒューマノイド"
固定内容:上から《爆龍覇 ヒビキ》《最終龍覇 グレンモルト》《勝利宣言 鬼丸「覇」》
①と②を組み合わせたような固定内容です。
流れとしては
《爆龍覇 ヒビキ》召喚、《爆熱剣 バトライ刃》を装備
↓
《爆龍覇 ヒビキ》のアタック時《最終龍覇 グレンモルト》を踏み倒し《爆銀王剣 バトガイ刃斗》を装備
↓
《最終龍覇 グレンモルト》のアタック時《勝利宣言 鬼丸「覇」》を踏み倒し、さらに《爆銀王剣 バトガイ刃斗》が《爆熱王DX バトガイ銀河》へ龍解
↓
《爆熱王DX バトガイ銀河》のアタック時追加でドラゴンの踏み倒し、または《勝利宣言 鬼丸「覇」》による追加ターン獲得を行いながら残りのシールドをブレイク》
↓
まだ攻撃を行っていない《爆熱王DX バトガイ銀河》または《勝利宣言 鬼丸「覇」》でアタック時能力を使いながらダイレクトアタックを仕掛ける
↓
仮にダイレクトアタックまでいけずとも追加ターンの開始時に《最終龍覇 グレンモルト》に《銀河剣 プロトハート》を装備し、《爆熱天守 バトライ閣》の効果も発動させながら複数体の大型クリーチャーで追撃を仕掛ける
上振れ時にはこのリストにおける最大火力を出すことが可能ですが《最終龍覇 グレンモルト》でシールドを3枚割った時に《勝利宣言 鬼丸「覇」》を除去されてしまったり、《勝利宣言 鬼丸「覇」》による追加ターン獲得に不安が残るため安定性に欠ける固定内容でもあります。
しかし除去トリガーが飛んでこない相手には《勝利宣言 鬼丸「覇」》の追加ターンを獲得せずともダイレクトアタックまでもっていくことが出来ますし、低コストカードがデッキを占めている相手に対しても有効な場合はあります。
また、自分の場にアタック可能な《爆熱剣 バトライ刃》を装備したクリーチャーがいる場合には固定内容を、上から《最終龍覇 グレンモルト》《勝利宣言 鬼丸「覇」》《王・龍覇 グレンモルト「刃」》とすることで上記と同じムーブをしながら追加ターンの獲得難易度を下げることが出来ます。
④
宣言:"ジャイアント・ドラゴン("ジャイアント"でも可)"または"不死樹王国"
固定内容:《大樹王 ギガンディダノス》 のみ
条件:アタック可能なクリーチャーに《爆熱剣 バトライ刃》または《爆銀王剣 バトガイ刃斗》が装備されていること
相手の手札を吹き飛ばしたい時に使います(例えば【ナウ・オア・ネバー ループ】などに対して)。
また《大樹王 ギガンディダノス》を除去する手段が少なく、このカード1枚で身動きが取りにくくなるデッキ(バーンメア系統)に対しても使う場合があります。
①や③のムーブで追加ターンを獲得した際もう1枚手札に《魂の呼び声》があれば、④の固定を行うことで《勝利宣言 鬼丸「覇」》による更なる追加ターン獲得をより確実な物に出来ます。
⑤
宣言:"ビートジョッキー"や"スピリット・クォーツ"など
固定内容: 《"乱振"舞神 G・W・D》や《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》
ムーブとしてかなり弱いため、無理やりにでも除去カードを持ってこないといけない場合にのみ使います。
これら以外にも装備するドラグハートを変えたり順番を入れ替えることで様々な攻撃手段を選択することが出来ます。
弱点として《魂の呼び声》を発動した返しのターンにメタクリーチャーを出されてしまうとプランが崩壊する場合があるので注意してください。
事前に《爆熱剣 バトライ刃》のアタック時能力を発動可能にした状態で《魂の呼び声》を発動させることで、より安全に攻めることが出来ます。
《極幻空 ザハ・エルハ》や《希望のジョー星》、《卍新世壊卍》を剥がすのはもちろん、相手のメタクリーチャーを除去することにも使えます。
一応除去トリガーとして使える場面もありますが除去可能な範囲がかなり心もとないのと、2枚しか採用していないため防御手段として使う場面は限られています。
が、相手が攻めきれなかった際の"スレイヤー"もちアタッカーとして特攻による除去や、カウンターを仕掛けられる強みもあります。
このカードがあるからこそ《魂の呼び声》が強いのです。
すぐに攻撃できる侵略元になったり、ドラゴンを捲るのが仕事です。
やれることが無い時に《爆熱剣 バトライ刃》を装備してワンチャンを狙うだけでも勝ってしまうことがあるのが恐ろしいところ。
ドローソースとしても使え、《爆熱天守 バトライ閣》を龍解させる条件を達成しやすくする役割もあります。
このカードを横に添えながら《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》の"侵略"を行うことで大量のドローが行えたり、ドローをしながら進化元になったりと潤滑油として便利なカードです。
最近はめっきり採用が見られないこのカードですが【呼び声ドラグナー】をより強力なデッキへと昇華させるキーパーツとなると考えています。
《魂の呼び声》をメインギミックとして戦う前提で組まれたデッキはとにかくメタクリーチャーに弱い、というのが最大の悩みどころだと感じていました。
「デッドマン型のドラグナーならメタクリーチャーがいても比較的強気に戦えるんだけどなぁ、、、じゃあ混ぜればよくね?」てな流れで採用しましたが、改めてこのカードの適応力の高さを実感しました。
使い方としては初期のドラグナーと特に大きな違いはありませんが一応いくつか書いておきます。
相手の場にメタクリーチャーがいる場合、《熱血剣 グリージーホーン》を装備したドラグナーで除去したいクリーチャーに攻撃、このカードへ侵略をし《無敵剣 プロト・ギガハート》を装備することで相手のメタクリーチャーからの除去を免れながら盤面展開することが出来ます。
ドラグナー全般が苦手としている《希望のジョー星》や最近再び採用率が高くなってきた《DG-パルテノン〜龍の創り出される地〜》に対しても有効です。
このカードは、侵略元と場に出すドラグハートに文明の指定が無いため《希望のジョー星》の影響を受けず、装備したドラグハートウェポンの龍解は場に出すクリーチャーの数にカウントされないため《DG-パルテノン〜龍の創り出される地〜》の影響もうけずらくなっています。
一見防御面に不安がありそうなこのデッキですが、《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》が複数枚装備したドラグハートウェポンを龍解させることで《聖槍の精霊龍 ダルク・アン・シエル》や《終わりの天魔龍 ファイナル・ジ・エンド》のような強力なブロッカーを展開出来るため、想像以上の耐久力を持ち合わせています。
また《魂の呼び声》からのムーブに組み込むことで、追加ターンを獲得した際の打点強化やダイレクトアタックまでに必要な攻撃の回数を減らすことも出来るため、他のムーブのノイズになりにくいと感じました。
【呼び声ドラグナー】はメタクリーチャーを苦手としているので重宝します。
事前に《爆熱剣 バトライ刃》を装備したクリーチャーを場に置いておけば、このカードでメタクリーチャーを除去した次のターンにすぐ《魂の呼び声》からのムーブに繋げることも出来ます。
【赤白ヴァイカー】のような小型クリーチャーを並べてくるデッキに対しても有効な場合が多いです。
こいつを出しておけば大体何とかなります。
マナに置いた時の色としても優秀で、このカードをマナに置けると《龍覇 グレンアイラ》を3ターン目に召喚しやすくなります。
《終わりの天魔龍 ファイナル・ジ・エンド》が場に出せていればコストを支払っての召喚も十分現実的なため、《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》からの盤面展開を狙う場合は手札にキープしておくという選択肢も生まれます。
基本的には《魂の呼び声》からのムーブで使用します。
《爆銀王剣 バトガイ刃斗》を装備させることがほとんどですが、龍解した状態の《熱血龍 リトルビッグホーン》や《終わりの天魔龍 ファイナル・ジ・エンド》を直接場に出せるということも覚えておくと役に立つことがあるかもしれません。
4ターン目に出てきてずっと俺のターンをします。
"ヒューマノイド"持ってるの偉い!
ビマナ系統に対してこのカードを出しながら詰めに入ることで、手札に抱えている"ニンジャ・ストライク"持ちのカードを吹き飛ばしたり、ループデッキに対してはキーパーツをマナに送らせることで安全なフィニッシュへと繋げることが出来ます。
出しただけで詰むビートデッキが多いのも◎。
⚫超次元ゾーン
特にメタビート系統のデッキに対して有効です。
盤面の取り合いで重宝します。
龍解後は相手のシールドに攻撃せずとも《爆熱天守 バトライ閣》の能力を発動させることも出来るクリーチャーとして、ボードアドバンテージの獲得に貢献してくれます。
《異端流し オニカマス》のような、効果で選べないクリーチャーを除去することも可能なのは他には無い強みでもあります。
《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》にメタ貫通能力を与えるのが主な役割です。
シールドに攻撃する際は、ターン終了時に龍解するドラグハートウェポン達を安全に龍解のタイミングまで場に留まらせるという役割もあります。
《熱血剣 グリージーホーン》と共にメタクリーチャーを蹴散らしに行くも良し、シールドを削りながら安全な展開を狙うも良しです。
龍解後の能力は、シンプルながらも単純に大型クリーチャーとしての役割を果たしてくれます。
《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》からおまけのように出てくるにしては破格のカードです。
お互いに攻撃しあう場面ではこれ以上ないくらいの存在感を発揮します。
《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》が防御面でも厄介なカードなのは、このカードの存在が大きいです。
ウェポン面は相手のブロッカーを1体無力化しながら攻撃を通したい時に使ったり出来ますが、基本的には《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》の"侵略"時に装備しそのまま龍解を狙います。
龍解後はこのカード1枚で最大3体の攻撃を止めることができる強力なブロッカーとなります。
実はこのカードが殿堂カードに指定されてしまったために、《魂の呼び声》からのムーブが大幅に制限されてしまっています。
《爆熱剣 バトライ刃》におまけのように付いている"アタックされない効果"のおかげで、小型ドラグナーを場に残した状態で《魂の呼び声》を発動させる確実性のあるムーブも取りやすくなっています。
細かい能力が盛りだくさんの万能カード。
《ヘブンズ・フォース》が使えなくなってしまった今では、最初にこのカードを場に出して小型ドラグナーを展開していく…といった流れも狙いにくくなってしまいましたが、龍解のしやすさとコスト軽減能力は変わらず強力です。
《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》との相性も良く、守りを固めながら大型クリーチャーを展開出来ます。
このカードのおかげで《最終龍覇 グレンモルト》の召喚を視野に入れた戦術をとることも出来ます。
基本的には《最終龍覇 グレンモルト》に装備して除去に耐性のある連続攻撃クリーチャーとするために使用します。守りの薄い相手に対してはこれだけで攻めきれる場合もあります。
また、このカードを装備しておりまだ攻撃を行っていないクリーチャーをダイレクトアタック要員として場に置いておくことで、《ホーリー・スパーク》や《アイド・ワイズ・シャッター》を貫通しながら攻撃を通すことが出来るようになります。
最後の詰めとして使うことが多いのであまり龍解後するタイミングはありませんが、龍解後は2回攻撃を持っているため《爆熱天守 バトライ閣》との相性も良く、質の高いアタッカーとして運用が可能です。
盤面の取り合いをしている時に大きく活躍してくれます。
また、横に《熱血龍 リトルビッグホーン》が出ていれば即座に龍解を狙うことも出来ます。
除去に使った後は防御札としての活躍も見込める上に、追加のアタッカーとしても運用しやすいため隙が少ないカードです。
基本的に《魂の呼び声》からのムーブに使用します。
デッキトップを操作していない状態でウェポン面のアタック時能力を発動させても、ドラゴンを捲ることが出来る可能性はあまり高くないため注意してください。
龍解後は強力なアタッカーとしての役割はもちろんですが、忘れがちな"ドラゴン以外のクリーチャーに対し、場に出たターンのアタックを封じる"能力は大変強力な縛りを与えることが出来ます。
手札に引いてしまった《大樹王 ギガンディダノス》を場に出す手段としても有効です。
■採用を見送ったカード
今回採用を見送ったカードを紹介します。
調整中に検討したカードであり、好みや環境によっては十分採用も視野に入るため目を通していただけると幸いです。
最初は私も採用をしていたカードです。
採用を見送った理由は「何度デッキを回しても使う場面がほとんど無かったから」。
これだけです。
一応《魂の呼び声》からのムーブにも組み込むことも出来ます。ただし手札に《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》を持っている事がダイレクトアタックまで繋げるための条件です。
例として、固定内容は上から《爆龍覇 ヒビキ》《最終龍覇 グレンモルト》《何でも可》。
流れとしては
《爆龍覇 ヒビキ》召喚、《爆熱剣 バトライ刃》を装備
↓
《爆龍覇 ヒビキ》のアタック時《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》へ"侵略"をしながら《最終龍覇 グレンモルト》を踏み倒し《銀河大剣 ガイハート》を装備
↓
《最終龍覇 グレンモルト》で残りのシールドを全てブレイクしアタック終了時に《銀河大剣 ガイハート》を《熱血星龍 ガイギンガ》へ龍解。
↓
《熱血星龍 ガイギンガ》でダイレクトアタック
となります。
実際かなり強力なムーブですが、《魂の呼び声》1枚から動けることを強みとして起きたいことや、あまり使える場面が無かったことから今回は採用を見送った次第です。
採用したい場合は《銀河剣 プロトハート/星龍解 ガイギンガ・ソウル》との入れ替えが良いかと思います。
《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》や《最終龍覇 グレンモルト》から"革命チェンジ"出来るカードです。
返しのターンやトリガークリーチャーによる反撃を防ぎながら攻めることが出来るため強力ですが、チェンジ元が確保しにくく手札で腐ってしまうことも多々あったため不採用としました。(《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》は出したターンにはチェンジ元にしにくく、マナを貯めにくいこのデッキでは《最終龍覇 グレンモルト》は手札に戻してしまうのは勿体ない場面が多いと感じます。)
3コストで《龍覇 グレンアイラ》や《爆龍覇 ヒビキ》を場に出しスピードアタッカーを与えるのに使います。
基本的にはこのカードの能力で場に出したクリーチャーは"革命チェンジ"のチェンジ元として使ったり、《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》の進化元として使い《悪夢卍 ミガワリ》を装備することでデメリットを回避します。
しかしこのデッキには小型ドラグナーからチェンジできるクリーチャーは採用しておらず、《悪夢卍 ミガワリ/忍者屋敷 カラクリガエシ/絡繰の悪魔龍 ウツセミヘンゲ》を採用する枠を作ることが難しかったため不採用となりました。
3コストで《龍覇 グレンアイラ》を出しつつスピードアタッカーを付与することが役割です。
今回のデッキではこのカードで出せるクリーチャーは《龍覇 グレンアイラ》しかいなく、活躍出来る場面が少なかったため不採用となりました。
もし採用を検討する場合は《爆龍覇 リンクウッド /「お前の相手はオレだ、ザ=デッドマン!」》との同時採用が強力であると考えられます。
《爆龍覇 リンクウッド 》が場にいる状態でこのカードを発動、《龍覇 グレンアイラ》の踏み倒しと《爆龍覇 リンクウッド 》への連続攻撃付与を行います。《爆龍覇 リンクウッド 》のアタック時に《爆龍覇 リンクウッド 》と《龍覇 グレンアイラ》を進化元とし《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》を"侵略"することで2回攻撃を付与され、さらにドラグハートウェポンを3枚装備した《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》で攻め込むことが出来ます。
相手のメタクリーチャーや小型のフィールド、オーラを除去出来るカードです。
個人的にかなり推していて《*/零幻チュパカル/*》や《卍 新世壊 卍》、《DG-パルテノン〜龍の創り出される地〜》、《奇石 ミクセル》のような厄介なカードをたった1コストで除去することが出来、また《異端流し オニカマス》に対しても"マッハファイター"による対応が出来る点など使用用途の範囲の広さを評価していました。
しかしどうしても環境で戦う中で《全能ゼンノー》を除去したい場面が多々あり、このカードは《全能ゼンノー》に対して有効ではないため採用を見送る結果となりました。
メタクリーチャーやフィールドを破壊するだけではなく、盤面の取り合いにも大きく貢献出来るカードですので環境によっては十分採用はあり得ると考えています。
■各デッキとの戦い方
CSでよく見かけるデッキと対面する時に気を付けていることや、戦い方を書きます。
このデッキには《洗脳センノー》《全能ゼンノー》が採用されているため《魂の呼び声》をただ打つだけでは返しのターンにこれらを出され、身動きが取れなくなってしまう危険性があります。
《魂の呼び声》からのムーブを使いたい場合は事前に《爆熱剣 バトライ刃》を装備したクリーチャーを場に用意しておき、相手の場にこちらの動きを止めるカードが無いタイミングで《魂の呼び声》を発動させて下さい。
こちらのムーブが始まってしまえば基本的には押し切ることが可能です。
基本的には相手の場の小型クリーチャーを除去しながら《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》での展開を行い制圧を行った方が安全に勝利を目指せる場合が多いです。
カード解説の部分でも記述しましたが、《デスマッチ・ビートル》が有効に働くことが多い相手なので、場に出しておくと戦いやすくなります。
赤青型であれば《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》を軸に、赤黒型であれば《魂の呼び声》を軸として戦います。
赤青型には《異端流し オニカマス》が採用されており、まずはこのクリーチャーを除去しない事にはこちらのムーブは通しにくくなります。《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》を使った戦術であれば《異端流し オニカマス》を除去しながら盤面展開をすることが出来るため有効です。隙があれば《魂の呼び声》による《勝利宣言 鬼丸「覇」》を使ったムーブを使って攻めたい相手です。
赤黒型には基本的にメタクリーチャーが採用されていないので、こちらのムーブを押し付けやすくなっています。
《伝説の禁断 ドキンダムX》によるカウンターに対しては《勝利宣言 鬼丸「覇」》の追加ターンや、龍解で対応します。
どちらの型も革命チェンジをメインギミックとして戦うデッキであるため、デスマッチ・ビートルは有効に働きやすいのですが《蒼き守護神 ドギラゴン閃》から《ボルシャック・サイバーエクス》を出されてしまうと役目を果たす前に倒されてしまうので、相手の捲り次第では無効化されてしまう事を頭に入れた上でプレイしてください。
環境で活躍するドラグナーはブレスト型が主流です。
ブレスト型に対しては、カード解説の部分でも記述した通り《デスマッチ・ビートル》を出すことで初動を妨害出来る場合があります。
また、相手が最速ムーブをしてこなかった場合《魂の呼び声》からのムーブを決めやすい相手であるため積極的に狙っていって問題ないと思います。
ただし強力なトリガーとして《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》や《アイド・ワイズ・シャッター》があるため、これらを踏んでしまっても動きが止まらない固定内容を選択してください。
《卍新世壊卍》に呪文が4枚溜まる前に《魂の呼び声》ムーブを決めることが1番確実です。
《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》による大型クリーチャーの踏み倒しには《デスマッチ・ビートル》が反応してくれますが、除去呪文で直前に処理されてしまったり《凶鬼卍号 メラヴォルガル》でブレイクしたシールドから飛んでくる除去トリガーで無力化されてしまうことがあるので過信しないようにしてください。
しかし相手としても動きの途中に除去カードを挟まなくてはいけなくなるため、時間を稼ぐという意味では仕事をする場合もあります。
《堕呪 ウキドゥ》で固定したデッキトップを変更されてしまう危険性もあるため、固定内容の順番を変えるなどのひと工夫必要となります。
※例として
種族は"ドラグナー"を宣言し、上から《龍覇 ラブエース》《爆龍覇 ヒビキ》《最終龍覇 グレンモルト》。
この固定内容であれば《堕呪 ウキドゥ》を打たれても《爆龍覇 ヒビキ》からの《最終龍覇 グレンモルト》という流れに繋げることが出来ます。
《堕呪 ウキドゥ》を打たれなかった場合《龍覇 ラブエース》を召喚、《爆熱剣 バトライ刃》を装備しターン終了時に《爆熱剣 バトライ刃》を龍解させておく。
↓
次のターンに《爆龍覇 ヒビキ》を召喚しアタック時に《最終龍覇 グレンモルト》を踏み倒す。
↓
《銀河剣 プロトハート》を装備し《爆熱天守 バトライ閣》の能力を連続で発動させながらシールドを減らしていき、《爆熱DX バトライ武神》への龍解を狙う。
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そのまま押し込む。
といったように攻めることもできます。
《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》は引けたらラッキー程度で。
《魂の呼び声》が高確率で役に立ちません。
《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》を軸に《熱血龍 リトルビッグホーン》や《聖槍の精霊龍 ダルク・アン・シエル》、《"乱振"舞神 G・W・D》を使って盤面制圧を行います。
盤面の取り合いに勝利した方がデュエルに勝利するような対面です。
シールドへの攻撃をする際には、《閃光の守護者 ホーリー》が飛んでくるのが怖いため《最終龍覇 グレンモルト》による盤面強化(《勝利の覇闘 ガイラオウ》や 《銀河剣 プロトハート》の準備)をしておくことで安全に攻めやすくなります。
《デスマッチ・ビートル》による遅延を行い、その間に攻めきります。
強力な受けトリガーは採用されていない場合が多いため、その場その場で可能な攻撃方法で攻めて問題ありません。
ただし《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》で攻めた場合《奇天烈 シャッフ》に「5」を宣言されてしまうと、何も出来なくなってしまう状況に陥るため注意してください。
《希望のジョー星》の存在により《魂の呼び声》が使いにくい相手です。
《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》を軸に戦えば文明を失っても盤面展開が出来るため有効です。《無敵剣 プロト・ギガハート》の除去耐性は「クリーチャーと呪文の能力」にのみ発揮されるものなので、この対面では基本的に使うことが出来ない点に注意してください。
《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》は《希望のジョー星》よりも《極幻空 ザハ・エルハ》を除去するために使用した方が詰みを回避出来るため、温存する選択肢をとることが多いです。
■読んでくださった方へ
この度は、本記事を読んでいただき誠にありがとうございます。
最善を尽くしたつもりですが、読みずらい部分が多々あったかもしれないことお詫び申し上げます。
途中にも記述しました通り、私自身しばらくは今回のデッキタイプを使って環境への挑戦を続けていくつもりです。
今後リストの更新等があった場合、都度この記事にて共有をさせていただく予定です。
今後とも、何卒よろしくお願いいたします。