#1 企業の本当の目的って何?:みんなが幸せになれる会社の考え方
こんにちは!中小企業診断士のゆーきです。今日は、会社の本当の目的について、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。
" 会社の目的は儲けること "
そう思っている人も多いんじゃないでしょうか?確かに、お金を稼ぐことは大切です。でも、それだけが会社の目的かというと、そうじゃないんです。
実は、会社にはもっと大切な目的があります。それは何か、これから詳しく見ていきましょう。
1. お客様を幸せにする:会社の一番大切な目的
まず1つ目の目的は ” お客様を幸せにすること “ です。
どういうことでしょうか?
例えば、あなたが好きなお店を思い浮かべてみてください。そのお店の商品やサービスを使うと、なんだかうれしくなりますよね。それはそのお店があなたに「価値」を提供しているからなんです。
会社は、お客様の困りごとを解決したり、生活をもっと楽しくしたりすることで、お客様を幸せにします。お客様が喜んでくれることが、会社の存在理由の一番大切なところなんです。
2. 従業員を大切にする:みんなが生き生き働ける会社に
2つ目の目的は “ 従業員の成長 “ です。
会社で働く人たちが楽しく、やりがいを感じながら仕事ができるのは素晴らしいことですよね。従業員が「この会社で働けて良かった!」と思えるような環境をつくることも、会社の大切な目的なんです。
具体的には、給料をきちんと払うことはもちろん、休みをしっかり取れるようにしたり、やりたい仕事にチャレンジできる機会を作ったり。そうやって従業員の生活を支え、成長を応援することが大切です。
従業員が幸せだと、その気持ちはお客様へのサービスにも表れます。そして、それがまたお客様を幸せにする。そんな良い循環が生まれるんです。
どんなにAIが進化しても、ヒトを介して価値が提供されることは変わりません。従業員の幸せ、成長が会社の存続に大きく影響するんです。
3. 地域に貢献する:みんなで作る、より良い地域社会
3つ目の目的は “ 地域に貢献すること “ です。
会社は地域社会の一員です。地域の人たちと一緒に、もっと住みやすい街づくりに協力することも大切な役割なんです。
例えば、地域のお祭りに参加したり、街をきれいにする活動を手伝ったり。災害が起きた時に支援活動をしたり。そういった活動を通じて、会社は地域の人たちとつながりを持ち、信頼関係を築いていきます。
地域に愛される会社は、長く続けていくことができます。それは、地域の人たちが「この会社があって良かった」と思ってくれるからです。また、雇用を創出すること、税金を納めることで、地域の生活を支え、地域のインフラを整え、地域の住民が住みやすい街作りに貢献もしています。
4. 儲け続けること:みんなを幸せにし続けるために
ここまで、お客様を幸せにする、従業員を大切にする、地域に貢献する、という3つの目的を見てきました。でも、これらを続けていくためには、もう1つ大切なことがあります。
それは、” 会社が儲け続けること " です。
「え?さっきまで儲けることが目的じゃないって言ってたのに?」
そう思った人もいるかもしれません。でも、儲けることは目的というより、むしろ必要条件なんです。
なぜかというと、会社がお金を稼げないと、お客様にいいサービスを提供し続けることができません。従業員に給料を払うこともできなくなります。地域に貢献する余裕もなくなってしまいます。
つまり、儲けることは、さっき話した3つの大切な目的を実現するために必要なことなんです。でも、ここで気をつけたいのは、「儲けること」と「儲けすぎること」は違うということ。必要以上に儲けようとすると、かえってお客様や従業員、地域の人たちを大切にできなくなってしまうかもしれません。大切なのは、ちょうどいいバランス。みんなが幸せになれるように、適度に儲けながら、その利益を会社の成長や社会に還元していく。そんな考え方が大切です。
5. 持続可能な経営:長く続く会社になるために
さて、ここまでお話ししてきた4つのポイントをうまく組み合わせることで、会社は長く続けていくことができます。
お客様を大切にして、従業員が生き生きと働ける環境を作り、地域に貢献しながら、適度に儲けていく。この4つのバランスを取ることで、会社は長く存続し、成長していくことができるんです。
例えば、お客様を大切にするあまり、従業員に無理をさせてしまっては長続きしません。また、地域貢献に力を入れすぎて、会社の経営が苦しくなってもいけません。
バランスを取るのは簡単なことではありませんが、それぞれの要素を大切にしながら、少しずつ調整していくことが大切です。
まとめ:みんなで作る、幸せな会社
ここまで、会社の本当の目的について考えてきました。当たり前と言えば、当たり前の話だったかもしれません。
改めて整理すると、こんな感じになります:
[ 目的 ]
・お客様を幸せにする
・従業員を大切にする
・地域に貢献する
[ 条件 ]
・適度に儲け続ける
そして、これらをバランス良く実現することで、持続可能な経営ができるようになります。
会社は決して「お金を稼ぐ機械」ではありません。人と人とのつながりの中で、みんなを少しずつ幸せにしていく。そんな素敵な場所なんです。
これからの時代、ますます「みんなが幸せになれる会社」が求められていくでしょう。そんな会社を一緒に作っていけたら素敵ですね。
次回は、「儲かる」とはどういうことなのか、もう少し詳しく見ていきたいと思います。お楽しみに!