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誰の為?経営者の為!そんな会計には名前があるのです

今日の担当はゆーこです。

その会計は誰の為の会計なのか?
これ、意識した事ありますか?

私が資金繰り表の作成方法という勉強会をする際には、作成前に押さえて欲しいからまずこの問いかけをします。

「会計」という言葉に抵抗を感じる経営者は多いものです。特に「数字が苦手」と思っている方にとっては、なかなか手を付けられない分野かもしれません。
私が経営者自ら作成する事を推奨している資金繰り表も、作成していない方からはぼんやりとした理由で抵抗感だけはしっかりあるようなので、まずはどんなものなのか認識するところからスタートしましょう~!

今回の結論は

資金繰り表は自社の為の自由度高いもの

いうお話です。

財務会計と管理会計の違い

まず、「会計」と一言で言っても、大きく2つの種類があることを知っておきましょう。

財務会計

外部に見せるための会計です。例えば、税務署に提出する「決算書」や「確定申告書」がその代表です。この会計の目的は、「会社の状況を外部の人に説明すること」。具体的には、以下の帳票が財務会計に該当します:
• 損益計算書(PL):1年間の売上や費用、利益がわかる表
• 貸借対照表(BS):会社が持っているお金や借金、資産の状況がわかる表

これらの書類は法律で義務付けられており、必ず作成しなければなりません。
ちなみに財務会計の中でも税金の計算の為にされている会計は「税務会計」とも呼ばれます

管理会計

一方、管理会計は「経営者が自分のために作る会計」です。法律で義務付けられているわけではなく、会社を良くするために使う任意のツールです。例えば
• 資金繰り表:現金の流れを把握し、未来を予測する表
• 予算実績表:計画(予算)と実績を比較し、改善点を見つける表
• 売上管理表:売上状況を確認する表

管理会計の特徴は、未来をどう良くするかを考えるための「経営の道具」という点にあります。

数字が苦手な経営者にとって、いきなり損益計算書や貸借対照表を読み解くのはハードルが高いかもしれません。でも、管理会計の帳簿ならなら取り組みやすく、しかもすぐに効果を感じられるツールです。

ワーク紹介

ここで小休憩。勉強会のワーク内容を紹介します。やってみたい人はトライしてみてください。(答えは最後まで読んでみてください)

この資料に付箋を貼っていきます
付箋にはこれらの帳票名を書いておきます

私の一意で選んだ帳簿名が書いてある付箋を準備し、あまり多くを説明せず財務会計っぽいか管理会計っぽいか思うがままに貼っていってもらいます。
勉強会の対象者によりますが、全問正解はしないのです。(ちなみに財務会計帳簿も管理会計に使えますが、その場合は財務会計に貼ってくださいねとお伝えしてます)
途中で比較表を表示させると少し修正する人も出てきますが、意外と悩まれます。そういうものなのです。普段あまり意識せず「会計大事!でも難しいんでしょ会計怖い!」こんな感覚持たれている帳票さん達なのです。

・文字数多目のは管理会計に貼りました!
・聞いたことあるものを財務会計に貼りました
・聞きたくない名前のものは財務会計に、、、

皆さん、色々な想いで貼ってくださるのでワークも盛り上がります。笑

比較表

資金繰り表って?

資金繰り表は、会社のお金の出入りを記録し、未来の資金が足りるかどうかを確認するための表です。ポイントは、「未来」を見通せること。例えば、次のような項目を記入します:
• 収入:売上や雑収入(例:補助金、利息など)
• 支出:人件費、家賃、借入金の返済、税金など

※数字はダミーです

見方については別記事で。

どうして資金繰り表が必要なの?

資金繰り表を作らないと、経営者は「感覚」で資金を管理することになります。しかし、感覚は時にズレるもの。例えば、売上が順調でも、大きな支払いが重なって「資金ショート」するケースもあります。

資金繰り表があれば
• お金が足りなくなるタイミングが事前にわかる
• 資金不足がわかった場合、早めに対策(借入や支払いの調整)ができる
• 未来の計画を具体的に立てられる

つまり、資金繰り表は「経営の安全運転」を助けてくれるツールなのです。
今後詳細な記事を書いていきます。

財務会計を良くするのは管理会計


最後に、財務会計(外部向け会計)と管理会計(自分のための会計)の関係についてお伝えします。

財務会計で作成される損益計算書や貸借対照表は「過去」の結果をまとめたものです。その結果を良くするためには、「未来」に向けた管理会計の取り組みが必要です。

例えば、資金繰り表で「支払いが厳しくなりそう」とわかったら、事前にコストを削減したり、売上を上げる施策を取ったりする。これが、未来を良くする管理会計の力です。

今日からできる第一歩


資金繰り表は、数字が苦手な経営者でも取り組みやすい会計の第一歩です。最初は簡単でいいので、手書きでもExcelでも作ってみましょう。

「お金の流れ」が見えるだけで、経営が驚くほど楽になります。まずは1ヶ月分の資金繰り表を作ってみませんか?未来をデザインする会計の第一歩を踏み出してみましょう!




ワークの答え

最後にワークの正解貼っておきますね。知らない帳簿の名前が出てきたらこれを機に検索してみても良いかも。

実際の勉強会では、今日の主役の資金繰り表は「管理会計なんだ」と理解して頂いたここから始まります

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