美術品が映す景色---刀剣鑑賞入門@静嘉堂文庫
6月は雨が多く、レジャーも出来ないし出かけるのも億劫………….
そんな時は博物館美術館巡りがおすすめ。
都心だと駅から直結してるとこもあり足元悪くても行きやすい!
梅雨は美術品を眺めよう!!
と、いうことで大雨が予報されていたとある日、東京・丸の内にある静嘉堂文庫美術館さんの「超・日本刀入門revive-鎌倉時代の名刀に学ぶ-」展に行ってきましたのでそちらの様子をご紹介させて頂きます。
腹が減っては
梅雨真っ只中。
あいにくの天気ですがまずは東京駅でフォロワーと合流。
歴史に超詳しくていつも刀剣巡りに付き合ってくれます、勝手に音声ガイドもしてくれる(?)
雨に文句を垂れつつ丸の内の街を進みます。
スープカレー専門店のsuageへ。
北海道の食材を使ったスープカレーがめちゃ美味しかったです、個人的には鶏肉と舞茸がすごい良かった。
昨年末に札幌の本店に行った時は激混みで諦めてしまったので、ようやく食べれて嬉しい!
北海道名物のガラナも。
コーラ?ドクターペッパー?そんな味です。
最近スープカレーにハマってて…ほんと美味い。
結構シンプルな料理なので肉と野菜の素材が良さが引き立ちます。
静嘉堂文庫美術館訪問
腹ごしらえが終わったところで本日の目的地、静嘉堂文庫美術館さんへ。
入館すると、刀剣乱舞コラボの後家兼光パネルがお出迎え。セットが壮大!
ゲームで手に入れられなかったこともあり、パネルをまじまじ観察。
え、デカっ!足長っ!え、筋肉すごっ!
長船の血筋(?)を感じました。
兼光は景光の子ですからね!
後家兼光、通称ごっちんの相棒おつうを連れてきたので一緒にパシャリ。
それでは、いざ展示室内へ。
こちらの展示は曜変天目以外の撮影OK!ありがたい!!作品をいくつかご紹介させて頂きます。
※転載禁止/Reproduction prohibited
まずは長船長義の太刀。
大鋒で身幅広め、南北朝時代の刀姿ですね。
長義の刀はほんとに迫力ある、なんならちょっと怖い。
長義といえばこの特徴的な刃文!
刃文の先が割れているように見えるので桜に例えられます。
そして沸がかなり強い、写りはあまり見えません。
長義は備前伝長船派の流れを汲んでいて、さらに相州伝の正宗十哲でもある相伝備前の刀工です。
匂本位の備前伝とは全然違いますね、相州伝の影響強め。
次はこちら。
江戸三作の一人、水心子正秀の刀。
反りが浅く刀身も短めな江戸時代特有の刀姿。
水心子正秀の濤乱刃(とうらんば)。
濤乱刃といえば同じ江戸時代の刀工、津田越前守助広が有名ですが水心子もやってたんですね。
流行ってたのかな?
次の展示室へ行くとあの超有名な茶器、曜変天目が。
圧巻!!
今まで見てきた茶器とは何もかもが違う、この小さな茶碗に宇宙がありました。
角度によって青・緑・黄などの様々な色が見えます。
曜変天目は世界に三つしかなく、その中でもこちらは一番状態が良いものらしいです。すっごい…
タイミングが良くちょうど貸切で見れたので2人して展示ケースの周りをずっとウロウロ(不審者?)
昔は天下人しかこれを目に出来なかったと思うと、なんか嬉しい時代になったな〜と庶民は思います。笑
次の展示室では武将とその愛刀が紹介されています。
こちらは直江兼続の愛刀、後家兼光。
兼光も先ほどの長義と並ぶ相伝備前の刀工。
沸強めだけど地鉄は備前っぽいかも。
長義よりはかなりおとなしめ。
長義は桜に例えられますが、兼光のゆったりとした湾れの刃文は梅に例えられます。
この桜と梅を見比べられたのが本当に良かった。
本阿弥光遜も自書で下記のように述べています。
刀剣鑑賞能力が極まると、こんな表現もできるようになるのか…
帽子も特徴的。
美術館は結構コンパクトでしたがゆっくりじっくり鑑賞できてとても楽しかったです。
刃文や地鉄を花・景色などの日本の風景に例えたりするのが刀剣鑑賞のいいところなんじゃないかなって。
そしてそれも人によって違う、もっと感性を磨いて私も刀に何か景色を見出せたらなと思いました。
お土産
ミュージアムショップがあったのでそちらでお買い物。
曜変天目ミラーを買いました!!
ちょうど小さめの鏡が欲しかったので即購入。
これから旅グッズのレギュラーメンバーになりそうです。
フォロワーはごっちんのアクスタ買ってた。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
日本刀入門というだけあって、様々な時代・地域・作風の刀が満遍なく揃っていてかなり分かりやすく、有名武将も交えて紹介してるので色んな方面で楽しめそうです。
逆に刀剣鑑賞慣れてきた人は答え合わせで解説パネルを使ってみると面白いと思いかも。
こちらではほんの一部しかご紹介でしていないので、みなさん是非行ってみてくださいね!!
おまけ
解散した後、新宿で刀ステ観劇。
めっっっちゃ面白かった!!
美味しいもの食べて名刀・名品を見て好きな舞台を見て聞いて、良い一日だね。
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